ANA青島ファクトリーは、南国宮崎県が誇る景勝地「青島」の、美しい海岸線を望むANAホリデイ・イン リゾート宮崎と、隣接する「こどものくに」内に開設した、2つの工房からなります。
事業コンセプトは、「ANAグループがお届けする、紙と木を生かした製品。青島から世界へ」。
宮崎は、ANAが設立された2年後に就航した縁の深い地。青島ブランドの製品を世界へ発信していきます。
紙漉き工房では、飲料パックを溶かして作る手漉きの再生紙から、名刺やポストカード、カレンダーなど、様々な紙製品を製作しています。手漉き紙製の名刺には点字を打刻する事も可能で、官公庁や教育機関から地元のお店に至るまで、県内の様々な方にご活用頂いています。
木工工房では、宮崎の県木でもある「飫肥杉(おびすぎ)」を材料とした、モデルプレーンや木製小物などを作成しています。漆と銀粉を用いた豪華な飫肥杉製ぐい呑みは、ふるさと納税の返礼品としても喜ばれています。
ANA青島ファクトリーは、地域の方を雇用し、地元に根付いた事業を運営することにより、成長を目指していきます。メンバー全員参加で商品開発をおこない、ANAグループ内外に向けて販路を拡大していきます。ゆくゆくは、紙漉き体験や木工体験なども開催し、地域の皆様に親しんでいただける事業所となる事を目指しています。
紙漉き関連業務
名刺制作、紙製品作成(メモ帳、スケッチブック、コースター、しおり等)
木工関連業務
3Dターニングマシンや手作業で加工した、トロフィーやモデルプレーン等の製造
ぐい呑みやモデルプレーン等は、漆を使用し、数か月の時間をかけて丁寧に仕上げていきます。
その他の業務
企画開発、商品販売、デザイン、名刺配達
10:00
出勤
朝礼
オーダーや在庫、教育計画を確認し、一日の業務の流れを組み立てます。
その日に担当する業務の確認と、情報共有をおこないます。
10:10
仕分け
前日漉いた紙を板から剥がし、重さを測って仕分けていきます。
手漉き紙は重さごとに用途が異なります。
12:00
休憩
13:00
紙漉き
4人1組で紙を漉いていきます。
1人ひとりのスキルに加え、チームワークが大切な業務です。
14:40
名刺作成
手漉き紙に名刺を印刷し、カット・検品をおこないます。
個人情報を扱うので、エリアを決めて慎重に処理しています。
16:20
清掃/終礼
後片付けも大切な仕事です。職人の命である道具のお手入れは特に入念に。
終礼ではその日の処理件数やトピックスを共有します。
17:00
退勤
宮崎県内の酒造メーカーから仕入れた飲料パックを解体し、取り出したパルプを原料に紙を漉きます。原料の作成から紙漉き、仕上げに至るまで、大半の工程を手作業でおこなっています。完成した手漉き紙は、重さに応じて名刺、リーフレット、ポチ袋、スケッチブック等、様々な商品に生まれ変わります。
手順 | 作業内容 | 難易度 (★の数) |
作業分類 |
---|---|---|---|
01 | 飲料パックを解体し、洗浄、天日干しする。 | ★ | 原料作成 |
02 | 飲料パックからアルミとフィルムを剥がし、シュレッダーで裁断する。 | ★ | |
03 | 裁断された飲料パックを、大型の撹拌機で撹拌する。 | ★ | |
04 | 完成した紙漉き原料を8等分に分ける。 | ★ | |
05 | 原料を漉き槽に入れ、ダマにならないよう丁寧にかき混ぜる。 | ★★★ | 紙漉き |
06 | 漉き枠を組み立て、紙を漉く。 水が流れ落ちる前に、漉き枠を前後左右に優しく揺すり、原料を均一に均す。 |
★★★ | |
07 | 水が切れたのを確認し、漉き枠を外し、不織布をかける。 | ★★ | |
08 | バキュームローラーで水分を抜きつつ、原料をプレスする。 | ★ | |
09 | ベニヤ板に貼り付け、一晩乾燥させる。 | ★★ | |
10 | 紙がしっかりと乾いているのを確認し、ベニヤ板から剥がしていく。 | ★ | 仕上げ |
11 | 紙の重さごとに仕分けをおこなう。 | ★ | |
12 | 電動圧縮ローラーにかけて紙の厚さを整え、裁断機で化粧裁ちする。 | ★ |
社員同士のチームワークが良く、和気藹々とした温かい雰囲気の職場です。窓からは海が見えるので、リゾートで働いている気分です。私は手先を使う作業が得意なので、ポチ袋やリーフレットの作成などを主に担当しています。業務中はデザインナイフなどの道具も使うため、ケガをしないよう気を付けながら作業をおこなっています。丁寧に作り上げた商品が売れた時は、とても嬉しいです。