ファミリーキャンプを始めて、早いものでキャンプ歴は10年以上になりますが子供4人も成長し、中々家族総出でのキャンプは減ってきて少々淋しい限りです。
そして、ファミリーキャンプで重要なのが夜のランタンの明るさで、最近はLEDランタンを主のランタンにされておられる方も多いのではないでしょうか。
LEDランタンは暗すぎる?
我が家はキャンプ歴が長いですが、夜の暗さのはそこまで気になった事がありませんでした。
何故かといえば、ファミリーキャンプは夏場がメインだったので夜でも20頃までは明るく、夕方に夕食を済ませてから近くの温泉に行き、キャンプ場に戻り21時頃には就寝するのがルーティンになっていたからです。
そのためランタンは使いますが使用時間は短く、炊事場やトイレの行き来、子供を寝かした後にお酒を飲むくらいなのでランタンの明るさの必要性を感じず、LEDランタンでも十分でした。
夏以外のキャンプでLEDランタンの暗さを実感!
近年は子供の成長もあって四季を通してソロキャンプを始めると、改めてランタンの明るさの重要性を感じるようになりました。
例えば、夏以外は暗くなるのが早くランタンの明るさが低いと手元が暗く調理しにくく、肉の焼き加減の色が分かりにくいなどの食品衛生上の問題が出てきます。
そして、ソロキャンプだとお酒を飲む前に温泉に行く事が多く、暗い中での調理も必然的に増えるので明るいランタンが欲しくなりました。
燃料で明るさが違う理由!?
それではランタンの種類によって、どれくらい明るさが違うのでしょうか?
明るさを考えよう!
ちなみに光の強さを表す値(単位)の種類はいくつかあり分かりにくいのですが、一般的なのは従来の電球や蛍光灯でも使われていた消費電力量を表す「W=ワット」です。
「W=ワット」は消費電力量として、以前から明るさの目安として表示されていましたので、馴染みのある方も多いと思います。
ただ、近年は消費電力の低いLED電球やLED対応の照明器具では、「W=ワット」では対応できずに、明るさを表す単位として「カンデラ」「ルーメン」「ルクス」を用いられています。
カンデラとは!
国際単位系(SI)における「光度」の単位の事で、光度とは光源から特定の方向へ照射される光の強さの事です。
カンデラとはラテン語でろうそくを意味する言葉で、英語のキャンドルと同じ語源の言葉で、1cdは一般的なろうそく1本の明るさとほぼ同じとなっています。
ルーメンとは!
国際単位系(SI)における「光束」の単位で、光束とは、ある面を通過する光の明るさを表す物理量の事で、これを表す単位がルーメン(lm)になります。
そもそも、従来の電球や蛍光灯の明るさの目安は電力量「W=ワット」で表示されていましたが、LED照明では電球や蛍光灯に比べてワット数がとても小さくなりますので、混乱を避けるために表示されるようになったのがルーメンです。
ルクスとは!
国際単位系(SI)における「照度」の単位です。物体の表面を照らす光の明るさを表す物理量の事で、これを表す単位がルクス(lux)になります。
ルーメンが照明器具自体の明るさを示しすものであるのに対して、ルクスは照らされた面の明るさを示すものですので、空間の用途や作業内容に応じて推奨照度が定められており、例えば事務室であれば750ルクス以上の照度が推奨されていたりします。
明るさを考えるには3つ単位を総合しよう!
そして、問題なのは明るさを語るには、この3つの単位を総合して必要な明るさを考える必要がある訳なんですが難しすぎますよね。
もちろん住宅などでは細かく設定する必要性がありますが、キャンプ生活で細かく総合的に考える必要性はありません。
ただ、上記の単位のように小さい値(単位)よりも、大きい値(単位)の方が明るいという事は分かっていただけましたでしょうか。
燃料別のランタンの明るさを考えよう!
今回は、(社)日本電球工業会の「電球形LEDランプ性能表示等のガイドライン」にある、30W相当は325ルーメン以上、100W相当は1520ルーメン以上、200W相当は3330ルーメン以上との情報をベースに考えていきます。
単純に「W=ワット」とルーメンのは比例していないから少々面倒ではありますが…
コールマン ノーススターLPガスランタン
まずガスランタンで明るいと評判なのが、ランタンマークで有名なコールマンのノーススターLPランタンです。
ヒマラヤ PayPayモール店
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カタログスペックは200w相当とされていますので、3,330ルーメンくらいですね。
以前の記事で紹介したCB缶ガスランタンも純正パワーガスを使えば同じく210~230w相当でしたので、OD缶ではなくとも明るさを保つことは出来そうです。
⇩そのときの記事です⇩
コールマン ノーススター2000ランタン
ガソリンランタンで明るいと言われるのが、同じくコールマンのノーススター2000ランタンです。
トイズカンパニー
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カタログスペックは230w相当とされていますので、3,700~3,800ルーメンくらいなのが推測出来ます。
ジェントス LEDランタンEX-1000C
そして、LEDランタンで明るいと評判なのはジェントスのLEDランタンEX-1000Cです。
Material Beats
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明るさについては1,000ルーメンなので逆算すると約70wで思った以上にw数に直すと意外とLEDランタンは低いですね。
ロゴス パワーストックランタン2300
明るいLEDランタンとして有名なのがロゴスのパワーストックランタン2300です。
ソファーメーカー直販店・和楽
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気になる明るさはLEDランタンでは驚異の1,200ルーメンですが、「W=ワット」に直すと80w相当でガスやガソリンランランの半分以下の照度しかありません。
ジェントス LEDランタンExplorerシリーズEX-V777
これがLEDランタンが暗いと言われる理由で、ちなみに我が家で長年使用してきたメインランタンは、ジェントスLEDランタンExplorerシリーズEX-V777です。
cocoatta
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最高出力は360ルーメンで、ガスやガソリンの1/10の明るさしかありません。
こうやって計算してみると、以前はLEDランタン2個を使っていましたが、燃料系ランタンと比較すると暗い訳です。
先日行ったキャンプ用品店の店長さんはLEDランタンなんて、ガスやガソリンから比べれば鼻糞みたいなもんや!と言われた事を調べてみて実感しましたよ。
⇩自分が良く行くアウトドアショップです⇩
以前からガスやガソリンランタンを使用している方々のサイトは眩しいくらいに明るく輝いて見えたんだと思いましたよ。
燃料でこんなに明るさ大きく違う!
ですが、普通にLEDランタンを使用する分にはメリットも多いんですよ。
- 電池を入れるだけで誰でも気軽に使える!
- ランタン自体が熱くならない!
- 換気不足なテント内でも使える!
- 燃料が電池なのでどこでも入手可能!
- LEDという事で省エネ性が高い!
実際、省エネ性という点では8~9年前の電池で現在も普通にLEDランタンを使用していること自体驚異的ではありますが…
明るさでは、ガス&ガソリンには勝てないという事が良く分かりました。
燃料系ランタンを導入するだけでテントサイトが明るくなりますので、キャンプの際に明るくしたいとお考えなら、是非ガスランタンやガソリンランタンを検討してみても良いと思いますよ。
また、最近ではLEDランタンでも高出力で明るい物もありますが、バッテリーが3時間しか持たないので、モバイルバッテリーとセットで使うのも良いかもしれないですね。