お互い好きなのに別れた。その後の相手の心理や関係性はどうなるか、復縁方法とは?
お互い好きなのに別れるのは非常につらいものです。本記事では、好き同士なのに別れたその後にどんな心理になるのか・なぜ別れなければならなかったのか・今後もし復縁を望むならどうすればいいかなどを、恋愛コラムニストのおおしまりえさんに教えてもらいました。
恋愛をしていると、お互いに好きだけれど、事情があって別れを選ぶというカップルもいます。この場合、その後の関係や気持ちはどう変化していくのでしょう。ここでは、好きだけど別れる理由や、破局後の関係の築き方、復縁方法について解説していきます。
お互い好きなのに別れた、その後の男女の心理
お互い好きなのに別れた場合、その後の心は揺れることが多いです。男女共に陥りがちな心理状態を、まずは解説していきます。
(1)これで正解だったのか迷う
相手を嫌いになって破局するのであれば清々するかもしれませんが、お互い好きで別れた場合は、常に「正解はなんだったのか」と迷う気持ちが芽生えがちです。
「もっと話し合うべきことがあったのではないか」「もう少し時間を掛けて結論を出せばよかったかも」「相手はこの答えについて、どう思っているのか」など、ぐるぐると迷いの思考が頭から離れなくなるでしょう。
(2)楽しかった頃を思い出して苦しい
人間は誰しも、過去を美化する傾向があると心理学ではいわれています。つまり時間がたつと、交際時の嫌だった記憶や感情は薄れ、「あの頃は良かった」といった感覚になります。
当時を思い出しては、別れを選んだ現実が苦しくなり、今の自分はどうしたら良いのかが分からなくなることもあるでしょう。
(3)別れの原因を探って自分を責める
別れを選ぶということは、そこには何かしらの原因があると思います。その原因が自分にあれば、破局後は常に自責する人もいます。
「私があの時ああ言わなければ」「私がもっとこうしていたら」など、自分責めは止まらないだけでなく、時間を掛けるほど壮大になって、タラレバが尽きなくなるでしょう。
(4)別れ以外の選択を考えて後悔する
お互い好きで別れた場合、付き合いながら問題解決に向き合う選択もあったはずです。そのため、離れた後も好きという感情があると、大きな後悔を抱くことにつながります。
先ほど「過去は美化されがち」とお伝えしましたが、美化された過去の情報も相まって、悔やむ気持ちは日々募るかもしれません。
お互いに好きなのに別れる理由とは?
お互い好きなのに別れを選ぶ理由は、いくつかパターンがあります。ここではよくあるものとして、5つ紹介します。
(1)この先も一緒にいる未来が明るいと思えない
倦怠期になっていたり、ちょっと腐れ縁に近い状態になっていたりすると、楽しい未来が思い描けず、好きという感情はあっても別れを選ぶことがあります。
例えば長年付き合ったカップルとか、友達期間が長い状態から交際した場合に、積み上げた関係の長さが、なれ合いなどの良くない影響を及ぼしてしまうといった話は耳にします。
(2)物理的な障害がある
物理的な障害とは、例えば「これから遠距離恋愛になる」「結婚を考えた時に親が反対している」「相手に借金があり、結婚後は金銭的な苦労が見えている」などです。こうした明確な障害が見えていると、好きだったとしても破局を選択するカップルは多いです。
この場合、原因は具体的ですから、別れた後でもその問題が解決すれば、復縁の可能性はグッと高まるでしょう。
(3)将来の考えが合わない
どんなに相手のことが好きでも、この先の考えが大きくずれていると、別れを選ぶしかないケースは多いです。
よくあるのは、一方は結婚したいけれど、もう一方は結婚したくないというパターンです。また結婚後に子どもを持つかどうかについても、意見が割れて、違う道を歩むことを選ぶカップルをしばしば見掛けます。
他にも、住みたい場所が合わない、仕事に対するスタンスが違いすぎるなどの場合も、好きだったとしても別れを選ぶことがままあります。
(4)とにかく疲れた
好きではあるけど、それ以上に負担となる出来事があると、耐えきれずに別れを選ぶ人は一定数存在します。
例えば過去に聞いた話では、彼女のメンタルのアップダウンが激しいため、彼氏側が心身共に疲れて別れを切り出したという話がありました。私が話を聞いたのは男性の方でしたが、彼も好きな感情がまだあったため、後悔を語っていました。
このケースの場合、彼は後悔しつつも、付き合い続けたら自分が倒れると分かっていたので、結論は変わらず、復縁することもありませんでした。
(5)許せない出来事や原因がある
許せない出来事や原因があって破局するパターンで特に多いのが、浮気です。浮気をされた側は、好きな気持ちがあるものの、自分を裏切った相手のことが許せず、別れを選択するというわけです。
このケースでは消すことのできない事実がある以上、被害に遭った側の考えが変わらない限り、復縁の可能性はないでしょう。浮気してしまった側が復縁を望むなら、誠心誠意謝ったり、改善できることに全力で取り組んだりして、相手の判断を待つしかありません。