薬剤師になるためには?
薬剤師とは
病気の治療や予防、健康の維持などのために、薬は私たちの生活に欠かせないものになっています。
病気やけがで、病院や診療所(医院)にかかって薬をもらったり、体調がすぐれないときに町の薬局・薬店で大衆薬を購入したことがきっとあると思います。
こうした薬が製薬企業で作られ、医療機関や薬局等を経由して消費者の手に届くまでのすべての過程で、薬学を基礎とした専門的な立場から関与しているのが薬剤師です。
薬剤師の任務は、薬剤師法という法律で「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする」と規定されています。
薬剤師になるには
薬剤師になるためには、薬剤師国家試験に合格しなければなりません。
受験資格は、薬剤師法によって平成18年4月の大学入学者から、薬学の正規の課程のうち修業年限を6年とする課程を卒業した者(経過措置あり)とされていますので、まず、大学の上記課程に進学することが必要となります。
令和2年4月現在、薬学系の学部を設置している大学は全国に75校(77学部)あります。
設立主体別にみると、国立14校(14学部)、公立4校(4学部)、私立57校(59学部)となっています。
夜間部や短期大学はありません。
薬剤師国家試験は、例年3月に2日間の日程で実施されています。
※過去の薬剤師国家試験の結果(厚生労働省「薬剤師国家試験」のページ)
薬剤師国家試験に合格すると、申請により厚生労働省の薬剤師名簿に登録され、厚生労働大臣から薬剤師免許が与えられます。
一般社団法人薬学教育協議会が薬学系大学の6年制学科卒業者の進路について調べた結果によると、平成31年3月の卒業生10,400人中、就職は約84.9%、非就職は約15.1%となっています。
就職した人の就業先をみると、薬局42.8%(全卒業者に対する割合。以下同し。)、医薬品販売業6.3%、病院・診療所21.5%、製薬企業10.0%などとなっています。
※(社)日本薬剤師会サイトより引用。