2004.02.19
アイホン株式会社(社長:市川周作,以下アイホン)とマスプロ電工株式会社(社長:端山 孝,以下マスプロ電工)は,既設マンションの集合住宅インターホン取替用として,テレビ共同受信設備を使用したテレビインターホンシステムを共同開発し,2004年 6月の受注開始を目指します。 |
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■ 背景、経緯 |
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マンション用の集合住宅インターホンはマンション建設増加に伴い,昭和46年頃から普及しはじめました。現在では,システムの経年劣化による故障発生などにより,多くのマンションでリニューアルの時期を迎えています。また,昨今ピッキングなど共同住宅における犯罪増加を反映して,セキュリティー効果の高い集合住宅カラーテレビインターホンシステムのニーズが強くなってきています。しかし,映像を付加したインターホンシステムは,配線方式が異なるため既設のインターホン配線が利用できず,取替えには大がかりな配線工事が必要となり,施工性および費用が課題となっていました。 一方,テレビ共同受信システムも,日本各地で地上ディジタル放送が順次開始されることで,ディジタル放送用の共同アンテナの設置や,ブースターの調整または交換などのリニューアル工事の需要が期待されています。 アイホンのインターホン技術とマスプロ電工のテレビ共同受信技術を融合することで,これらのリニューアルが効率的に実施でき,リニューアル市場の新たな開拓になると考え,共同開発することで合意致しました。 |
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■ 共同開発・事業について |
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1.集合住宅用テレビ共同受信インターホンシステムの概要 |
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通話・カラー映像・制御・電源などの伝送に,テレビ共同受信の同軸ケーブルを使用した集合住宅用インターホンシステム。 |
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訪問者をカラー映像で確認でき,オートロック解錠や自動録画も可能。 |
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既設の配線(同軸ケーブル)を使用するため,施工コストを大幅に削減できる。 |
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2.開発担当 |
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インターホン制御装置,集合玄関機,居室端末の開発…アイホン |
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同軸ケーブルによる伝送技術,幹線機器,インターフェース アダプターの開発 |
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…マスプロ電工 |
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3.システム図 |
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- 省略 - |
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4.提案,受注活動 |
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両社が過去に販売したシステムのサービスデータを交換するなどして密接に連携し 積極的な営業展開を進める。 |
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5.将来対応 |
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リニューアル市場に限らず,新築物件への最新テレビ受信システムとインターホンシステムの組み合わせにより,事業拡大および連携強化を検討し,更なる製品開発・受注拡大を図る。 |
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■ メリット |
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1. |
昨今の防犯ニーズにマッチした集合住宅カラーテレビインターホンシステムへのリニューアルと,地上ディジタル放送への対応が一度のリニューアルで同時に実現できる。 |
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2. |
施工コストの削減が可能。 |
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3. |
防犯性の強化と最新放送メディアへの対応により,マンション資産価値の維持,向上が可能。 |
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今回の共同開発により,アイホンは,施工上の問題で難しかった集合住宅カラーテレビインターホンシステムのリニューアルが可能となり,マスプロ電工は,他社との差別化により競争力が強化でき,両社共に販売拡大が見込まれます。 セキュリティーやディジタル放送受信へのニーズに対応し,両社がもつ強みを活かした提案・受注活動などで,年間500システムの受注を目指します。 |