着物と猫とカネコ系 2015年07月
FC2ブログ
2015-07-31

小僧用甚平、2015。~寿司~

ワタクシ、小僧が0歳児の夏からずーっと毎年小僧用の甚平を作り続けておりまして。…それで去年の4回目の夏にはとうとう甚平作りに飽きたのだったが。

今年は『……こ、これは是非とも甚平にしなくてはっ
』ってな100均手ぬぐいとの出会いが。

5月の末には必要枚数を手に入れ、水通しとアイロンなどの下準備を早々に済ませたにもかかわらず、『…夏はまだ先』との油断から数ヶ月放置。

あちこちで花火の音が聞こえるようになってようやく焦り始め、手芸の神も訪れてはいなかったので無理矢理手芸神を勧請しまして大急ぎで作り始めたのでございます、2年ぶりに甚平を。

…神さえいれば仕事は早い。そして出来上がったのがこちら~



――――――寿司柄でございます(爆)

本当なら柄は横向きの方がいいんだが、小僧の現在のサイズでは横向きの柄では作れないので縦向き。90サイズくらいなら横向きで作れるはず。

でも縦だろうが横だろうが明らかに寿司柄とわかるのでこれでいいのだ。

そして『サビ入り』バージョンのステテコも。



…地色がワサビ色~(笑)こちらは甚平の上下セットで作るには必要枚数が足りなかったのでステテコのみ。

しかし色違いの同じ柄であるのに、なぜか小僧はサビ入りステテコだけを気に入り。



サビ入りステテコを履いて、寿司型パズルを引っ張り出して来て遊ぶ小僧。



サビ抜き甚平は着るのに難色を示したが、母の強訴により着用の上回転寿司へと連行された小僧。…ぶんむくれております。


―――――母は毎日、熱中症にならないのが不思議な気温の中、お主の公園通いに付き合っていい感じに焦げているのだ。…母のお遊びにも付き合え。


いつも応援の1クリック
ありがとうございます
         アンティーク着物・リサイクル着物ブログランキング  
 携帯、スマホからは
をクリックすると飛べます

  >
2015-07-29

いい加減着用拒否であろう…と思ってたのに『あり?』な秋草と百合の綿着物で百合コーデ。

さて、今年に入り、いきなり『ぐああああ、あの浴衣も、この着物ももうダメダメ。…心優しい世間の皆さまが『そんなことないですよ、まだまだ全然お似合いですよー』と言葉の花束を下すっても、世間が許そうがあっしが許さん。』と思うような着物類、特に浴衣関係がゾロゾロ出てきまして。

…結局浴衣は、厳選してもう着ないと思われたものはボランティア活動をされている方へ寄付し、家庭的に恵まれず、浴衣を手に入れて着る機会すらろくに与えられてこなかったお若い方たちがこの夏着てくだすっているそうなので、あっしの家で不良在庫の如く眠り続けた今や着用拒否な浴衣も新たな使命を得てよかった、と思っておりまするが。

浴衣に着手した後は着物だ。

もう何年も収納の奥底に眠っているので記憶を辿るしかないのだが、その記憶を検証するに『……もう、あの着物は今年で着収めにしておかんと。いや、今年だって既に着用不可になってるかも知れん』ってなものがありましてね。

今年着れるかどうかもわからぬがとりあえず収納の奥底から引っ張り出してみたのよさ。←なぜかピノコ風味。

―――――そして『あれー???』と思ったのだった。

記憶の中では派手で、そして可愛すぎる色のアンティーク着物だったのだ。んが、久々に引っ張り出して現物見たらば『なんだ、こんなもんだったのかい…』と拍子抜け。

まあ、帯とか小物類を可愛いピンク系でまとめるとさすがに『ちょっとねえ…』な感じにはなるものの、そこら辺を大人風味な味付けにすればまだ2年くらいは着れるんじゃないのか、と甘い夢を見た(笑)

ひめ吉さんちで手に入れた百合柄半衿も使いたかったので、その着物で百合コーデ。それがこちら。









川越の今は亡き『栄屋』(現・日なた)さんで確か6年半くらい前に1000円で購入した綿だと思われる着物。

そして6年前に1回着てそのまま仕舞われっぱなしであった…

記憶の中では柄の中の可愛すぎるピンク色だけが鮮明に残っていたのだが、今見ると赤の方が効いております。そして派手では決してない。柄がそれほど大きくなく小さな柄が密集しているせいか。

…なんつーか、これが現代もの浴衣として売ってたら『ちょっと大人しい浴衣だね』と思うかも知れん。

今の浴衣の方が柄も大きく、プリントの染料も色が鮮やか過ぎてすっごく派手ですわよ

アンティークは『経年劣化』と云う名の色褪せ、そして生地そのものの黄ばみとかがあり、派手と思っていても新品のプリントものと並べると全然派手ではない場合が往々にしてございます。

そしてその経年劣化の諸々が、同じく経年劣化の身の上には不思議と馴染むのでございます…

帯も栄屋さんで1000円の染めに刺繍の絽帯。目立つシミ部分がポツポツあり、その上から金糸で水玉の刺繍を施して締められるようにしました。

この帯、オレンジと云うより錆び朱に近いので、実物は割と大人っぽいのでございます。



帯留めは川越の骨董市で買った百合柄のとんぼ玉を帯留めに加工したもの。



半衿はひめ吉さんちの百合柄~


ここ最近、比較的大人しくシックな装いが続いたので派手に感じるかも知れんが、実際はあっしのアンティークコーデとしては地味な方かも。


いつも応援の1クリック
ありがとうございます
         アンティーク着物・リサイクル着物ブログランキング  
 携帯、スマホからは
をクリックすると飛べます

     >






2015-07-27

行き当たりばったりつまみ細工『やっぱり一番相性がいいのは菊。』

―――――先程の『ヨルタモリ』の来週の予告を見てぶっ飛びましたが、…バナナ…
バナナの柄の着物をりえちゃんが着ている
ええ、あれはどう見てもバナナだったんです。夏着物で芭蕉の柄はありますが、実芭蕉(バナナ)の着物までありやがるとは…この番組の担当スタイリストってばしっとり系からあのようなお遊び系まで幅広くコーデできるツワモノですよねえ。なんて素晴らしい

さて、やっとこさ赤唐辛子さんからの頼まれものの菊のつまみ細工が完成しまして。……やっぱりあっしと一番相性がいいのは菊、剣つまみの菊だと再認識しましたさ。



丸つまみの菊と剣つまみの菊。まあ、どちらもパーツが多いのですが、それでも生成りの丸つまみの菊なんか1時間で作ってしまったぞ

単純作業で、がーっと同じパーツをいっぱい作って、がーっと貼りつければいいだけだから(笑)

1個1個のパーツの出来が悪くても、1個のパーツで勝負するつまみ細工ではなく『スイミー』のように全体で勝負するのが菊だから。

で、特にあっしは剣つまみの方が相性が良く、剣つまみの菊なんて1年ぶりに作ったわけですが、『あらま、久々に作った割には上出来』とまたしても慢心(笑)



初期の頃に作った剣つまみの菊と並べてみても、んまあしっかり上達しているわ
…何個作っても上達しない、パーツが少ない『梅』とは大違いだ…



今回の菊に使用したのはこちらの端切れ。浴衣に合わせるって話だったんで素材もカジュアル。

青系暈しの菊なんてこのラッコ柄生地の海の部分使ってるんですぜ(爆)ラッコもびっくりして素っ頓狂な顔で見つめるってものだ。

それからおまけで『10歳(もうすぐ)にも薔薇』。



あっしの結婚披露宴で、最後のご挨拶中に背後で疲れ果ててグーグー昼寝していた赤唐辛子さんちのカンちゃんが、もうすぐ10歳ですって。―――んまあ、びっくりよ

てな訳でjasminさんちの娘っ子用の『17歳の薔薇』、赤唐辛子さん用の『48歳も薔薇』よりは一回り小さい、でも光沢があって存在感のあるピンク(元々は八掛)の薔薇のつまみ細工も作りましたさ。

……ピンクだと文句なしに薔薇に見えますわね(笑)

赤唐辛子さん宅に届く可愛いものは速攻でカンちゃんに奪われるらしいのであるが、今回のつまみ細工は全体的に色が渋いので10歳の趣味には合うまい…

ピンクの薔薇も一緒に送ればカンちゃんの溜飲も下がるであろう。

……いや、赤唐辛子さんが隠れて使ったりして、それがバレて逆に立腹するかもしれない(笑)


いつも応援の1クリック
ありがとうございます
         アンティーク着物・リサイクル着物ブログランキング  
 携帯、スマホからは
をクリックすると飛べます

   >
2015-07-25

ほおずきコーデで、文京朝顔ほおずき市へ。

――――――さて、うっかり半衿を手に入れたがためにほおずきコーデを敢行することになり、『…こうなったらほおずき市に出向いてほおずき、買ってやろうじゃないか』と決意したワタクシ。

…ええ、ほおずきの鉢植えまでも買うつもりなのです。入谷の朝顔市で朝顔なんか買わないこの私が(笑)

一体どれだけほおずき半衿にしてやられ続けているというのでしょうか。


で、ほおずき市と云いますと近場では浅草のものが大規模で有名でございますが、入谷の朝顔市と同じく『いつの間にか始まっていつの間にか終わってた』のが常で。――――今年もいつの間にか終わってた(笑)

ので、他に近場で近日開催であった、文京区のほおずき市に行くことに。

『文京朝顔ほおずき市』は、同じ日に朝顔市は『伝通院』、ほおずき市は『源覚寺』にて開催するもので、まあ、小石川伝通院と云えば将軍家の方々が数多く眠っている場所(千姫とか)なので、そちらの方が当然広くそして有名。故にお客は朝顔市の方に多く出向いたことであろう。

…んが、あっしはほおずき市にしか用がない。

ほおずき市の会場となっている源覚寺、通称『こんにゃく閻魔』には以前行ったことがあるのでその小ささ狭さは充分知っている。

お客がそこそこいたら呑気に着姿撮影なんてできるスペースがないってのを承知していたので、お出かけ前にいつものお堂前で着姿は撮っておく。



…珍しくも支度中にブ室内に2匹が乱入。そしてくつろぐ…



手ぬぐいほおずき帯、手先部分にはあえて縫い付けませんでしたが、アングルによって手先と同じ生地の裏のカラフルランダム水玉柄が見え、まるで最初から計算してたかのようで憎たらしい(笑)

でもこの帯は手先に柄があるとうるさくなるから、これくらいの方がほおずき柄が際立ってよろしいかと。



足元は矢羽根の足袋靴下&ヘビロテウレタン草履。





さて、ほおずき市。朝から夜までやってるので、『まあ、この時間はそれほど人はいないかろう…』という夕方近くに行ったのだったが、生憎小雨までパラつきまして、益々人が少なかったのでございます。

このように特設ほおずき売り場には人がおらなんだ

…いるのはスタッフばかりなので、買うつもりがなくてただただほおずき市の風情を楽しみたくて来ただけの人は、なんだかほおずきに近寄れないんですね
鉢植え持ったおばちゃんがにじり寄るから(笑)

ああ、今回あっし、買う気満々で乗り込んで本当によかったわ。

小雨も降ってるし、1個1個どの鉢がいいものか見て回るの大変、と思う間もなくスタッフのおばちゃんに『これ、お勧めよ、いっぱい実が付いてて大きいし』とほおずきの鉢を突き付けられたのだった。

実際その鉢はいい鉢だったので、そのまま速攻でお会計に走った。こんなところでも即断即決でございます。

ちなみにこちらの鉢は一律2000円。割と結構なお値段とは思うが、風鈴付きなのでございます。そして同じく風鈴付きのほおずきの鉢は浅草だと2500円なのです。ええ、画像で見ましたが浅草と同じ、ぞんざい過ぎる絵の風鈴が付いてます。

同じ日に開催された深大寺のほおずき市の鉢も2000円だったようですが、風鈴が付いてなくて2000円だったようなので文京のほおずき市、結構穴場かもしれませんぞよ。



あっしが選んだのは金魚柄の風鈴。――――この絵が金魚だと気が付いた自分を褒め称えたい。

…と云うか他の柄がひまわり、花火、椿、菖蒲しかなくって、しかもいずれもぞんざいな絵柄(爆)で、季節感があり、子供っぽくなり過ぎないものはこれしかなかったんですのよ

まあ、ちゃんとした江戸風鈴はそこそこのお値段しますしね。風鈴本体のガラスの切り口も江戸風鈴と名乗れない大量生産品でしたし、100均風鈴のようにプリントでないだけマシと思うことに致しましょう。

―――――ってほおずきがメインなんですがね。おまけの方に目が眩んでおりますが(笑)



人がいたら狭くて撮れないかと思っていた会場は、このように閑散としていたのでほおずき市に行った証拠画像も撮れました。…あっしの目元のクマが毎度のことながら遠藤憲一バリの恐ろしさだったので修正を入れ、甚だ嘘くさい顔に仕上げております。きっとアンドロイドのように動くと思います。

背後のほおずきがスカスカなのは、早い時間帯にそこそこは売れた証拠なのであろう。…蚊取り線香がそのまんまでぶら下がってるのがラブリー

この『まんま蚊取り線香』がツボにハマったのだが、過去の文京ほおずき市の画像見るといつも『まんま蚊取り線香』がぶら下がっている。……譲れない伝統のようだ(笑)

あ、そうそう。ここの販売スタッフは檀家なのか地元商工会メンバーなのかわかりませんが、お客が少なく暇だったものだからあっしの着物姿に喰い付きましてね。

このコーデ内におけるほおずき柄のものには全て気が付いて貰えました。

渋い半衿は普通の人は一瞬では何の柄かわからないものなのに、ちゃんと『あ、ここもほおずき
』と喜んで貰えましたよ、よかったですね、とひめ吉さんちのゆうかさんにご報告。

それから鉢を買うとガラガラ?で福引をさせてくれるんですが、2等が出てガーゼ手ぬぐいを貰いましたさ。



3等はハズレで何もなし、1等は何が貰えるんだか調べ損ねた


―――――そして片道40分くらいかけて来たくせに、滞在時間15分で帰っていった我が一家。でも目的は全て達成したので満足でございます。



今、このように我が家の庭で日本の夏らしい風情を演出しているほおずきの鉢。…小僧のビニールプールと共に。

……2000円分の仕事はして貰うよ、あたしゃ。


いつも応援の1クリック
ありがとうございます
         アンティーク着物・リサイクル着物ブログランキング  
 携帯、スマホからは
をクリックすると飛べます

    >


2015-07-23

アウトレットにゃ魔が潜む…な半衿にしてやられてほおずきコーデ(笑)

―――――小僧が夏休みに突入してしまったんです、奥さん

…てな訳で1ヶ月くらいはこげな時間帯に暗躍致します。お見知りおきを。


…さて、ちょっくら前にひめ吉さんちのアウトレットにて『ほおずき』柄の半衿を千載一遇のチャンスと知らずにうっかり手に入れたのです。その記事はこちら

『いい感じの半衿だけどコーデが思い浮かばないなあ…合わせるアイテムもないし』と正規の値段では二の足を踏んでしまう半衿であっても、それがアウトレットのお買い得価格となると話は別。

『やったー
欲しかったんだ、これ。アウトレットで手に入ってラッキー
』と無邪気にはしゃいでしまうのです。……そこに落とし穴があるとも知らずに……

浮かれたジョイフル気分が落ち着くと、『……で、これ、どうやってコーデすればいいんだろう…
』と云う当初の問題が再び舞い戻って来る。

そもそもコーデが思い浮かばない、合わせるものもないって理由で購入を迷っていた品。

正規のお値段で買うつもりになった時は既に何パターンかのコーデが頭の中で出来上がっているのに対し、アウトレットの場合は一期一会のいきなりのチャンスですからね。思い迷っている暇はない。だから『とりあえず買っとけ』で手に入れ、『…さあ、どうしよう…』となるのでございます。

で、タンタンさんのようにアウトレットでせっかく勝ち取っておきながら結局持て余してしまい、あちこちに分配するという方もいれば、あっしのようになぜか意地になって『……じゃあ、コーデを考えましょうか、せっかくだから』と貧乏性が横滑りする人もいるのです。

―――――結果、そのアイテムを使いたいがために、それに合わせるものを新たに買い足したり作ったりする

……アウトレットでお安く手に入れたがために、そのアイテムのために更に出費を重ねると云うこの悪循環、と云うかすっとこどっこい。

そんなすっとこどっこいが如何なく発揮されたコーデがこちら。









……撫松庵からほおずき柄のセオαも出てるんですが、気に入らない柄(お値段も)で万歳。神さまありがとう。気に入ってたら買っていたはずだ(爆)

他にも幾つかほおずき柄の浴衣も発見はしましたが、欲しいと思わない柄だったので手持ちの着物の中からセレクトしたのがこの黒地に矢羽根の紗。かなり昔にヤフオクで1000円だったような覚えあり。

帯は先日の記事の濱文様の手ぬぐいを使った作り帯。

飾りとして、これまたこのコーデのために作ったほおずきつまみ細工かんざしもぶっ挿しております(笑)

半衿はもちろんひめ吉さんちのほおずき柄~

この半衿がかなり渋くて大人風味なので、それを生かす帯の柄を探すのに時間がかかったかな~と云う感じ。

…うん、やっぱり帯がほおずきでないと、『あ、半衿もほおずきなのね
』と気が付いてもらえなかったと思いまする。


――――――そして、『ここならばまず絶対にほおずきコーデだと気が付いてもらえるであろう…』と、どこでもいいからほおずき市に行きたくなったのでございます、奥さん…

あっしがほおずき市に赴く羽目になったのは、ひとえにこの半衿のせい(笑)



いつも応援の1クリック
ありがとうございます
         アンティーク着物・リサイクル着物ブログランキング  
 携帯、スマホからは
をクリックすると飛べます

      >





2015-07-21

濱文様の絵手ぬぐいでほおずき柄の作り帯♪

―――――ほおずき市に行きたかったんです、奥さん。

…なぜほおずき市に行きたくなる羽目になったのかはほおずきコーデの全貌の際に語ることに致しましょう…って無意味にホラー風味な語り口調ですが(笑)

で、ほおずき柄の帯が欲しかったのですが、そこそこに可愛くて見映えがしてお手頃価格なもの…となるともう、市販の良さげな手ぬぐいを利用して自作するより他なく。

幸いにしてほおずき柄の手ぬぐいと云うものは大変に数多い。…夏の風物ですからね。

その中であっしが選んだのが『濱文様』のネットと直営店舗のみの限定品『夢ほおずき』と云う柄。

…ここでその手ぬぐいの絵柄を紹介すべきなのだが、何と今、画像をお借りしようと濱文様のショップを覗いたらば商品そのものが削除されてて姿を消している
『売り切れ』表示とかじゃなく、ええ、商品そのものが消えてるんですよー

―――何があったのかしら…
私が最後の2枚買ったわけじゃないよねえ。

とにかく、濱文様のネットショップで注文し、品物はほおずき市の3日前に届いたのであった。…なかなかのぎりぎりっぷりでございましょう?(笑)

しかもその時あっしはつまみ細工作りにも追われており、つまみ細工を優先させたために結局帯作りに着手したのはほおずき市の前日の夜、正確には当日の深夜だった

―――――そしてここでも追い詰められた人間の奇跡的、ってほどでもないがそこそこの時短法がひらめいているわけです。



以前、銀杏柄の小風呂敷を喪帯に縫い付けて時短な作り帯を制作したことがありますが、それと同じ。

作り帯のベース用に喪帯のストックが数本ございますが、今回のこの手ぬぐいの生地は若干下が透け、黒地だとそれがとても目立つので白地のものを利用。

…今回使ったこの水玉柄の作り帯は、数年前に作っておきながら1回も使用しなかったもの
作ってからコテコテアンティークに走ってしまったのでねえ。

今ならば、逆に使ってみてもいいかなと云う気もするんだが、とにかく今回は時間がなく、白ベースで下の絵柄が透けても気にならない程度のものが必要だった。

シルバーラメの大きな水玉柄の方は、透けてもキラキラ
がうっすら見えて可愛いのでございます。

なので帯として見える部分だけに手ぬぐいを縫い付け、そして完成。



手先部分にはあえて縫い付けず。…裏面のランダムな小さい水玉柄とこのほおずき柄が合うように思えたので。

実際締めたときには『あ、手先は縫い付けなくてよかったわ』と思いましたさ。


――――――ちなみに、この帯は先日のほおずきつまみ細工と同時進行で制作(笑)

…つまみ細工を乾かす間にちくちく縫う、を繰り返したのだった。

追い詰められて大急ぎで作ったものは大概大失敗に終わるものなのだが、今回の帯とか先日のほおずきとかは数少ない成功例でございます。…こーゆーことはまず滅多にない…



いつも応援の1クリック
ありがとうございます
         アンティーク着物・リサイクル着物ブログランキング  
 携帯、スマホからは
をクリックすると飛べます

      >
2015-07-19

行き当たりばったりつまみ細工『アタシって天才…とまたしても慢心したほおずき』

―――――――ほおずき市に行きたかったんです、奥さん。

で、それに向けて着々と準備をすればいいものを、なんだかダラダラしてたので結局前日に大慌てで色々用意する羽目になるのですが、それは別の記事に譲りますわ。

…ほおずき、つまみ細工で作れるんですよ
んまあ、びっくりですわ

桔梗のつまみ細工の画像をさがしてる時にたまたま見つけたんですが、パーツも少なくつまみ方も難しくないものだったので『おおおおお
これはいっちょ作ってほおずきコーデにプラスしなくては
』と思い、制作過程の画像を検索してみると、ほおずきって中の実部分をボール状のもので作っておかないといけませんのね。

……それがなんだか面倒くさく(笑)、桔梗のつまみ細工作りにも追われ、とうとうほおずき市前日の夜。

そして、追いつめられると奇跡的なひらめきが降って来るのです。



うちには数年前に落札したかんざし類セットの中に入っていた、このような小ぶりのオレンジの玉かんざしがあるのです。

若干オレンジがきついのと、小ぶりなせいもあってなかなか出番もなかったのであるが。

『…これ、ほおずきのつまみ細工に利用できるんじゃね?』との天啓が。

天啓が下れば仕事は早い。パーツも大きくて少ないのがほおずきの特徴だ。

てな訳で、ものの15分くらいで作ってしまったのがこちら~



…パーツが少なくて大きいだけのことはある、繊細さの感じられない作品でございます。



でもかんざしとして使うとちゃんとほおずきに見えるんですのよ、これが(笑)


――――――これにより、桔梗で己の慢心を反省したくせに、あっという間に再び『…アタシって天才
』と慢心したのであった…ああ、洒落にならない天誅が下りそうだわ


いつも応援の1クリック
ありがとうございます
         アンティーク着物・リサイクル着物ブログランキング  
 携帯、スマホからは
をクリックすると飛べます

     >
2015-07-17

行き当たりばったりつまみ細工『慢心相違な桔梗…』

―――――引き続きつまみ細工記事ですよ。…台風だし、暑いしで着物、着ておりませんし。

さて、前回の記事でjasminさんちの17歳の娘っ子からのリクエスト、『桔梗』は失敗したとチラッと触れましたが。

…そもそもリクエストは『色』だけだったのです。『桔梗みたいな薄紫色がいいなあ…』と遠慮がちに。

だったら桔梗みたいな、ではなくホントに桔梗のつまみ細工にしたらよかろう、と桔梗を提案したのはこの私。

んがもちろんこの時点で桔梗のつまみ細工なぞ作ったことはございません。そして手持ちのつまみ細工教本にも桔梗の作り方は載っていなかった。

なのでネットで桔梗のつまみ細工の画像をさがした。…ある程度つまみ細工に慣れていれば、画像見ただけで『ああ、これはこのつまみ方でいいのか…』とわかるようになるので。

そして見つけた桔梗のつまみ細工の画像を見て『ふんふん、なるほどね』と、ここであっしは調子に乗って慢心したのだ。

画像を保存もせず、印刷もせず、タブレットも近場に置かず、つまりちょっくらパソコンで画像を見てわかったつもりになって行き当たりばったりで作り始めたのですよ、桔梗を。

―――――そして完成品をうちの桔梗の鉢植えと並べたところ。



……手持ち生地の中では一番薄い紫だったのだが、比べると明らかに濃い紫で、少なくとも桔梗みたいな薄紫ではなかった。そして桔梗にも見えなかった……

桔梗と云うより鉄線に見えるんですのよ

おかしい…桔梗つまみ細工の作り方の認識に相違がある。『こうやって作るんだろう』と思って作ったら完成品は鉄線になってしまった

かように人間の認識なんぞ信用ならないものはない。

ここで反省し、一旦桔梗から離れて薔薇作りに励んだわけです。



しかしこの『桔梗ではなく鉄線にしか見えないつまみ細工』ってば、リクエストされた薄紫ではないものの、このように差し上げる予定の作り帯と狙ったかのように同じ色でしてね。

せっかくなんで『鉄線と撫子』っつーことにして一緒に送り付けることにした(笑)これはこれでシンプルで小ぶりなんで使い道もあろう。

そしてこの帯と同じ色の生地はやっぱり捨てがたいってのと、薄紫色のリクエストも叶えなければ~ってのが相まって採用されたのがこんなデザインの桔梗のつまみ細工。




メインの桔梗は薄紫と紫のツートンカラー。…行き当たりばったりに作ってるので気が付きゃ直径6センチ強の巨大桔梗に

周りの小さい桔梗は薄紫のを1個多くして、『全体で見ると薄紫だけどアクセントに紫が効いている』感じになっております。



失敗作と並べてみるとやっぱり違いが如実です。この2つを並べた場合、どっちが桔梗と問われたらそりゃ背後の方が桔梗っぽい。


―――――作ったこともない桔梗を自ら提案したのも思い上がりであるが、更にそれを教本もなし、お手本画像もなしで作ろうとしたのは慢心以外のなにものでもなかろう。

故に失敗作ができたのだ。……神さまは見ている~そして驕り高ぶった人間を罰する~……

もちろん、これがお金を頂くような仕事であるならば絶対そんな真似はしないのだが、ボランティアだからって気の抜いた態度で作ろうとしたこと自体があかんのですな。

…世の中にはかなり『実はボランティア』ってな職業?というか無報酬手弁当でその役割を請け負っている方々がおられるものだが、『…こっちはボランティアなんだよ、一銭も貰ってないんだよ、奉仕してやってんだよ』と云う考えが顔を出すとたちまちトラブルが発生するような気がしますわ。

トラブルが発生しなくても、そのような考えを持っている方は絶対にその境遇が気に入らなくて愚痴るし。

ボランティアで何かしら活動するからには『奉仕させてくれてありがとうございます』ってな気持ちが必要ですわな。

当然嫌な奴はごろごろいるんだが『私を鍛えてくれてありがとうございます』って思えばえぐみもうま味に変わろうというものだ。綺麗事と云えばそれまでだが、幸も不幸も自分の考え方次第なんざます。

…あり?素人つまみ細工から壮大な話になってしまって着地点を見失ったわ

ワタクシ、調子に乗って驕り高ぶる癖がございますのでね、折に触れこのように天誅が下るのですわ。んがちょこまか小分けに天誅が下るのでその都度修正が効くのでございます。

更生、修正の効かぬろくでなし気味の人ですと、天誅は小分けではなく総決算大バザールで下るので下手すりゃ命取られますわな。

天誅を小分けにしてくれて、神さまありがとう。…赤唐辛子さん用の菊はお百度参りのように延々と単純作業で作るよ(笑)

――――――そして、これらのつまみ細工が17歳の娘っ子の夏祭りに花を添えることを祈っております。


いつも応援の1クリック
ありがとうございます
         アンティーク着物・リサイクル着物ブログランキング  
 携帯、スマホからは
をクリックすると飛べます

     >

2015-07-15

行き当たりばったりつまみ細工『17歳の薔薇』、『48歳も薔薇』

先日のしまむらドライ浴衣にもれなくセットで付いてきた、紫の作り帯と下駄。要らないんでそのままヤフオクに出そうと思ったら長年の付き合いのjasminさんちの娘っ子さんが『…欲しい。小遣いで払うから』とのたまったそうで。

……その小遣いの出所は御母堂であるjasminさんなのだが(笑)

で、『アナログ時計の読めなかった娘っ子』もいつの間にか芳紀17歳となられていたのだった。…んまあ、びっくりよ

そうなると昭和のおかんを目指すワタクシとしましては『いいよ、いいよお代なんて。そっくりそのまま持っていきな。っつーかおばちゃん、何かつまみ細工で飾り作っちゃるから何がいいかい?』といきなりシミーズ姿にこめかみに膏薬貼ってる、下町の長屋のおせっかいおばちゃんが発動しましてね。

で、遠慮がちにリクエストされたものは桔梗なのだが、それは失敗作になってしまった…

『桔梗だけでは大人しくて渋いつまみ細工になりそうなんで、他にも17歳らしいもん、何か作りますわ~
』と前もって宣言していたので、桔梗の件は棚上げにしてとりあえず『17歳らしい他のもん』に着工。

それがこちら~



…つまみ細工なんだけど、つまみ細工にあまり見えない、薔薇。

なので自分用に作ろうという気が起きなかったんだが、人様に差し上げる分にはその『いかにもつまみ細工』ではない風情が逆に使いやすくていいのかしら。

んで、差し上げるのは17歳
の娘っ子なんざます。…ええ、やっぱり昭和のおかんとしましては17歳の夏のイメージとしては『白のレース』これに尽きるんでございますよ(笑)

幸いにしてうちには、作り帯、足袋を作り、それでも余った白レース生地がある。それを活用しまして洋服にも使える、全くつまみ細工の香りのしないもんを作ってみました。

もちろん白なんで大概の浴衣にも合いますよ。


――――――そして、多分この薔薇モチーフを見たら『あ、あたしも欲しい。作ってくれ』と仰りそうな方が沖縄に生息してましてね。

実はその赤唐辛子さんに菊のつまみ細工を作る約束なのだが、夏祭り関係なく浴衣を着てお出かけしてらっしゃる赤唐辛子さんに対し、17歳の娘っ子は多分近日行われるであろう夏祭りに行く時くらいしか浴衣は着ないはずなのである。

……その夏祭りに間に合わなかったら本末転倒だわっ
と、赤唐辛子さん用のつまみ細工作りは後回しにした

素人つまみ細工ごときでトリアージが行われた稀有な例と申せましょう。

で、娘っ子用も作り終わったので赤唐辛子さん用にも薔薇を作ってみたのだが。



生地は羽衣牡丹さんから頂いた、ブルーグレーな感じの渋い絞りの端切れ。多分つまみ細工用にくだすったものだが、それを使って薔薇を。…形を変え、秋田から沖縄へと流れ歩く絞り端切れでございます。

…ええ、48歳になられたばかりの大人なのでね。17歳用のと同じ白いレースで作ってはご本人も微妙な気分になるかと思われましたのよ(笑)

でもこの渋い薔薇も、最近赤唐辛子さんがお召しの浴衣シリーズにはとても合う落ち着きだと思いますですよ。何より菊モチーフではないのでその気になれば年中使えますわ。


ちゅーわけで、本当なら17歳の娘っ子用には桔梗、48歳の赤唐辛子さんには菊を作らねばならないところを脱線して薔薇作りに励んでいたわけでございます…

―――――さーて、作らなくちゃ、桔梗と菊……




いつも応援の1クリック
ありがとうございます
         アンティーク着物・リサイクル着物ブログランキング  
 携帯、スマホからは
をクリックすると飛べます

      >


2015-07-14

着用拒否な浴衣の紫陽花コーデ、その1は、毎年お馴染みの植物園にて。

―――――先日の紫陽花コーデ、その2だった『しまむらドライ浴衣』の記事、アクセス解析見たら今度はいきなり20代からのアクセスが30%越しましてね。…いつもはほとんど20代の訪問者はおらぬ

時は金曜。『…急にこの土曜に夏祭り行くことになったんだけど、もうネットで注文しても間に合わないわ、浴衣。どっかのお店で安くていい浴衣ないかしら~
』ってな20代のお嬢さんが急にネット徘徊でも始めたのかしら。で、うちの記事に引っかかったと。

…無事に浴衣をゲットして、夏祭りに行けたのかしらそのお嬢さんたちは。


さて、先にその2コーデの着姿からアップしてしまいましたが、まだ残ってるんですよ、その1の着姿のアップが。

もちろん1ヶ月くらい前の撮影でございます。だから紫陽花もとても綺麗(笑)



…お出かけ前のおだんさくの嫌味は、今日も冴え渡り澄み切っている大吟醸な味わい。





これだけ綺麗でこれだけ種類も豊富な紫陽花の小道があるのに、平日は特に誰もいない園芸植物園。……温室内では何やら『ぐげええええええええ』と断末魔のような奇声をオウム館長が発していたが(笑)←外まで激しく響いていた。怖かったので覗かず逃げたワタクシ。



…でだ。背景に生の紫陽花を持ってきてしまうと、生の紫陽花の鮮やかさに紛れてこの浴衣の鮮やかな色彩もさほど目立たなくなるのですな。

真っ白な壁を背景にするときっと『確かに着用拒否だよ…』な着姿になったことであろう。

常日頃自然光に助けられてはおりますが、自然の植物(園芸植物園だけど)にも助けられることはとても多い。

あ、でもこの浴衣には特に思い入れもないのでさっさと人様にお譲りすることにしましたわ。これから発送準備を致します、茶々丸さん。



頂きものの青の暈しの絽の着物の端切れで作った紫陽花のつまみ細工。…こうして見るとぎっしり過ぎて気持ち悪いな…


―――――そして珍しくも、撮りためてあった着姿はこれで全部アップし終わってしまった
いつもなら常に3パターンぐらいアップし終わらないまま、鮮度を失った頃にアップすることになるのですが。

とりあえず今度は百合コーデに移行するつもりですがこの暑さ、果たして着物なんか着れるのかしら…



いつも応援の1クリック
ありがとうございます
         アンティーク着物・リサイクル着物ブログランキング  
 携帯、スマホからは
をクリックすると飛べます

       >
プロフィール

あすか

Author:あすか
…むっちりみたらし女王陛下。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ