レアな「水色客車」を撮ろう!台鐵猴硐駅を通過する復興号685次
かつては台湾各地を走っていた台鐵「復興号」も、気が付くと東部幹線に残るだけとなっています。
今回は侯硐駅で復興号685次の通過シーンを記録します。通過する20分前をめどに、あらかじめ見つけておいた撮影地に向かいました。
侯硐といえば「猫村」として有名な場所です。道中、何匹もの猫に出会いました。どの猫も集落によく溶け込んでいます。
▲キジ「おやおや鐵路迷、また来たのかにゃ?」
猫村の路地を進むと、個人宅の入口にぶつかりました。ここから先には進めません。これ以上の深入りはやめ、ここで復興号を記録したいと思います。三貂嶺側に動画機材を向け、685次の通過をただひたすら待つことに。
たまに瑞芳側にも機材を向け、やってくる列車を記録しながら時間を潰します。
瑞芳側に目をやると、柵でバリケードされた線路が見えます。おそらく線形改良前の旧線でしょう。あの先は一体どうなっているのやら...。
南国の蒸し暑さが体力を奪いますが、せっかく台湾まで来たのですから、断念するわけにはいきません。買ったばかりの緑茶を飲みながら、ターゲットが来るまで待ち続けます。
嗚呼、基隆河で泳ぎたい!
やがて、瑞芳側からDR1000形がやってきました。平渓線直通の区間車4728次(菁桐行き)です。沿線に観光地がいくつもあることから、休日になるとレジャー客でにぎわいます。
待つこと十数分、遠くから電機の音が聞こえてきました。
ようやく復興号か...いや、もしかすると貨物列車かもしれない...等と考えながら、機材を構えます。一応、時刻表を持参していますが、なにぜ685次は停車駅が少ない(新城を出ると松山までノンストップ)ものでして、大まかな時間を把握しているにすぎません。
やってきたのは、貨物列車でも莒光号でもなく、お目当ての列車でした。待ちに待った、台東8時40分発樹林行き・復興号685次の通過です!
暑かった...。
ちょうどこの時、EMU500形の区間車が退避中でした。大学への通学時に利用している、JR鹿児島本線の特急通過待ちを思い出す光景です。685次が通過すると、続いてEMU500形も出発していきます。
無事に685次を見送った後は、寄り道もせず侯硐駅に戻ります。脳みそがオーバーヒート寸前になり、普段なら有り余るほどの好奇心も、この時すでに底をついていました。
駅に到着後、真っ先に向かったのは、小吃店「喵喵(にゃんにゃん)美食坊」。ここで、いかにも台湾らしいスイーツ「檸檬愛玉冰」(愛玉ゼリー)を購入しました。30元なり。
▲檸檬愛玉冰
一口飲むと、体中に清涼感が行きわたります。そういや、昼食をとってないような...。
結局、この後も昼食をとることはなく、熱中症になっていたのか、夕食もほとんど喉を通っていません。この日、僕が口にしたのは、朝食のトースト2枚と「檸檬愛玉冰」、鼎泰豊の小龍包・芋泥饅頭、そして士林夜市で購入したマンゴーだけとなりました。
どうしても夏場の一人旅になると、空腹にならないし、食事がのどを通らない...。過ごし方をもうちょっと考え直した方が良さそうです。反省反省...。
少し元気になったところで、列車到着までの間、駅を散策して時間をつぶします。
駅入口には、今はなき名物猫「黒鼻」が、その隣には台鉄のキャラクター「台鉄先生」が鎮座していました。ササダンゴンと一緒に一枚。
▲DEEN池森さんもビックリの爽やか(!?)キャラ「台鉄先生」
顔が黒ずんでいるのは侯硐が炭坑の町だったから?
一応、駅前にも小吃店が軒を連ねていますが、残念ながら食欲がない今、どうすることもできません。そこで、いかにも侯硐らしい土産物を探すことに。
駅前の土産物店に入ると、猫の形をしたパイナップルケーキがありました。店員に「多少銭?」と聞くと、考える間もなく日本語で返されました。
やはり向こうの方からすると、恰好ですぐに日本人だと分かるのでしょうか。我ながら終始ぎこちないですし、すぐ台湾初心者と見抜かれてしまうのでしょうか...。
店員曰く、「(この商品は)台湾の鳳梨酥グランプリで賞状をとった」とのことでした。この鳳梨酥に関しては、またいずれ紹介することにします。
家族への土産物を買ったところで、駅に戻って帰りの切符を買います。財布を見ると、なんと硬貨が足りません!券売機では紙幣が使えないため、この場合、窓口で切符を買うことになります。台鐡やMRTの券売機では、基本的に硬貨しか使えない模様。
帰りは快適に過ごそうと、莒光号利用を考えていましたが、出発時間はなんと1分後!列車はすでに停車中でした。
現時点ではまだ、実践で使えるような中国語スキルはありません。一応学習者とはいえ、全然聞き取れないし、話しても通じないレベルです。よって筆談で切符を買うしかありませんが、もう時間がありません。やり取りしている間に、出発時間を迎えるのは確実です。
冒険はしません。莒光号の後に来る区間車の切符を買い、尋常でない疲れを抱えながらホームに下りました。
今回の台湾訪問は、客車に乗車しないまま終わりましたが、次回はぜひ押さえておきたいところです。次回訪問に備え、北京語を話して素早く切符購入できるよう、語学力の向上は欠かせないと思いました。
▲今回収録した動画です。
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撮影日:2012年7月2日
今回は侯硐駅で復興号685次の通過シーンを記録します。通過する20分前をめどに、あらかじめ見つけておいた撮影地に向かいました。
撮影ポイントは猫村の路地!
侯硐といえば「猫村」として有名な場所です。道中、何匹もの猫に出会いました。どの猫も集落によく溶け込んでいます。
▲キジ「おやおや鐵路迷、また来たのかにゃ?」
猫村の路地を進むと、個人宅の入口にぶつかりました。ここから先には進めません。これ以上の深入りはやめ、ここで復興号を記録したいと思います。三貂嶺側に動画機材を向け、685次の通過をただひたすら待つことに。
たまに瑞芳側にも機材を向け、やってくる列車を記録しながら時間を潰します。
瑞芳側に目をやると、柵でバリケードされた線路が見えます。おそらく線形改良前の旧線でしょう。あの先は一体どうなっているのやら...。
南国の蒸し暑さが体力を奪いますが、せっかく台湾まで来たのですから、断念するわけにはいきません。買ったばかりの緑茶を飲みながら、ターゲットが来るまで待ち続けます。
嗚呼、基隆河で泳ぎたい!
やがて、瑞芳側からDR1000形がやってきました。平渓線直通の区間車4728次(菁桐行き)です。沿線に観光地がいくつもあることから、休日になるとレジャー客でにぎわいます。
猛暑に負けるな!復興号685次を撮る
待つこと十数分、遠くから電機の音が聞こえてきました。
ようやく復興号か...いや、もしかすると貨物列車かもしれない...等と考えながら、機材を構えます。一応、時刻表を持参していますが、なにぜ685次は停車駅が少ない(新城を出ると松山までノンストップ)ものでして、大まかな時間を把握しているにすぎません。
やってきたのは、貨物列車でも莒光号でもなく、お目当ての列車でした。待ちに待った、台東8時40分発樹林行き・復興号685次の通過です!
暑かった...。
ちょうどこの時、EMU500形の区間車が退避中でした。大学への通学時に利用している、JR鹿児島本線の特急通過待ちを思い出す光景です。685次が通過すると、続いてEMU500形も出発していきます。
愛玉ゼリーで心身を冷却するも...
無事に685次を見送った後は、寄り道もせず侯硐駅に戻ります。脳みそがオーバーヒート寸前になり、普段なら有り余るほどの好奇心も、この時すでに底をついていました。
駅に到着後、真っ先に向かったのは、小吃店「喵喵(にゃんにゃん)美食坊」。ここで、いかにも台湾らしいスイーツ「檸檬愛玉冰」(愛玉ゼリー)を購入しました。30元なり。
▲檸檬愛玉冰
一口飲むと、体中に清涼感が行きわたります。そういや、昼食をとってないような...。
結局、この後も昼食をとることはなく、熱中症になっていたのか、夕食もほとんど喉を通っていません。この日、僕が口にしたのは、朝食のトースト2枚と「檸檬愛玉冰」、鼎泰豊の小龍包・芋泥饅頭、そして士林夜市で購入したマンゴーだけとなりました。
どうしても夏場の一人旅になると、空腹にならないし、食事がのどを通らない...。過ごし方をもうちょっと考え直した方が良さそうです。反省反省...。
少し元気になったところで、列車到着までの間、駅を散策して時間をつぶします。
駅入口には、今はなき名物猫「黒鼻」が、その隣には台鉄のキャラクター「台鉄先生」が鎮座していました。ササダンゴンと一緒に一枚。
▲DEEN池森さんもビックリの爽やか(!?)キャラ「台鉄先生」
顔が黒ずんでいるのは侯硐が炭坑の町だったから?
一応、駅前にも小吃店が軒を連ねていますが、残念ながら食欲がない今、どうすることもできません。そこで、いかにも侯硐らしい土産物を探すことに。
駅前の土産物店に入ると、猫の形をしたパイナップルケーキがありました。店員に「多少銭?」と聞くと、考える間もなく日本語で返されました。
やはり向こうの方からすると、恰好ですぐに日本人だと分かるのでしょうか。我ながら終始ぎこちないですし、すぐ台湾初心者と見抜かれてしまうのでしょうか...。
店員曰く、「(この商品は)台湾の鳳梨酥グランプリで賞状をとった」とのことでした。この鳳梨酥に関しては、またいずれ紹介することにします。
中文スキルのなさを痛感...莒光号に乗り損ねる
家族への土産物を買ったところで、駅に戻って帰りの切符を買います。財布を見ると、なんと硬貨が足りません!券売機では紙幣が使えないため、この場合、窓口で切符を買うことになります。台鐡やMRTの券売機では、基本的に硬貨しか使えない模様。
帰りは快適に過ごそうと、莒光号利用を考えていましたが、出発時間はなんと1分後!列車はすでに停車中でした。
現時点ではまだ、実践で使えるような中国語スキルはありません。一応学習者とはいえ、全然聞き取れないし、話しても通じないレベルです。よって筆談で切符を買うしかありませんが、もう時間がありません。やり取りしている間に、出発時間を迎えるのは確実です。
冒険はしません。莒光号の後に来る区間車の切符を買い、尋常でない疲れを抱えながらホームに下りました。
今回の台湾訪問は、客車に乗車しないまま終わりましたが、次回はぜひ押さえておきたいところです。次回訪問に備え、北京語を話して素早く切符購入できるよう、語学力の向上は欠かせないと思いました。
▲今回収録した動画です。
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撮影日:2012年7月2日
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