現役CAに聞いた“安心して海外旅行を楽しむコツと、意外と知られていない穴場の旅行先”
この夏は、よくばってみませんか? 近場のいいお宿へ、遠く離れた島へ、久しぶりの海外へ。近頃なんだか不安なニュースも多いけど、せっかくの夏。旅に出かければ、きれいな海が、真っ青な空が、おいしいグルメが、わたしを癒やしてくれるはず。さぁ、よくばりサマートリップへ!
長かった自粛期間を終えて、「そろそろ海外旅行に行きたい!」と考える方も多いと思います。ところが久々の海外旅行に不安を感じる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、改めて確認しておきたい「海外旅行を楽しむコツ」をご紹介!
お話を聞いたのは、シンガポール航空グループのLCC「Scoot(スクート)」でキャビンクルーとして働く生田みきさん。世界各国を旅する現役キャビンクルーはどのようなことに注意しているのでしょうか? また、今おすすめの穴場の海外旅行先も教えてくれました。海外旅行熱が高まっている人は必見ですよ!!
現役キャビンクルーに聞いた! 海外旅行のキホン
Scoot 客室乗務員 生田みき
シンガポール航空100%出資のLCC、Scoot(スクート)に所属。客室乗務職として、チャンギ国際空港を拠点としアジアのみならずヨーロッパまで翼を広げ、69 都市へ就航。
大人の旅行は、学生時代のフットワークの軽い旅とは違った意味もあります。旅の目的も日々の疲れを癒やすリフレッシュであったり、非日常的な特別感を味わうものであったり……。限られた休みの中で、「明日からも仕事を頑張ろう!」と活力になる旅を楽しみたいですよね。そのためにも注意しておきたいこと3つと、最高の体験ができるおすすめスポットを紹介します!
安心して海外旅行を楽しむために気をつけておきたいこと3つ
1.食べすぎないこと
自身の体験談になりますが、食いしん坊でグルメな私は後悔をしたくなくて、お腹いっぱい食べ続けていたら体調を崩し旅先で苦しんだ経験があります。
私のように本末転倒にならないよう、旅先では腹八分目が大事ですね。現地の薬局でも入手できますが、風邪薬、解熱剤、胃薬など飲み慣れた薬を持参すると安心です。因みに私は仕事のカバンにも常備しています。
2.所持金、貴重品は分散させて体に密着させて携帯すること
ヨーロッパはもともとスリが多いことで有名ですが、最近では片手スマホに夢中になっている人をターゲットにスマホを狙ったスリが多発しています。
旅行中はどうしても地図を見ながら行動してしまいますよね。私はスマホストラップを活用し、手首や体に巻きつけて使用しています。
クレジットカードも最低2枚用意し、それぞれ別のバックに入れる。バックは斜め掛けにし、体の前で持つと対策万全かなと思います。
3.渡航前に旅先の文化的慣習、注意事項を調べておくこと
例えば私の住むシンガポールのお隣、マレーシアの国教はイスラム教です。イスラム教では、電車内や観光地などの場所でキス・ハグをはじめ、スキンシップを図ることを禁止しています。旅行者が何気なくハグをして、現地の人に注意されているのを目撃したことがあります。
禁止を破ると罰金や最悪の場合、警察に捕まることも。コタバルなど一部地域ではかなり宗教色が強く、より露出を控えた服装を心がけなければなりません。現地の友人によれば、手をつなぐのも控えた方がいいとのことです。という感じで、楽しく安全に旅をするに為には事前に現地の情報を収集し、自分の身は自分で守る事が大切ですね。
意外と知られていない! 穴場の海外旅行先
1.インドネシアのコモド島
インドネシアといえば、皆さんはまずバリ島を思い浮かべるのではないでしょう か。私のおすすめの穴場は断然「コモド島」です!
世界最大のオオトカゲ、コモドドラゴンが生息する世界遺産の島。絶滅危惧種であるコモドドラゴン、恐竜を彷彿とさせるその姿を間近で見られるのは地球上でここだけです。私が一緒に写真を撮ったコモドドラゴンは、3メートルもあり大迫力でした。
また、島内は必ずレンジャー同行のもと行動しなければならないので安全に散策できます。 近海に生息するパイプオルガンコーラルと言われる赤い珊瑚の破片が白珊瑚と混ざって作り出す「ピンクビーチ」もすてきで、泳ぐこともできます。
2.マレーシアのコタキナバル
マレーシアは首都のクアラルンプールや、日本人移住者が多いペナン島へ訪れる方が多くいらっしゃいます。その中で、ボルネオ島北部に位置するコタキナバルでは大自然と触れ合う事ができ、世界最大の花ラフレシアや野生の天狗猿が観られます。
長い月日をかけ開花し、開花から僅か数日で枯れ果てるラフレシア。それが放つ強烈な臭いやその存在感を味わえたのはかなり貴重な体験でした。
また、新鮮なシーフードがお手頃な価格でいただけるお店「WELCOME SEAFOOD」もおすすめです。到着して直ぐのランチでは水槽から選んだ大きな蟹でチリクラブを、帰国前のディナーでは巨大な五色エビのお刺身、魚や貝の蒸し料理をいただくのが私の定番になっています。
3.スリランカのゾウの孤児院「Pinnawela Elephant Orphanage」
タイの孤児院が有名かと思いますが、アーユルヴェーダ体験ついでにスリランカへ足を運んでみてはいかがでしょうか。ジャングルからひょっこり出てきたゾウに会えることも珍しいことではありません。
ゾウの餌やりや触れ合いはよくありますが、ゾウ好きの私はそれだけでは物足りず、シャワータイムに体を洗うお手伝いをさせてもらいました。耳をパタパタさせながら気持ちよさそうに横たわる姿にメロメロです。シギリヤロック、ジャングルホテル、スリランカカレーなど見どころ満載のスリランカです。
しっかり準備をして、最高の海外旅行を
初めての方や、久々の海外は不安に感じることも多いと思いますが、しっかり準備をすれば安全に楽しむことができます! ぜひ参考にして最高の海外旅行を楽しんでみてくださいね。
(協力:生田みき、編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部)
※この記事は2024年08月30日に公開されたものです