【旅行記】韓国ソウルでレトロ建築に出会う旅 3日目―ムグンファ号&星希に乗ろう!
韓国旅行3日目は大移動がメインだ。
ソウル東のターミナル清涼里駅を6時50分に発車する、ムグンファ号1601列車に乗ってKORAIL中央線を南下。そのまま釜田駅まで乗り通して釜山入りする予定だ。列車に乗り遅れないようにしっかり寝て、早起きできるように頑張ろう。
夜明け前の5時半、仮眠していたチムジルバン「ゴールドスパ」を出た。早朝のソウルは冷蔵庫のように寒く、冷気が全身をチクチクと刺してくる。夏向けの恰好で来てしまったものだから、そりゃもう地獄である。
最悪のケースに備えて、運動用の長ジャージを持ってきたのが幸いした。もし用意したのが半ズボンだけだったら、帰国前に体調を崩したに違いない。いい教訓になった。
▲まだ薄暗い東廟前駅
震えながら地下鉄東廟前駅に到着すると、一変して生ぬるい空気に包まれた。ようやく冷気から解放されて安堵しつつ、改札を抜けてホームに降りた。
これから清涼里駅に向かいたい。ほどなくして、対向ホームに来た列車を見て驚いた。「韓国版301系」こと旧1000系ではないか!今や生き残っているのは、中間車を組みなおしたグループに過ぎないが、ブレーキ音や側面窓に「昭和臭」がよく残っている。
▲ここに来て古豪旧1000系(韓国版301系)に遭遇!
ちゃんとした所で見たかった...
ソウルメトロに新車の波が押し寄せる中、2010年以前に製造された「古い車両」にはあまり遭遇しなかった。次ソウルに来るときは、旧1000系に乗れるだろうか...。
6時00分を過ぎた頃、清涼里駅に到着した。まだ真っ暗闇に包まれており、行きかう人もまばらだ。寒さを我慢しながら階段を上がり、「列車線」のきっぷ売り場に向かった。
KORAILの自動券売機は日本ほど親切ではない。現金対応の機種は少なく、もっぱらクレジット決済限定だし、それも韓国内のカード限定ばかり!ソウル駅がそうだったから、清涼里駅もきっとそうだろうと思いきや、なんと1つだけ紙幣対応が設置されていた。さっそく使ってみよう。
窓口で切符を買うと、レシートタイプの薄い乗車券が発行される。もし券売機で購入した場合、出てくるのはチケットタイプの乗車券だ。これなら乗車後に保管しやすい!無事に乗車券をGETしたところで、続いては朝食確保に移りたい。
この時点で残金はすでに20000ウォンを切っていた。この後の行程を考えると、たくさん使うわけにはいかない。コンビニでプルコギ味のおにぎりを1つ買い、それで簡単な朝食を済ませた。釜山についたら3000円ほど両替しておこう。
空がうっすらと明るくなったころ、ムグンファ号1601列車が入線した。乗客はそれほどおらず、車内は閑散としている。しばらくの間、リクライニングを下ろしてゆっくり仮眠をとることにした。
▲栄州駅でDLに交換して非電化区間へ
発車から2時間を過ぎた頃、列車は栄州駅に到着した。ここで7分停車するというのでホームに出ると、機関車の交換作業が行われていた。清涼里から牽引してきた8200形が切り離され、今度はアメロコが連結される。
KORAIL中央線では高速化事業が行われており、新幹線のような高規格路線への改築が進められている。従来の非電化単線は、義城~永川間およそ60kmにかろうじて残っているが、これも近々新線に切り替わるそうだ。
栄州での機関車交換は、これから非電化区間に入ることを意味している。滑り込みで「ローカル幹線」としての中央線を経験できたのは、今後の自身にとってかなり大きいかもしれない。
義城を過ぎると、高架橋・トンネルばかりの光景から一変して、田園地帯と踏切・ガーダー橋が混在するようになった。速度もぐんと落ち、カーブのたびに車輪がきしんでいる。韓国にはこういったローカル線があまり残っていない。中央線の高速化が終われば、純然たるローカル線は嶺東線・太白線・慶北線ぐらいになるだろう。
永川から複線電化に戻ると、あとは釜田到着まで味気ない光景が続く。12時58分、ムグンファ号は終点釜田駅に到着した。
数年来、釜山交通公社旧1000系の現状が気になっていた。新型車両の導入でずいぶん数を減らしたうえに、残った車両もVVVF化されたそうだ。全滅する前にもう一度、ちゃんと記録しておきたかった。
▲釜田駅に到着!
釜田駅から地下鉄に乗り換えて、向かった先は明倫駅。ガラス越しとコンディションは悪いが、出入りする列車をしっかり収めることができる。ここで20分ほど粘ってみたが、ついに旧1000系はやってこなかった。撮影するとしたら、障害物の少ない(とうわさに聞いている)老圃駅でじっくりやるのが一番かもしれない。
▲釜山都市鉄道を撮りに明倫へ
旧1000系は来なかった
地下鉄で元来た道をもどり、そのまま南浦洞に向かう。シアホットクを食べずに釜山を立ち去るわけにはいかないからだ。ついでに両替&昼食もこなしておこう。
▲イベント準備中のBIFF広場
シアホットクの屋台があるBIFF広場に着くと、どうも様子が違う。屋台のレイアウトが普段とは異なるのだ。近いうちにイベントがあるらしく、一角にレッドカーペットが敷かれていた。なるほど、会場設営のためにいつもと様子が異なっていたのだ。
屋台には列ができていた。回転の速さはいつもと変わらず、5分も待たずホットクにありつけた。値上がり&円安のせいで、以前のような「手軽さ」を感じなくなったのが残念でしかない。
▲おやつにビビンタンミョンをペロリ
何気に初実食なんだぞ!
釜山といえば、プラスチック椅子に腰かけていただく「ビビンタンミョン」を忘れてはいけない。以前から気になっていたものの、いかついアジュマに圧倒されて、座る勇気がわかなかったのだ。
いざ勇気を振りしぼり、適当な屋台を選んで腰かけ、アジュマに「これをください」と言ってみた。いかついのはパンチパーマだけ!いざ話しかけてみると、気さくに答えてくれる人ばかりだ。
ビビンタンミョンは春雨を使った軽食で、たくあん・ゆで野菜が載っている。味付けはヤンニョムだけとシンプルだが、意外にも味はしっかり付いていた。お値段にして3000ウォン。いいおやつになった。
▲海洋水産研究院の練習船「韓半島」
南浦洞での滞在を終えたのち、乗船手続きのため釜山港に向かった。まだ時間に余裕があるので、海沿いを歩きながら船撮りもこなそう。済州島行きのMSフェリー乗り場はずいぶん奥にあるらしく、体力温存のためアプローチはよした。
はるか遠くにMSフェリー「ニュースター」の船影が見える。どこかで見覚えのある塗装だが、はっきりとは思い出せない。ええと、どこだったかな...。
目の前に海洋水産研究院「韓半島」が停泊している。異国の船を見る機会なんてそうない。記録できるものはしっかり撮っておこう。もちろん、「撮っちゃダメなもの」も多いので気をつけたいところだ。
足がクタクタになってきた頃、釜山港国際旅客ターミナルに到着した。余裕をもって乗船手続きを済ませておく。サーチャージ・施設利用料の20000ウォンは現金払いのみと思いきや、カード払いも可能とのこと。
さっと乗船手続きを済ませたら、のこる待ち時間を好きに使える。
これから釜山駅構内を通って、駅前に広がる中華街を歩いてみたい。もし時間が早ければ、そこでチャジャン麺を食べても良かったが、これから「星希」レストランでの夕食体験が待っている。今回は歩くだけにとどめておこう。
▲釜山駅に戻ってきた
通路で歓迎パネルを発見!
釜山駅に入った直後、まもなく大田行きムグンファ号が出発することが分かった。さっそくホームに降りて出発シーンを見届けることに。日本ではすでに絶滅寸前の客車列車だ。度重なる訪韓で見慣れたとしても、無下にはできない。
▲出発を待つムグンファ号1356列車(大田行き)
▲ムグンファ号サボ
▲セマウル号由来の電源車
▲乗船手続きを済ませたあとは中華街散策
ムグンファ号発車を見届けた足で、釜山駅前の中華街に向かった。横浜中華街のような賑やかさはないが、道沿いには華やかな赤提灯が並んでおり綺麗だ。いくつか気になる店をチェックしたところで、散策を終えて国際旅客ターミナルに戻った。
下関行き「星希」の出国手続きは17時30分にスタートする。少し余裕をもって、ターミナルには17時15分に到着した。ここまで土産物は一切購入していない。これではマズイと、セブンイレブンに駆け込みプライベートブランドの薬菓を一袋購入した。
これで準備は整った。あとは列に並んで出国審査を抜け、乗船口に向かうだけだ。乗船客の大半が韓国人らしく、日本人は少ない...というかほぼいない。韓国人客の半数が団体客のようだった。
乗船したらその足で客室に向かい、まずは場所を確保しておこう。素早く動いたのが良かったのか、無事に「壁際」を確保できた。大きな荷物を置いたら、今度は大浴場で汗を流したい。場所確保とお風呂が最優先なのは、国内のフェリーと同じだ。
▲星希レストランの夕食(ピリ辛豚肉炒め定食)
セルフサービスなので沢山盛り付けできる
スッキリしたら夕食タイムに移ろう。1階フロントで食券(10000ウォン)を購入してレストランに向かうと、厨房前に人が集まっていた。みな黙々とごはん・総菜を盛り付けている。
星希レストランではセルフサービス方式を採用しており、好きな量を盛り付けできる。空腹ならたくさん盛り付けできるし、小食なら小盛でもOKなのだ。メインの総菜はピリ辛豚肉炒めだった。日本人好みの味付けではなかろうか。もう少しごはんを盛り付けても良かったレベルだ。
やや高いかもしれないが、フェリーだからまあ許容範囲内だろう。
▲マッコリを飲みながら四川風トッポギをペロリ
食後、船内コンビニを覗いてみた。ここでマッコリと四川風トッポギを見つけ、韓国らしい晩酌を楽しむことに。ほのかな炭酸と甘味を感じるマッコリに、おもわずトッポギが進むではないか。ものの1時間でペットボトル1本開けてしまった。
▲星希の甲板デッキから
釜山の街が遠ざかっていく...
出航の時が近づいてきた。
さっそく甲板デッキに出てみると、冷たい風が吹きつけてきた。風をしのげる場所をなんとか見つけ、そこで出航シーンの様子を見届けることに。釜山港大橋をくぐったところで、いよいよ寒さに耐えかねて船内に戻った。
早起きが続いたせいか眠い。今晩ぐらいはゆっくり眠ろうと、客室にもどり横になった。下関への航海はまだはじまったばかりだ。
撮影日:2024年10月2日
ソウル東のターミナル清涼里駅を6時50分に発車する、ムグンファ号1601列車に乗ってKORAIL中央線を南下。そのまま釜田駅まで乗り通して釜山入りする予定だ。列車に乗り遅れないようにしっかり寝て、早起きできるように頑張ろう。
秋のソウルはメチャクチャ冷え込む
夜明け前の5時半、仮眠していたチムジルバン「ゴールドスパ」を出た。早朝のソウルは冷蔵庫のように寒く、冷気が全身をチクチクと刺してくる。夏向けの恰好で来てしまったものだから、そりゃもう地獄である。
最悪のケースに備えて、運動用の長ジャージを持ってきたのが幸いした。もし用意したのが半ズボンだけだったら、帰国前に体調を崩したに違いない。いい教訓になった。
▲まだ薄暗い東廟前駅
震えながら地下鉄東廟前駅に到着すると、一変して生ぬるい空気に包まれた。ようやく冷気から解放されて安堵しつつ、改札を抜けてホームに降りた。
これから清涼里駅に向かいたい。ほどなくして、対向ホームに来た列車を見て驚いた。「韓国版301系」こと旧1000系ではないか!今や生き残っているのは、中間車を組みなおしたグループに過ぎないが、ブレーキ音や側面窓に「昭和臭」がよく残っている。
▲ここに来て古豪旧1000系(韓国版301系)に遭遇!
ちゃんとした所で見たかった...
ソウルメトロに新車の波が押し寄せる中、2010年以前に製造された「古い車両」にはあまり遭遇しなかった。次ソウルに来るときは、旧1000系に乗れるだろうか...。
ムグンファ号1601列車に乗る
6時00分を過ぎた頃、清涼里駅に到着した。まだ真っ暗闇に包まれており、行きかう人もまばらだ。寒さを我慢しながら階段を上がり、「列車線」のきっぷ売り場に向かった。
KORAILの自動券売機は日本ほど親切ではない。現金対応の機種は少なく、もっぱらクレジット決済限定だし、それも韓国内のカード限定ばかり!ソウル駅がそうだったから、清涼里駅もきっとそうだろうと思いきや、なんと1つだけ紙幣対応が設置されていた。さっそく使ってみよう。
窓口で切符を買うと、レシートタイプの薄い乗車券が発行される。もし券売機で購入した場合、出てくるのはチケットタイプの乗車券だ。これなら乗車後に保管しやすい!無事に乗車券をGETしたところで、続いては朝食確保に移りたい。
この時点で残金はすでに20000ウォンを切っていた。この後の行程を考えると、たくさん使うわけにはいかない。コンビニでプルコギ味のおにぎりを1つ買い、それで簡単な朝食を済ませた。釜山についたら3000円ほど両替しておこう。
空がうっすらと明るくなったころ、ムグンファ号1601列車が入線した。乗客はそれほどおらず、車内は閑散としている。しばらくの間、リクライニングを下ろしてゆっくり仮眠をとることにした。
▲栄州駅でDLに交換して非電化区間へ
発車から2時間を過ぎた頃、列車は栄州駅に到着した。ここで7分停車するというのでホームに出ると、機関車の交換作業が行われていた。清涼里から牽引してきた8200形が切り離され、今度はアメロコが連結される。
KORAIL中央線では高速化事業が行われており、新幹線のような高規格路線への改築が進められている。従来の非電化単線は、義城~永川間およそ60kmにかろうじて残っているが、これも近々新線に切り替わるそうだ。
栄州での機関車交換は、これから非電化区間に入ることを意味している。滑り込みで「ローカル幹線」としての中央線を経験できたのは、今後の自身にとってかなり大きいかもしれない。
義城を過ぎると、高架橋・トンネルばかりの光景から一変して、田園地帯と踏切・ガーダー橋が混在するようになった。速度もぐんと落ち、カーブのたびに車輪がきしんでいる。韓国にはこういったローカル線があまり残っていない。中央線の高速化が終われば、純然たるローカル線は嶺東線・太白線・慶北線ぐらいになるだろう。
永川から複線電化に戻ると、あとは釜田到着まで味気ない光景が続く。12時58分、ムグンファ号は終点釜田駅に到着した。
釜山でちょっとおやつ
数年来、釜山交通公社旧1000系の現状が気になっていた。新型車両の導入でずいぶん数を減らしたうえに、残った車両もVVVF化されたそうだ。全滅する前にもう一度、ちゃんと記録しておきたかった。
▲釜田駅に到着!
釜田駅から地下鉄に乗り換えて、向かった先は明倫駅。ガラス越しとコンディションは悪いが、出入りする列車をしっかり収めることができる。ここで20分ほど粘ってみたが、ついに旧1000系はやってこなかった。撮影するとしたら、障害物の少ない(とうわさに聞いている)老圃駅でじっくりやるのが一番かもしれない。
▲釜山都市鉄道を撮りに明倫へ
旧1000系は来なかった
地下鉄で元来た道をもどり、そのまま南浦洞に向かう。シアホットクを食べずに釜山を立ち去るわけにはいかないからだ。ついでに両替&昼食もこなしておこう。
▲イベント準備中のBIFF広場
シアホットクの屋台があるBIFF広場に着くと、どうも様子が違う。屋台のレイアウトが普段とは異なるのだ。近いうちにイベントがあるらしく、一角にレッドカーペットが敷かれていた。なるほど、会場設営のためにいつもと様子が異なっていたのだ。
屋台には列ができていた。回転の速さはいつもと変わらず、5分も待たずホットクにありつけた。値上がり&円安のせいで、以前のような「手軽さ」を感じなくなったのが残念でしかない。
▲おやつにビビンタンミョンをペロリ
何気に初実食なんだぞ!
釜山といえば、プラスチック椅子に腰かけていただく「ビビンタンミョン」を忘れてはいけない。以前から気になっていたものの、いかついアジュマに圧倒されて、座る勇気がわかなかったのだ。
いざ勇気を振りしぼり、適当な屋台を選んで腰かけ、アジュマに「これをください」と言ってみた。いかついのはパンチパーマだけ!いざ話しかけてみると、気さくに答えてくれる人ばかりだ。
ビビンタンミョンは春雨を使った軽食で、たくあん・ゆで野菜が載っている。味付けはヤンニョムだけとシンプルだが、意外にも味はしっかり付いていた。お値段にして3000ウォン。いいおやつになった。
▲海洋水産研究院の練習船「韓半島」
南浦洞での滞在を終えたのち、乗船手続きのため釜山港に向かった。まだ時間に余裕があるので、海沿いを歩きながら船撮りもこなそう。済州島行きのMSフェリー乗り場はずいぶん奥にあるらしく、体力温存のためアプローチはよした。
はるか遠くにMSフェリー「ニュースター」の船影が見える。どこかで見覚えのある塗装だが、はっきりとは思い出せない。ええと、どこだったかな...。
目の前に海洋水産研究院「韓半島」が停泊している。異国の船を見る機会なんてそうない。記録できるものはしっかり撮っておこう。もちろん、「撮っちゃダメなもの」も多いので気をつけたいところだ。
足がクタクタになってきた頃、釜山港国際旅客ターミナルに到着した。余裕をもって乗船手続きを済ませておく。サーチャージ・施設利用料の20000ウォンは現金払いのみと思いきや、カード払いも可能とのこと。
釜山駅前から徒歩1分!中華街を歩いてみた
さっと乗船手続きを済ませたら、のこる待ち時間を好きに使える。
これから釜山駅構内を通って、駅前に広がる中華街を歩いてみたい。もし時間が早ければ、そこでチャジャン麺を食べても良かったが、これから「星希」レストランでの夕食体験が待っている。今回は歩くだけにとどめておこう。
▲釜山駅に戻ってきた
通路で歓迎パネルを発見!
釜山駅に入った直後、まもなく大田行きムグンファ号が出発することが分かった。さっそくホームに降りて出発シーンを見届けることに。日本ではすでに絶滅寸前の客車列車だ。度重なる訪韓で見慣れたとしても、無下にはできない。
▲出発を待つムグンファ号1356列車(大田行き)
▲ムグンファ号サボ
▲セマウル号由来の電源車
▲乗船手続きを済ませたあとは中華街散策
ムグンファ号発車を見届けた足で、釜山駅前の中華街に向かった。横浜中華街のような賑やかさはないが、道沿いには華やかな赤提灯が並んでおり綺麗だ。いくつか気になる店をチェックしたところで、散策を終えて国際旅客ターミナルに戻った。
韓国持ちのフェリー「星希」でいざ帰国
下関行き「星希」の出国手続きは17時30分にスタートする。少し余裕をもって、ターミナルには17時15分に到着した。ここまで土産物は一切購入していない。これではマズイと、セブンイレブンに駆け込みプライベートブランドの薬菓を一袋購入した。
これで準備は整った。あとは列に並んで出国審査を抜け、乗船口に向かうだけだ。乗船客の大半が韓国人らしく、日本人は少ない...というかほぼいない。韓国人客の半数が団体客のようだった。
乗船したらその足で客室に向かい、まずは場所を確保しておこう。素早く動いたのが良かったのか、無事に「壁際」を確保できた。大きな荷物を置いたら、今度は大浴場で汗を流したい。場所確保とお風呂が最優先なのは、国内のフェリーと同じだ。
▲星希レストランの夕食(ピリ辛豚肉炒め定食)
セルフサービスなので沢山盛り付けできる
スッキリしたら夕食タイムに移ろう。1階フロントで食券(10000ウォン)を購入してレストランに向かうと、厨房前に人が集まっていた。みな黙々とごはん・総菜を盛り付けている。
星希レストランではセルフサービス方式を採用しており、好きな量を盛り付けできる。空腹ならたくさん盛り付けできるし、小食なら小盛でもOKなのだ。メインの総菜はピリ辛豚肉炒めだった。日本人好みの味付けではなかろうか。もう少しごはんを盛り付けても良かったレベルだ。
やや高いかもしれないが、フェリーだからまあ許容範囲内だろう。
▲マッコリを飲みながら四川風トッポギをペロリ
食後、船内コンビニを覗いてみた。ここでマッコリと四川風トッポギを見つけ、韓国らしい晩酌を楽しむことに。ほのかな炭酸と甘味を感じるマッコリに、おもわずトッポギが進むではないか。ものの1時間でペットボトル1本開けてしまった。
▲星希の甲板デッキから
釜山の街が遠ざかっていく...
出航の時が近づいてきた。
さっそく甲板デッキに出てみると、冷たい風が吹きつけてきた。風をしのげる場所をなんとか見つけ、そこで出航シーンの様子を見届けることに。釜山港大橋をくぐったところで、いよいよ寒さに耐えかねて船内に戻った。
早起きが続いたせいか眠い。今晩ぐらいはゆっくり眠ろうと、客室にもどり横になった。下関への航海はまだはじまったばかりだ。
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