お得ワザで安く、楽しく! 1泊2日で楽しむ秋の「箱根」めぐり
毎年10月は厚生労働省が推進する「年次有給休暇取得促進期間」。「有休でどこか行きたいな〜」と思っている働く女子に一押しのスポットが「箱根」です!
秋は紅葉が見頃で、1泊2日の旅行でも大満足のプチトリップができちゃいます。今回は芦ノ湖周辺のホテルに宿泊し、2日目は芦ノ湖〜箱根湯本を観光するモデルコースをアクセス方法含めてご紹介。このルートで行けば、移動も楽しみながら観光スポットをめぐれますよ! 交通費&観光費用を節約するお得ワザも要チェックです。
箱根神社・水中鳥居を楽しみ、箱根海賊船で芦ノ湖クルーズ
芦ノ湖エリアは箱根の中でも大自然を楽しめるエリア。ホテルや旅館が点在し、私は「小田急 山のホテル」に宿泊しました。山のホテルは歴史あるクラシカルリゾートで、優雅な滞在が楽しめるのはもちろんのこと、人気の箱根神社・水中鳥居に徒歩で行けるのも魅力。日中は撮影のために平日でも長蛇の列ができていますが、早朝はほとんど貸切状態で撮影が可能です。日帰りで朝7:00頃に芦ノ湖に着くのは難しいので、早朝撮影は周辺ホテル宿泊者の特権!
・小田急 山のホテル
住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80
URL:https://www.hakone-hoteldeyama.jp/
・箱根神社
住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1
URL:https://hakonejinja.or.jp/
ホテルをチェックアウトしたら、山のホテルの無料送迎バスで元箱根港に向かい、「箱根海賊船」に乗船。箱根海賊船とは桃源台港⇔箱根町港・元箱根港を結ぶ芦ノ湖の遊覧船で、湖上から美しい景色を楽しめます。「元箱根港」から「桃源台港」への料金は片道1,200円です。
船からは広大な芦ノ湖と周りに連なる箱根の山々を見渡すことができ、宿泊していた「小田急 山のホテル」も発見! 天気の良い日には富士山まで顔をのぞかせる絶景船で、デッキに出て箱根の風を感じるのも心地よかったです。
箱根海賊船は3種類あり、私が乗ったのは18世紀のフランスの船「第一級戦艦ロワイヤル・ルイ」をモデルとした「ロワイヤルⅡ」。赤とゴールドのきらびやかな装飾が華やかで、フランス文化を感じられるような船でした。船内には船員の人形像や不思議な写真が撮れる3Dアートもあり、友達と一緒に童心に帰って撮影ができます!
・箱根海賊船
無料の足湯が気持ちいい……「cu―mo箱根」へ
箱根海賊船で「桃源台港」に到着したら、「箱根ロープウェイ」に乗り換え。箱根ロープウェイは「桃源台駅」と「早雲山駅」(片道1500円)を結び、通常は約1分間隔で運行しています。乗車するとぐんぐん山をのぼり、気づけば芦ノ湖ははるか遠くに。この時は少し雨で視界が悪くなってしまいましたが、船とは違った目線で空中散歩を楽しむことができました。
「温泉の香りがする……!」と思いつつ、たどり着いたのは箱根ロープウェイの乗り換え駅「大涌谷駅」。標高1,044mの大涌谷駅では現在も活発な噴気活動が続いている大涌谷の様子を間近で見ることができます。大涌谷をゆっくり観光し、名物の「黒たまご」を食べるのもおすすめですよ。
大涌谷駅から箱根ロープウェイに再び乗り、「早雲山駅」に到着。早雲山駅で注目の観光スポットが2020年にオープンした「cu―mo箱根(クーモハコネ)」です。早雲山駅は「箱根ケーブルカー」と「箱根ロープウェイ」の乗り換え駅で、cu―mo箱根では標高約757mの高さから箱根外輪⼭を見渡したり、ショップで箱根のお土産を買ったりと楽しめます。
cu―mo箱根の名物メニューが「ニューベル(750円)」。バナナ・リンゴ・牛乳のスムージーに、早雲山の雲をイメージしたふわっふわの綿あめがのっているフォトジェニックな一品です。まるで、もぎたての雲のような見た目がかわいすぎる……!
ニューベルはcu―mo箱根内にある足湯に浸かりながら味わうのが一押し。足湯はナトリウムー塩化物温泉で、誰でも「無料」で楽しめるのがうれしいポイントです。爽やかな秋風を感じながら、足元からポカポカ温まる時間は極上でした。
cu―mo箱根を訪れたら、ノッポなポストから大切な人にはがきを送るのもおすすめ。オリジナルポストカード(切手付き 200円)を購入して投函すると、特別な「⼤涌⾕」の⾵景印が押されて郵送されます。ポストの長さは4,485mm(しあわせはこぶ)。送った人も、送られた人も幸せになれそうなポストですね。
・cu―mo箱根
住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
URL:https://www.hakoneropeway.co.jp/cu-mo-hakone/
金時やまめの炉端焼きがおいしい! 日帰り温泉「箱根湯寮」でゆったり
早雲山駅からは「箱根ケーブルカー」と「箱根登山電車」を利用して「箱根湯本駅」へ(片道890円)。箱根ケーブルカーは早雲山〜強羅の標高差209mを結ぶ1.2kmの路線で、箱根の自然のトンネルをくぐるように斜面をくだっていきました。箱根ケーブルカーや箱根登山電車は6月中旬頃にあじさいが見られることでも有名ですが、秋は車窓から美しい紅葉が楽しめます。
箱根湯本駅では「箱根湯寮(平日1,700円、土休日2,000円)」に立ち寄り、帰宅時間までゆったり温泉を満喫。日帰り温泉で、箱根湯本駅から無料送迎バス(約3分)を運行しています。箱根湯本駅から徒歩でも行くことができますが、坂道のためバスの利用がおすすめです。
大浴場は内湯だけではなく見晴湯、岩風呂、信楽風呂など多彩なお風呂に入れるのが魅力! 箱根の里山の風景に癒やされながら湯浴みができ、湯上りは無料休憩室でリラックスしたり、漢方湯治サロン「湯ノ院」でオイルマッサージを受けたり、思い思いの時間をすごせます。
お腹が空いたら食事処「囲炉裏茶寮 八里」で本格的な囲炉裏料理を。「金時やまめの炭火焼(1本 1,100円)」など、秋冬にぴったりな炉端焼きを楽しめますよ。神奈川県・南足柄ブランドの「金時やまめ」は身がふっくらしていて絶品! 魚を一匹丸ごとバクッと豪快に食べるのも、心に残る思い出になります。
炭火でゆっくりと食材を焼き上げる「国産肉盛り合わせ(2,800円)」もおすすめのメニュー。国産牛・国産鶏・豚タン・野菜がセットになっていて、自分好みの焼き加減で楽しめます。お酒好きな人は生ビール中ジョッキ1杯+選べる小鉢2品の「生ビールセット(1,200円)」で、湯上りに至極の一杯を味わうのも良いですね。
・箱根湯寮
住所:神奈川県足柄下郡箱根町塔之澤4
URL:https://www.hakoneyuryo.jp/
交通費&観光費用を節約! 「箱根フリーパス」でお得に箱根めぐり
箱根は車を持っていない人でも十分楽しめるほど交通網が発達していて、公共交通手段で箱根をめぐるなら「箱根フリーパス」がお得です。箱根フリーパスは今回紹介した「箱根登山電車」「箱根登山ケーブルカー」「箱根ロープウェイ」「箱根海賊船」を含む8つの乗り物が乗り降り自由で、2日間有効・小田原駅発の料金は5,000円。今回2日間でめぐった、小田原→箱根湯本→元箱根港→桃源台→早雲山→箱根湯本→小田原の料金は通常5,390円だったので、お得に箱根をめぐることができました。対象の乗り物に乗車する時は自分のスマホに表示された二次元バーコードをかざすだけなので、チケットを逐一購入しなくて良いのも効率的です。
さらに「箱根フリーパス」を持っていると約70のスポットが優待・割引料金で利用可能。例えば「箱根湯寮」は入浴料金が大人200円引きで、お得に入浴できましたよ。
1泊2日のプチトリップで、心の底からリフレッシュできる「箱根」。たくさんの乗り物に乗ったので、行くまでは乗り換えに不安がありましたが、実際に行くとスムーズに乗車でき、まったく問題ありませんでした。さらに海賊船やロープウェイなど、移動自体がアトラクション感覚でとても楽しかったです!
箱根は日本人のみならず世界中の観光客から人気の旅行先。できれば有休をとって平日に行くと、ゆったりのんびり癒やしの旅ができます。モデルコースを参考に、楽しいお得な箱根旅を計画してみてくださいね。
(撮影・取材・文:小浜みゆ)
※この記事は2024年10月19日に公開されたものです