カタール、「できるだけ早い」カブール空港再開目指す タリバンと協力
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【9月2日 AFP】カタール外相は2日、アフガニスタン首都カブールの空港をできるだけ早く再開するため、イスラム主義組織タリバン(Taliban)と協力していると明らかにした。またタリバンに対し、アフガン市民の出国を許すよう要請しているという。
先月31日、米軍のアフガン撤退完了と共に、混乱を極めた国外退避も終了した。その舞台となった国際空港は現在稼働しておらず、設備の大半が劣化しているか、破壊されている。
カタールのムハンマド・ビン・アブドルラフマン・サーニ(Mohammed bin Abdulrahman al-Thani)外相は、ドーハで行った記者会見で「われわれは懸命に努力しており、できるだけ早く空港を稼働できるようにしたいと希望を持っている」と述べ、「数日のうちに良い知らせが聞けるよう願っている」と期待を示した。
カタールの技術専門家チームは1日、空港の再開について協議するため、飛行機でカブール入りした。米軍撤退以降、同空港に着陸した初の航空便となった。
情報筋によると、カタールは人道支援のための航空便の再開と、人々の移動の自由を確保し、国外退避作戦を再開することなどを目指している。
航空機による退避作戦では、12万3000人以上の外国人とアフガニスタン人がアフガン国外に逃れたが、依然多くの人々が出国を望んでいる。
ムハンマド氏は「アフガニスタン市民に安全な往来と移動の自由を認めるという約束をタリバンが果たすことが、非常に重要だ」と述べた。
カタールは近年、タリバンと米国の協議の場を提供してきた。また、アフガンを脱出した避難民約4万3000人の中継地にもなった。(c)AFP