私たちの青春の1ページ『学校へ行こう!』に対するV6の心意気|「マイナビウーマン」
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私たちの青春の1ページ『学校へ行こう!』に対するV6の心意気

#PM6時の偏愛図鑑

マイナビウーマン編集部

定時後、PM6:00。お仕事マインドを切り替えて、大好きなあの映画、あの舞台、あのドラマを観る時間が実は一番幸せかもしれない。さまざまな人が偏愛たっぷりに、働く女性に楽しんでほしいエンタメ作品を紹介する連載です。今回はマイナビウーマン編集部のまっつんが、V6が出演していた人気テレビ番組『学校へ行こう!』への偏愛を綴ります。

毎週火曜の20時台。学生時代の私は、この時間帯のほとんどをテレビの前で過ごした。この1時間だけは、どうしてもあの番組を見なければならないからだ。

夜ご飯を終えて、時間があればお風呂にも入って、テレビの前で待機。学生たちに囲まれたスタジオで、V6や司会のみのもんたさんが登場する。今週も『学校へ行こう!』が始まった。

当時の学生にとって“当たり前”の存在

1997~2008年に放送されていた『学校へ行こう!』は、“学校を楽しくしよう!”を合言葉に、V6のメンバーが直接学校へ出向き、学生たちの悩みや疑問を解決したり、個性的な生徒や先生を紹介したりと、「学校」にまつわるさまざまなコーナーが生み出された人気番組だ。

私が『学校へ行こう!』にハマっていたのは、2000~2008年。小学生から高校生という、まさに青春真っ只中の時期だった。

「昨日の『学校へ行こう!』見た?」

当時学生だった方は、きっと教室でこんな会話を耳にしたことがあるはずだ。それくらい『学校へ行こう!』は、当時の学生の生活に溶け込んだ存在だった。

今でも話題にのぼる人気コーナー

『学校へ行こう!』のコーナーとして多くの人が真っ先に思い浮かべるものと言えば、「未成年の主張」ではないだろうか。

全校生徒が待機するグラウンドに向けて、屋上から自分の思いを大声で主張する。今思えばめちゃくちゃハードル高くないか!? と感じてしまうこのコーナー。

特に私は、好きな子に告白する学生が登場する回がとても好きだった。告白する子のピュアでまっすぐな目と、告白されて喜ぶ子の少しはにかんだ顔。成功した時の甘酸っぱい感じは、やはり何度見ても幸せな気持ちになった。

でも、告白が成功しなかった時の美しさもある。断る時の申し訳なさそうな顔と、1つ大人になった顔をする、振られた子。その全てに青春が詰まっていた。

私がもう1つ印象に残っているコーナーは、「B-RAP HIGH SCHOOL」

軟式globe、尾崎豆、ジョン・レノソ……。有名アーティストの替え歌を披露する彼らのくだらない歌詞を、私は毎週楽しみにしていた(今思えば、これがのちの人生でリズムネタ芸人を好きになる第一歩だったのかもしれない……)。

このコーナーの良さは、彼らの面白いパフォーマンスはもちろんのこと、それを見守るV6の“本気大笑い”だ。学校で男子が笑っているのと同じ、心からの大笑い。その姿を見ていると、学校で過ごす楽しい時間を思い出せるのが好きだった。

そして、あれから十数年が経った現在。同世代で集まると、学生時代からの付き合いがあってもなくても、いまだに『学校へ行こう!』の話題になることがある。

好きなコーナーを語り合うことはもちろん、当時『学校へ行こう!』で放送されて流行ったリズムゲーム「みのりかリズム4」をみんなでやり始めることも。

『学校へ行こう!』はアラサー世代にとって、大人になってから出会った人とも、学生時代に楽しんだものを共有できる話題の1つなのだ。

V6の本気が見られる番組

『学校へ行こう!』のレギュラー放送中もジャニーズのアイドルとして大人気だったV6だが、この番組に出演するV6は、決して“学生が頼れる大人”ではない。

学生たちと一緒に大笑いしたり、学生の悩みに真剣に向き合って、時には涙したり。学生に寄り添うV6は、「お兄ちゃん」という立ち位置がふさわしいのかもしれない。

そんなV6が、2021年11月1日、解散することが発表された。

これは実質、『学校へ行こう!』の終わりも意味するのだろう。レギュラー番組としての放送終了後も不定期で放送されていたが、10月26日に放送される『学校へ行こう!2021』が、今度こそ最後になってしまうのかもしれない。

初めて『学校へ行こう!』を見た時、小学生だった私も、ついに30歳。今でも覚えているコーナーやV6の活躍がもう見られなくなるのかと思うと、少し切なくなる。

彼らは最後に、何を語るのか。そして、今まさに青春を謳歌している学生たちと、どんな話をするのだろうか。

見たいようで見たくない、『学校へ行こう!2021』。

私たちアラサー世代の青春を彩ってくれたV6と、これまで出演していた学生たちに感謝しつつ、根っからの『学校へ行こう!』ファンとして、最後の雄姿をきちんと見届けたいと思う。

(文:まっつん/マイナビウーマン編集部、イラスト:谷口菜津子)

※この記事は2021年10月26日に公開されたものです

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