「以上、よろしくお願いいたします」の意味と使い方とは。例文や言い換えも紹介
「以上、よろしくお願いいたします」は、ビジネスメールの締めの言葉として定番の言い回しです。本記事では改めて、このフレーズの詳しい意味、そして使い方と例文を紹介します。言い換え表現もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
「以上、よろしくお願いいたします」はビジネスメールの締めの言葉の定番ですが、具体的にはどういった時に使用すればいいのでしょうか。
本記事ではこの「以上、よろしくお願いいたします」の意味と、正しい使い方などを紹介します。
「以上、よろしくお願いいたします」の意味とは
「以上、よろしくお願いいたします」は、メールや手紙などの締めくくりとして、「終わり」という意味を表現できる便利なフレーズです。
元々「以上」単体でも、手紙や目録、箇条書きなどの末尾に使うことで「終わり」を意味するのですが、「以上」だけだと強すぎる印象があるため、より丁寧な「以上、よろしくお願いいたします」がよく使われています。
「以上、よろしくお願いいたします」の使い方と例文
「以上、よろしくお願いいたします」は主にビジネスメールにおいて、「今回のメールの内容は以上である」とのニュアンスで用いられます。
厳密に定められているわけではないですが、ビジネスメールは、冒頭のあいさつ・今回のメールの要旨・詳細・締めの言葉で構成されることが多く、「以上、よろしくお願いいたします」は締めの言葉に該当します。
なおそれまでに記載していた内容にかかわらず、幅広いシーンで使用できる基本的なフレーズです。
例文は以下の通りです。
・資料が完成でき次第、お送りいたします。以上、よろしくお願いいたします
・来週の会議の件、承知しました。以上、よろしくお願いいたします
・以上、よろしくお願いいたします。なお本メールへの返信は不要でございます
「以上、よろしくお願いいたします」の言い換え表現
メールを送る度に「以上、よろしくお願いいたします」と記載していると、ワンパターンになってしまいますね。またメールの目的によって、より適した締めの言葉を使った方がいいこともあります。下記で言い換え表現を紹介します。
(1)「どうぞよろしくお願いいたします」
「どうぞ」は、「どうか」のように、丁寧に頼んだり心から願ったりする意味があります。
「どうぞよろしくお願いいたします」とすることで、丁寧さと柔らかさを併せ持った表現ができるでしょう。
(2)「何卒よろしくお願いいたします」
「何卒」とは、「どうか」「ぜひ」のように、相手に対してお願いする姿勢を表した言葉です。
丁寧であり、「どうぞ」よりもさらにかしこまった印象があるので、取引先など目上の人相手のメールの末尾には「何卒よろしくお願いいたします」と記すのもいいでしょう。
(3)「ご確認(ご検討)のほど、よろしくお願いいたします」
こちらから何かの提案をした際には、メールの末尾に「ご確認のほど、よろしくお願いいたします」「ご検討のほど、よろしくお願いいたします」などと記すこともあります。
「以上、よろしくお願いいたします」などよりも具体的に、何をしてほしいのかを伝えられます。
(4)「ご返信をお待ちしております」
例えば、依頼された制作物を提出し、フィードバックをもらいたい時や、イベントに招待して、相手から参加可否を教えてほしい時などは、改めてメールの締めくくりに「ご返信をお待ちしております」と記すこともできます。
ただあくまでお願いしている立場なので、状況に応じて「お忙しいところ恐れ入りますが」「大変お手数ですが」などのクッション言葉を添えてもいいでしょう。
「以上、よろしくお願いいたします」は使いやすい締めの言葉
「以上、よろしくお願いいたします」は、文章の締めであることを表現できる言葉です。それまでの記載内容にかかわらず、幅広いシーンで使用できるでしょう。ただ冷たい印象になってしまうため、「以上」のみの使用は避けた方が無難です。
締めの言葉を使いこなして、お互いに気持ちよくメールを終えましょう。
(#にほんご倶楽部)
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※この記事は2024年09月20日に公開されたものです