台鐵竹田駅の木造駅舎で寛ぎ「池上一郎文庫」に出逢う(屏東県竹田郷)
この駅には日本統治時代に築造された木造駅舎が残っており、その隣には日本語の書籍が数多く収められている「池上一郎文庫」があります。昔から立ち寄りたいと思っていただけに、今回ようやく訪れることができました。
▲竹田駅構内
立体交差化・電化工事が行われており、この工事で屏東~潮州駅間が電化され、潮州に車両基地が新設される予定です。
現在、木造駅舎の方では切符の取り扱いが行われておらず、切符の取り扱いはホーム脇の小さな駅舎で行われています。ホームは極めて幅が狭く、出来る限り駅舎側に体を寄せておかないと、危なそうです。普段から「アホが付くほど」慎重な私は、足元の線からはみ出していないか、注意しながら慎重に撮影しました。
▲木造駅舎内部
▲竹田駅木造駅舎
▲向かって奥には写真家 李秀雲氏の作品を展示した「李秀雲先生撮影記念館」、左手には「池上一郎文庫」が見える
竹田駅付近は「竹田駅園」として整備されており、訪れる観光客も結構います。
「池上一郎文庫」に到着しました。竹田駅の木造駅舎と同じく日本家屋造りとなっています。
内部には多くの日本語書籍が収められてあり、寄せ書きの入った日章旗もあります。
日本人の訪問者は日章旗に署名できるようになっています。筆者も後ほど署名させていただきました。
文庫内をしばらく見学していると、館長の曾さんに声をかけられたので、日本人であることを告げると親切に対応していただきました。
奥で読書中の年配男性(お名前を伺うのを忘れました)から声を掛けられ、次の列車が来るまでの一時間、台湾内外の話で盛り上がりました。九州出身である旨を告げると、九州旅行の思い出話を嬉しそうに話されていました。
文庫には次の列車到着までの一時間滞在しましたが、あっという間に列車到着の時間が訪れました。去り際に、館長の曾さんから昼食の弁当を頂き、先ほどの年配男性からは「次来た時は竹田の名所を見せてあげるよ」とのお言葉を頂きました。
「池上文庫」は初めての訪問者にも暖かな親切心でもてなしてくれる、非常に素晴らしい場所でした。
▲今回収録した動画です。
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撮影日:2013年6月1日
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