農林水産で72億5千万円被害 6月上旬の大雨で和歌山県:紀伊民報AGARA|和歌山県のニュースサイト

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農林水産で72億5千万円被害 6月上旬の大雨で和歌山県

大雨で裏山の梅畑が崩れ、土砂が壁に押し寄せた民家(3日、和歌山県みなべ町)
大雨で裏山の梅畑が崩れ、土砂が壁に押し寄せた民家(3日、和歌山県みなべ町)
 和歌山県は、6月上旬の大雨による農林水産業被害は72億5千万円(100万円未満四捨五入)になったと発表した。第1報(6日)より55億8100万円増加した。調査は継続している。

 農作物の被害は17億3600万円(第1報は5億7千万円)、畜産関係は1300万円(200万円)、農地関係は23億8300万円(6億600万円)、農業用施設は19億4300万円(1億8700万円)、林業関係は11億7400万円(3億300万円)、水産業関係は200万円(200万円)で、全体的に増加した。

 第1報では紀中以北の被害がほとんどだったが、みなべ町や田辺市、串本町など紀南からも報告された。

 農作物では被害に遭った野菜などの種類が増えた。このほか、園地崩壊で木が流されたり土砂に埋まったりした「樹体被害」はかんきつが大きく増加し、柿やスモモ、梅などでも確認された。

 農地関係では、のり面崩壊などで被害を受けた農地が291カ所から1297カ所に大きく増えた。農業用施設関係でも崩壊した水路が60カ所から425カ所に、道路が57カ所から260カ所に増えた。

 林業関係では崩壊した林道は9カ所から175カ所に、崩壊した山腹や荒廃した渓流は3カ所から15カ所になった。
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