若宮コミセン前の巨大追い出し猫&福丸交流スペース(宮若市福丸)
旧若宮町役場があった場所には現在、コミュニティセンターが建設されています。その敷地内から交差点を見渡す場所に鎮座しているのが、今回ご紹介する「巨大追い出し猫」です。
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旧若宮町の中心部にあたるのが、写真上の若宮コミュニティーセンター前交差点です。
こちらは合併前まで若宮役場前と名乗っていました。福津市と飯塚市を結ぶ県道30号線と、福岡市と直方市を結ぶ県道21号の交点であり、福岡を代表する主要県道の交差点にあたるため、旧若宮町で最も交通量の多い交差点の一つです。
この人目に付きやすい場所に「巨大追い出し猫」が置かれています。
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交差点から追い出し猫を眺めると、厳つい表情をしていますが、裏側に回ると穏やかな表情をしています。表と裏で異なる表情をしているのが、追い出し猫の特徴なのです。
ちなみにデザインは標準的な「さくら」タイプ。
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巨大追い出し猫の向かい側には、JRバスの福丸バス停があります。こちらには戦前、直方と福丸を結ぶ鞍手軌道の福丸停車場がありました。廃止から70年以上も経っているため、当時の痕跡を見出すことはできません。
戦後、福丸停車場の跡地は国鉄バスの福丸自動車駅となりました。やがて、バス路線はJR九州に引き継がれましたが、当初自動車駅だった福丸駅はバス停に格下げされました。
そんな福丸駅を語るうえで欠かせないのが、円い駅舎の存在です。駅舎は円形の特徴ある姿をしていましたが、数年前に取り壊されました。取り壊しの際、駅舎を取り巻く排水溝だけは壊されることなく残り、円形の駅舎があったことを今に伝えています。
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現在、駅舎跡地には待合室を兼ねた「福丸交流スペース」が建っています。追い出し猫「さくら」を模した可愛らしいデザインを取り入れています。
今でこそ、可愛い追い出し猫が愛嬌を振りまいていますが、昔この場所には「赤い河童」が立っていました。たしか、交通安全の祈願で建立されたものと記憶しています。初めて見たときは不気味で怖かったものですよ。
あの河童さま、どこ行っちゃったんでしょうね?
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地面のマンホールも追い出し猫です。ここ数年で宮若市の至る所が追い出し猫だらけになりました。それだけ、この特産品が宮若市に与えた影響は大きいのです。
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福丸バス停は当初駅だったこともあり、広い構内を有しています。その片隅には使われなくなったJR九州のバスが数台留置されていました。すでにナンバープレートは取り外されています。
撮影日:2017年11月
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