年に1度、婦人科検診を! 受けてほしい6つの検査とは?
年に1度は婦人科検診を受けよう
「婦人科系の病気にかかる率は決して低くありません。年に1度は検診を」と、よしの女性診療所の吉野一枝院長はアドバイスします。受けてほしいのは、1)子宮頸がん・子宮体がん 2)乳がん 3)卵巣と子宮 4)血液検査 5)尿検査 6)おりもの検査。このうちの1~4は年に1度の検査が必要だといいます。「がんは何より早期発見が重要です。そのきっかけになるのが、検診。病気の発見を怖がる人も多いけれど、発見が遅れることでリスクが高まることの方が怖いこと。定期的にメンテナンスするつもりで受けましょう」(吉野院長)。これらの検査で、仮に要精密検査といわれても偽陽性(疑いがある段階)の場合も多いので、「この段階でショックを受けたり、恐怖に感じないで。“安心”のための再検査だととらえてほしい」と吉野院長は話します。
自治体の割引検診や無料クーポンを積極的に利用して
自治体(区や市など)の健康診断は、現在ほとんどのところで、20歳以上の子宮頸がん、40歳以上の乳がん検診、30歳以上の血液検査(ホルモン検査は含まず)を推奨していて、一部または全額公費負担で受けられるようになっています。毎年ではなく、隔年にしているところが多いのですが、これは2年に1度で十分ということではなく、予算の都合からそうなっているよう。また、20歳以上の子宮頸がん検診や40歳以上の乳がん検診は、国から自治体を通じて無料クーポンを発行しています。わからないことがあれば、自治体に電話などで問い合わせを。検診できるクリニックや病院などのリストも自治体のHPで検索できるところも多いので、大いに利用しましょう。また、職場の健康診断を利用する方法もあり、健康保険組合によって費用が補助されることも多いので、こちらも確認を。
人間ドックのオプションや単独の検診も
婦人科系の定期健診を受けるには、人間ドックを受ける際に、乳がん検診や子宮がん検診をオプションでつける方法もあります(費用は各施設による)。ドック以外で乳がん検診を受けたい場合、婦人科や一般外科では行えず、乳腺外科、乳腺科で行うことも覚えておきたいところ。乳がん専門の外科で、各地のがんセンターや大学病院、大きな総合病院などには設置されていますが、小規模の病院などでは乳腺外科がなく、一般外科の乳腺専門外来などで診断・治療を行っています。また、同様に、婦人科などでは子宮がん検診を受けられますが、この場合は全額自己負担となるので、住民検診などより割高になります。なんらかの症状があって、婦人科を受診し検査をする場合は、保険で検査が可能です。
(取材協力:吉野一枝、構成:マイナビウーマン編集部)
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※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.06)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2013年09月25日に公開されたものです