経理部の人に教えたい「他部署から嫌われないコミュニケーション術」|「マイナビウーマン」
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経理部の人に教えたい「他部署から嫌われないコミュニケーション術」

#お仕事ハック

ヨダエリ(コラムニスト)

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「営業部から嫌われてしまい接し方が分からない」とのお悩みについて、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

営業部から嫌われてしまい接し方が分からない

私は経理部にいるのですが、営業部の人からすごく嫌われています。飲み会や交流会で一緒になる機会が多いのに、話しかけると嫌な顔をされたり「経理の人って頭硬いよね~」と冷たい言葉をかけられたり……。業務上、厳しく注意することが多いので嫌われてしまうのは仕方ないと分かっていてもせっかく同じ会社にいるのだから仲良くしたいな~とモヤモヤします。

こういう立場にいる人間は、仕事以外で相手と関わる時にどうやって接するのがいいのでしょうか?(経理職/20代)

話しかけると嫌な顔! それはちょっと大人気ないのでは……と、代わりに私が諭しに行きたくなりましたが、それは不可能なのであなたができることを考えていきましょう!

まず、「こういう立場の人間は、仕事以外で相手と関わる時にどうやって接すればいいか」とありますが。

仕事以外での接し方を考えるより、仕事での接し方を考える方がいいのでは、と私は思います。

でも厳しく言わなきゃいけない立場なので……と思うかもしれません。確かにそうです。なにせ間違いが許されない業務。ビシッと厳しい物言いをしないと、決まりを守ってくれない人が出てきてしまい、結果あなたは自分の任務を遂行できていないことになってしまう。それはよろしくない。

だから、今後も厳しく言うところは言う、でいいのです。

ただ、ちょっとしたひとことを加えることで、印象ってものすごく変わるものです。

例えば、あなたに冷たい営業部の人が、期日を守って必要な書類を送ってくれた時。

いつもは特に返信をしない、あるいは「確認しました」「受け取りました」「拝受しました」+「ありがとうございます」、くらいが通常モードだとするならば。

「早めに出してくださって助かります!」くらいのひとことを添えてもいいと思うんです。

ポイントは、自分がどう感じているか、少しパーソナルな気持ちを伝えること。それによって、ただ業務連絡をしているのではなく、コミュニケーションを取りたい気持ちがあることが伝わります。そうされた相手も嫌な気持ちにはならないはず。

もちろん経理部の空気や暗黙のルールなどもあるでしょう。メールには必要最低限の内容だけを書くものだ、というような。

でも、必要な内容をちゃんと記せているのであれば、最後に少し感情を乗せたひとことを書いても、上司に叱られることはないと思うんですよね。

営業部の人が経理部の人を嫌うのって、経理部の人が自分の望む通りに動いてくれないこと以上に、物の言い方に腹を立てているんじゃないかなと感じます。なぜなら彼らは自分の言葉や態度が仕事の成績に大きく影響することを日々痛感しているわけで、冷たさや素っ気なさなどはご法度。ゆえに経理部の人たちの物言いに違和感を抱きやすい。「なぜそんなに偉そう!?」みたいな。経理部の人たちからするとミスなく仕事を進めるためであって、たとえ悪気はないとしても。

なので、その溝を埋めるには、仕事のやり取りの中で、柔らかく謙虚なところを見せていくのが効果的ではないかと。前述したような、ほんの短い一言でいいので。気遣いや感謝が伝わればOK!

それでも相手の態度が全く変わらなかったら、その人はあなた個人ではなく経理部を嫌っている可能性大なので、あまり気にしなくて良いかも。でも、態度を改めてくれる人、きっといると私は思いますよ!

Point.

・営業部の人は経理部の人の厳しさ以上にものの言い方に腹を立てている可能性大
・ゆえに仕事以外での接し方ではなく、仕事での接し方を変える方が効果的
・メールでも対面でも、感謝と感情を乗せたパーソナルなひとことを伝えよう
・それでもダメなら「私個人が嫌われているわけではない」と捉え、気にしなくてOK

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2024年01月16日に公開されたものです

ヨダエリ(コラムニスト) (コラムニスト)

コラムニスト/恋愛アナリスト。慶應義塾大学文学部卒業後、PR会社勤務を経てフリーに。思春期はドイツ在住。メトロセクシャルについて分析したコラムが『AERA』『anan』など多数の媒体で話題になると同時に、携帯サイトで連載していた恋愛相談コラムが口コミで人気に。現在は新聞・雑誌・ウェブでライフスタイルやトレンド、男女の心理にまつわる記事を執筆するかたわら、エキサイトお悩み相談室で電話相談も実施。著書に「その恋、今のままではもったいない!」(情報センター出版局)「今度こそ『信じられる人』と恋愛する本」(すばる舎)など。

●ブログ「cafe dayorin」
https://ameblo.jp/dayorin/

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