ADRAの沿革 | 認定NPO法人 ADRA Japan (アドラ・ジャパン)

ADRAの沿革

これまでの歩み

1918年:ADRAの原点(支援活動の始まり)

現在、 NGOとして世界最大規模の約120か国に支部を持つADRAの原点は、キリスト教会の牧師の活動にあります。

1918年、第一次世界大戦が終わったヨーロッパの国々において 、セブンスデー・アドベンチスト教会(キリスト教の一派)の牧師たちが、ほかの教会と一緒に援助物資を配付しました。この活動はヨーロッパから中東、アジアへと次第に広がっていきました。

1945年:戦後の日本を支援

牧師たちの援助活動はさらに拡大し、第二次世界大戦後の日本も現在の価値で10億円相当の援助を受けまし た。また、朝鮮戦争(1950年~1953年)や1955年にはじまったベトナム戦争などの影響を受けた難民救援などの支援活動を行い、世界的規模の援助を行うようになっていきました。

1956年:支援団体の発足

現在のADRAの前身となる国際支援団体、Seventh-day Adventist Welfare Service(SAWS・サーズ)が設立されました。

1983年:名称の変更

現在の名称であるAdventist Development and Relief Agency(ADRA・アドラ)となりました。

1985年:日本支部の設立

日本は戦後、さまざまな局面で国際的な支援を受け、復興を遂げて経済的にも発展しました。大変な時期に世界から支援を受けた恩を、今後は支援をする側となり世界へかえしていこうという声がきっかけとなり、1985年3月30日に日本支部・ADRA Japan(当時の日本名: アドラ国際援助機構)が設立されました。

1997年:国連の諮問資格を取得

国際連合経済社会理事会より、諮問資格が授与され、国連機関が開催する会議や政府間機関が招集する国際会議への参加が可能になりました。これにより、国連組織やほかのNGO団体と協議しながら、世界の課題解決に向けて取り組めるようになりました。

2000年:日本支部の名称変更

「アドラ国際援助機構」から現在の名称であるADRA Japan(アドラ・ジャパン)に名称を変更しました。

2004年:日本のNPO法人として登録

日本支部の設立から19年、任意団体として世界各地のアドラ支部と協働で活動していましたが、2004年4月、内閣府より特定非営利活動法人(NPO法人)としての認可を受けました。

2016年4月:認定NPOとして認定

厳しい審査をクリアし、東京都より認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)としての認定を受けました。

認定NPO法人とは、NPO法人の中でも、さらに公益性が高いと認められた団体を都道府県が認定する仕組みで、2021年11月現在では、NPO法人のうち2.4%しか認定されていません。5年に1度、更新作業があり、運営について厳しくチェックされています。2021年の更新審査に合格し、無事、認定NPO法人を更新することができました。

現在に至る

ADRA Japan設立から35年を超え、支援を届けた国の数は延べ67ヵ国・地域となりました。多くの方のご支援により、世界の災害被災地や開発途上国において、人々に寄り添い、自立を促す支援を届けることができています。心より感謝申し上げます。

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