店長の視察
家の近所の某スーパー。
店長らしき人があれこれ見まわっていました。
それぞれの売り場?の担当者と
あれこれ話していました。
そういうのすぐ聞き耳立てちゃう。
内輪話は大好物です。
ここで内輪話を一つ披露します。
スーパーに生鮮品や日配品以外の
お菓子や瓶詰、缶詰、乾物などを納品する場合、
賞味期限残が2/3以上あるものでなければ
受け付けてもらえません。
法律で決まっているわけではありませんが
そういう縛りが有ります。
(店によるかもしれません)
勿論、売り場で賞味期限残が
少なくなったものが
返品されることはありません。
【日配品】
牛乳、乳製品、パン 、豆腐など
毎日納品される商品
話を元に戻します。
そのスーパーの店長らしき人が
魚売り場の向こうの従業員に
「ここんとこ汚いからきれいに」
というような内容を声掛けしていました。
ショーケースの向こう側が
ガラス戸の付いた調理場になっていて
そこで魚をさばいたりしています。
汚れてるって言われたのは
ガラス戸とショーケースの間の
ステンレスの台みたいなところ。
売り場側に回って魚のトレーを
並べたりするので
気が付かないわけではないですが
でも意外と気が付かないもんです。
戦いの時、武将は一番後ろにいます。
指揮官が先頭を切って
飛び出すことはありません。
会社の社長だって
こまごまとした仕事はしません。
各分野のオーソリティーを添ろえ
その人たちに任せればいいのです。
業界では先入れ先出しという言葉が有ります。
先に仕入れた物を前に出し
賞味期限が長いものを
棚の後方に並べなおします。
そうなっていなかったからと言って
店長が全部やり直すことはありません。
手間がかかるのでそこは
担当者に指示すべきです。
ステンレスの部分が
ちょっと汚れていたなら
ダスターを持ち歩いて
ちょちょっと拭いて
「結構ここ汚れるからさー
気を付けといて」って言えばいい。
その方が好感度が高いと思う。
指示するだけじゃなく自分も動く。
ダスターを持ち歩いて・・・は
逆に嫌味だって
感じる人もいるかもしれないけど
それは日ごろの距離感とか
声掛けの言葉のチョイスも大事だと思う。
そんな断片ひとつで
人を決めつけてはいけない。
それは重々承知しています。
その店長らしき人をまた見かけたのは
何かのキャンペーン時。
長テーブルに3人ほどのスタッフが
受付をしていました。
そこにやってきた店長、
「どう、はかどってる?
ごちゃごちゃいう面倒な客は・・・」
壁に耳あり障子に目あり。
仕事の話はまあいいとして
お客をどうこう言うのって
いちばんオフレコじゃなきゃいけないヤツ。
断片ひとつで決めつけちゃいけないけど
断片だけでの判断も
間違っちゃいないのかも。
上に立つ人って
ただ偉そうにしているだけじゃ
ダメなんだよね。
人間長くやってると
そういう人をたくさん見てきました。