「抱きしめられたい」と思う心理と対処法|「マイナビウーマン」
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「抱きしめられたい」と思う心理と対処法

小日向るり子

「誰かにギューっと抱きしめてほしい」「彼氏にやさしく抱きしめてほしい」と思った経験はありませんか? きっと多くの女性が感じたことがある欲求ではないでしょうか。今回は、この「抱きしめられたい」という欲求はそもそもどのような心理状態から起こるのかを分析し、その心理的効果までを解説したいと思います。またさらに、男性が「抱きしめたい」と思う瞬間にはどのような心理原則が働いているのかも分析してみました。

抱きしめられたいと思う心理とは?

それではまず「抱きしめられたい」と思うときにはどのような心理が働いているのかを解説します。

抱きしめられたい女性心理

「抱きしめられたい」と思う心理はイコール「自分を包んでほしい」という欲求です。包むという行為は「守る」「支える」という心理状態を行動に表す際のひとつのやり方です。したがって、抱きしめられたいと願うときの心理状態は、がんばり過ぎている自分を感じて疲れてしまったときやひとりでいるのが不安なときなど、「精神的にひとりで立っているのがつらい状態」であると言えます。

また、異性同性問わず「誰かに抱きしめてほしい」と思うのは、自分の心が疲れているときですが、異性限定で「抱きしめられたい」と思うときは、恋愛で心が疲れているときだと言えます。愛されることによる幸福感への渇望、振られてしまった寂しさを埋めたいという欲求、などがそれにあたります。

抱きしめられたいのは愛情不足?

「抱きしめる」という行為の原体験は母親からの抱っこにあります。ひとりでは何もできない赤ちゃんは、お母さんの胸に抱かれ、胸の鼓動を感じながらミルクを飲んだり寝たりして成長していきます。母親に命を預け、存在のすべてを包みこんでもらうことで、自分の絶対的な存在意義と安心感を得て成長していくのです。

つまり、抱きしめられたいと感じるということは、幼少期に「ありのままの自分」を抱きしめてくれる人の存在があったということ。抱きしめられたいという願望は、そのときに感じた安心感と自己肯定感を、また感じたいと願っている心の状態だといえます。自分に自信がなくなってしまったときや不安感に押しつぶされそうなときに、「今のままで大丈夫だよ」「大好きだよ」と言って抱きしめてもらえると落ち着いてくるという心理には、こうした幼少期の原体験が大きく関係しています

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