ひふみ投信は最近調子が悪い…1年・3年単位で見ることが大事!? - なんでも道しるべ

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ひふみ投信は最近調子が悪い…1年・3年単位で見ることが大事!?

先日の記事では、2018年8月「ひふみアカデミー」の内容紹介と感想を書きました。

【2018年8月ひふみアカデミー】7月騰落率がTOPIXから大きく負けてショック!? - なんでも道しるべ

その中で書ききれなかった内容がありましたので、本日、追記したいと思います。

このところ、ひふみ投信の調子が悪いのですが、レオスもそれを分かっていて、直近の基準価額だけを見ずに、1年や3年の推移を見てほしいとばかりに、それらのデータを整理して出されています。

藤野氏もひふみアカデミーのなかで、1年や数年の単位でパフォーマンスを見てほしいという言い方をしていました。

おそらく、ひふみが海外銘柄への投資を始めたことなどからの意見が増えているのだと思います。

ある見方をすれば、「海外銘柄を組み入れたからパフォーマンスが悪くなった」という意見もあるかもしれません。

実際には海外銘柄はプラスの寄与をしているのですが、あまりにもタイミングが良いから仕方ない部分もありますよね。

本日は、ひふみ投信の1年で3年のデータを見ていきたいと思います。

■過去1年間の基準価額推移と分類別寄与度の推移

直近の基準価額の推移は横ばいで、TOPIXに負けている月も出てきています。

特に昨日の記事にしました7月に大きく負けたことから、「おいおい!どうしたの?」という話になっているのだと思います。

ちょうど1年前、2,017年7月にひふみ投信は海外銘柄の組み入れを開始しました。

そこからの基準価額の推移と分類別寄与度の推移がグラフで出ています。

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赤色の折れ線グラフが基準価額の推移です。

各色の棒グラフが分類別の寄与度を示しています。

分類はひふみ投信が分けている4分類で、「内需・外需」と「グロース・バリュー」の掛け合わせで4分類しています。

加えて、黄色の棒グラフが海外株となります。

海外銘柄は通常「外需グロース」に分類しているらしいのですが、そこから海外銘柄分を抜き出しているようです。

2017年の後半はトランプ相場で大きく上昇した期間ですが、この時は、どの分類も上昇しています。

際立っているのが、やはりグロース株で内需も外需もグロース株は大きく上昇しています。

対して、バリュー株は昨年までまあまあ良く、プラスにも寄与していたのですが、今年に入ってからは調子が悪く、「外需バリュー」に至ってはマイナス寄与となっているわけです。

さて、問題視されている海外株ですが、実は昨年は組入割合も小さかったので大きく寄与していませんでしたが、今年に入っては10%の割合に対しては大きくプラスを維持しているということです。

おそらくこの棒グラフを出したということは、ひふみ投信としては、海外銘柄の選定は非常に良かったということを言いたかったのでしょうね。

今年に入ってからは、TOPIXに負けていること、そして、基準価額が低調なので、ちょっと風当たりが強くなっている状況ですが、昨年から1年間の推移をみると、+20%前後のリターンです。

ひふみ投信の組み入れ銘柄に関しては、あまりにも2017年後半が良すぎたので、今年に入ってからは少しリバースしている印象を受けます。

ここで良い銘柄についてリターンリバーサルを狙うように仕込めば、またひふみ投信の基準価額がTOPIXを突き放して上昇していくかもしれません。

こればかりは、運用を任せている以上、ひふみ投信の運用部を信じるしかありませんね。

■ひふみ投信とTOPIX・日経平均との比較データ

ひふみアカデミーでは最後に、過去1年間と3年間のリターン・リスク・シャープレシオを出していました。

シャープレシオはリターンをリスクで割った数値なので、この数値が1を超えていると上手く運用できていることになります。

TOPIXや日経平均と比較されていましたので、まとめてみました。

・過去1年間

  • 対象・年率リターン・年率リスク・シャープレシオ
  • ひふみ投信・+19.09%・8.66%・2.21
  • TOPIX・+10.63%・9.38%・1.13
  • 日経平均・+13.19%・12.01%・1.10

・過去3年間

  • 対象・年率リターン・年率リスク・シャープレシオ
  • ひふみ投信・+14.48%・13.35%・1.08
  • TOPIX・+4.04%・15.51%・0.26
  • 日経平均・+3.09%・16.55%・0.19

ひふみ投信は過去1年でみても、過去3年でみても、日本市場の年率リターンを大きく上回っていますし、シャープレシオを大きく上回っています。

ということは、リスクをできるだけ小さくしながら、リターンをしっかり稼ぐという運用ができているということです。

ここ数ヶ月は厳しい基準価額の推移の状況ですが、3年前から保有している人は年率で14%以上もリターンを得ていることになります。

ひふみ投信の純資産総額は昨年に急激に上がりましたから、利益があまり乗らずに、最近の低調でTOPIX対比で文句がでているのかもしれませんが、それでも過去1年をみると19%以上もリターンがあることになります。

ここで狼狽売りをしてしまうか、低調であることを好機とみて買うかは、判断は人それぞれですが、この数値を見る限り手放す必要もないかなとは思いますがね。

未来はだれにも分かりません。

ここからもTOPIX対比で負けて過去1年でTOPIXに負けてしまうのか、逆転してやっぱりひふみ投信の運用は素晴らしいと絶賛されるか、どちらかですね。

さあ、1年後が楽しみです。