横浜市東部地域療育センター所長の高橋です
令和2年4月より有賀道生先生の後任として、横浜市東部地域療育センター所長として着任致しました高橋雄一と申します。
横浜市東部地域療育センターは、横浜市の心身障害児・者に対する総合リハビリテーション施策の構想に基づいて、その6館目の施設として平成15年9月に開所しました。
当センターには診療所、通園施設、福祉相談室を有しており、様々な専門スタッフによる療育支援を中心に、外来診療・各種リハビリテーション、家族相談、地域連携など多岐にわたるサービスを提供しています。
当センターが担う神奈川区・鶴見区は、現在も人口が増加している地域であり、当センターの利用を希望される方も年々増加の一途をたどっている状況にあります。診察および療育のニーズにいかに対応していくかが課題となっております。
さて、私は神奈川県内で生まれ育ち、横浜市内の小中学校、高校、大学を卒業した後、主に総合病院で仕事をしてきました。最近は小児専門病院や大学病院において、さまざまな子どもの心の問題に向き合ってきました。また同時に、精神科救急、コンサルテーション・リエゾン、緩和ケア、職場のメンタルヘルスなど、子どもから高齢者にわたる幅広い精神科臨床を経験いたしました。その中で、子ども時代のメンタルヘルス上の課題が、大人になってからも影響することを学びました。
人は皆、得意なこと/不得意なこと、上手に出来ること/出来ないこと、それぞれ違います。たとえ不得意なことが多い子どもでも、その子の持つ強みを活かして立派な大人に成長していく姿を目の当たりにすることも多く経験しています。そのためには、ご家族や友人をはじめ子どもの周りにいる人たち、医療、教育、福祉など専門機関が力を合わせることが重要と考えます。
医師として医学的診断や標準的な医療を提供することにとどまらず、ご家族や地域の皆様とともに、子どもたちの成長に寄り添って参りたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。