伝説のロビン・フッドゆかりの街ノッティンガム

伝説のロビン・フッドゆかりの街ノッティンガム

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御機嫌よう皆の衆! 前回の投稿から久しくなってしまったのであるが、最後を目指して引き続き原稿を書くのである。

さて我輩はノッティンガム / Nottinghamに来たのである。旅の初め頃に行ったバーミンガム / Birminghamに近く、もうイギリスをほとんど一周してきたのだなと感じるのである。自転車も傷だらけで運転部分は曲がってしまって限界が近づいてはいるが、なんとか持ちこたえてくれている事に感謝なのだ。

バーミンガム1
バーミンガム2

はてさて皆はロビン・フッドの伝説をご存知であるだろうか?

簡単に説明すると中世イギリスの伝説の人物で、このノッティンガムの北側に位置するシャーウッドの森にいたとされている。悪者を許さず弱きを守る弓の名手。長きにわたってコミュニティの秩序を維持していた義賊と言われているのである。洋服の色が緑色として描かれるのは、彼が森に住んでいるからである。我輩はこの人物像を想像すると、どうしても「ゼルダの伝説」の主人公リンクに行き着いてしまうのだ。

我輩はノッティンガムで伝説に触れられると思い、自転車をこぎながらウキウキしていたのである。市内にはノッティンガム城The Robin Hood Experienceなどその遺産に触れられる場所がいくつかあるのであるが、まずロビン・フッドの銅像を発見したのでお見せしよう。

James Woodfordという人の作品なのだ。

うむ、帽子は好みではないが堂々とした風貌をしてかっこいいのである。

そして本命であるロビン・フッドの敵であった者の城を見に行くのだと、ノッティンガム城に意気揚々と近づいてみると・・・

うむむ?怪しい予感が・・・

ぐはぁっ!このお城は建物だけではなく、色々な展示品や美術品などの見どころがあるというのにぐぬぬ

改修のため閉場!! よもや我輩が訪れた時に工事中とは。(2018年時点)

ノッティンガム城はロビン・フッドの宿敵である代官が住んでいたとされる城で、11世紀にすでにその形を成していたそうだ。12世紀に石造りの堅固な城に変わり、17世紀の清教徒革命で完全に破壊! 19世紀後半に復元され、ノッティンガム城博物館として公開されたのである。

我輩は途方に暮れつつも、街を楽しもうと歩くことにした。ノッティンガムの街は「美しい街」として国内でも定評があるそうだ。清教徒革命のときは、王様を倒そうとした議会派の人たちが拠点にしていた場所でもある。何やら歴史深いのである。

そして細い路地の中に、きらめくお店の看板を見つけたのだ。むむチョコレートのお店!? 大好物なのである…

我輩はとても気になったので入ってみると

中は小さいのであるが、そこには魅力的なチョコレート達が輝いておるのだ。

店員も優しく説明してくれて全てがよい!

チョコレートは一つ一つ丁寧にコーティングされており、味の種類が豊富なのだ。それだけではなく、面白い地球型や板チョコにカラーコーティングしたものなど、見ているだけで楽しましてくれるのである。

お店の名前はStudio Chocolate。エリーさんというチョコレート職人さんが作った店なのだそうだ。Webサイトをのぞいてみるのであるぞ。

ロビン・フッドとのつながりを探す目的が無くなってしまっていたが、思わぬ良い店との出会いもあり満足したのである。

旅の途中なのに耐え切れず、お土産として購入してしまったのだ。温度管理はかなり慎重にしないといけないのである。

ふむ、そういえばこの街では比較的に道が綺麗で路面電車も走っていて過ごしやすそうだったのだ。街の人の人相も穏やかで好みであるのだ。

そういえば旅の終盤に近づくにつれて心身ともに定住地を求めて疲れ、写真をたくさん残そうという意欲が激減してしまったように思う。写真が少ないのはそのせいなのである。

 

だが我輩の身体だけは日々ムキムキマッスルボーイになっているのだ。

 

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兵庫県神戸市出身。子供の頃に母から「占い師曰くあんたの前世はイギリス人のバロン(男爵)らしいよ」と言われ、バロンだった“我が輩の故郷” を探し出すためにいつかイギリスに行くことを決意。大学で建築を学び、卒業後にワーホリVISAを取得。2018年9月にイギリス上陸!自転車でイギリス全土を周る旅を敢行した。旅中で感染したライム病と闘病しつつ、英語を学ぶため2年間ロンドンに滞在、2020年秋に帰国。性格はのんびり屋だけど新しいこと好き。まさに至高と思えるほどの食事好きで、旅中は予算内でたまに美味しい物を食べることが楽しみの一部であったほど。Illustration by なぽりん

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