約9割が「キャリアアップ」を実感。社会人以降のワーホリ・留学の効果とは?
学研ホールディングスのグループ会社ベンドは、運営する「スキルアップ研究所」にて、「社会人になってからのワーキングホリデー・留学に関する実態調査」を行いました。
ワーホリ・留学に行くことの金銭的・社会的なメリットとは?
近年、社会人になってからのスキルアップの一つとして、ワーホリや留学が注目されています。
しかし、実際にワーホリや留学は、英語力の向上や仕事での専門性の獲得といったスキルアップにつながるのでしょうか。また、現在の仕事を退職や休職してまでワーホリ・留学に行く金銭的もしくは社会的なメリットはあるのでしょうか。
社会人になってからのワーホリ・留学のスキルアップへの効果、特にワーホリ・留学前後での年収変化や転職、昇進の実態を解明すべく今回、同研究所では社会人になってからのワーキングホリデー・留学の経験者を対象に調査を行っています。
社会人以降のワーホリ・留学の満足度は95%以上に
「ワーホリ・留学に行ってご自身が得られた変化について、満足していますか?」との質問に対し、95.4%が「はい」と回答。
社会人になってからのワーホリ・留学によるスキルアップ等の効果を実感する人の割合は、非常に高いことが明らかになりました。
「ワーホリ・留学に満足している最も大きな要因はなんですか?」という質問では、31%が「仕事の幅が広がったから」と回答しました。
これらの結果は、海外での経験が職業的スキルや専門知識の向上に直接的に寄与していることを示唆しています。
キャリアアップの実感率は約90%に
「ワーホリ・留学に際して、意図していたような転職・昇格などのキャリアアップは得られましたか?」と聞いたところ、23.5%が「想定していた以上に得られた」、30.9%が「想定通り得られた」、35.3%が「想定していたほどではないが得られた」と回答し、合計で約90%がキャリアアップを実感していました。
社会人になってからのワーホリ・留学によって、キャリアアップを実現できることが明らかになっています。
8割以上の人が年収増加を達成
「ワーホリ・留学に際して、意図していたような年収の増加は得られましたか?」との質問には、18.3%が「想定していた以上に得られた」、21.7%が「想定通り得られた」、43.3%が「想定していたほどではないが得られた」と回答。
社会人になってからのワーホリ・留学は年収増加に大きな効果があることが判明しました。
約8割がワーホリ・留学にあたり退職または休職を経験
「ワーホリ・留学時の仕事の継続について教えてください」と尋ねたところ、57.5%が「退職した」、20.7%が「休職した」と回答しました。
社会人になってからのワーホリ・留学では、日本での仕事を退職または休職するケースが多いことがわかりました。
課題と展望
今回の調査で、社会人になってからのワーホリ・留学は年収増加やキャリアアップにつながることが明らかとなりました。
95%の人がワーホリ・留学に行った目的を達成し、自らの得たものに満足していることから、明確にワーホリや留学で達成したい目的がある場合は行くべきだといえます。
グローバル化が進む中でこうした海外経験はより重要になると考えられ、企業や政府にはこれらの機会をより多くの人が利用できるような環境整備が求められるでしょう。
調査概要
調査名:社会人のワーキングホリデーおよび留学における実態調査
対象者:就職後にワーキングホリデーおよび留学を経験した人
対象地域:全国
調査方法:インターネット
調査期間:2024年6月14日〜6月21日
回答数:87
出典:https://reskill.gakken.jp/3822
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※この記事は2024年08月03日に公開されたものです