スナップ写真を撮っていて気になるのは肖像権の問題ですね。
写真のジャンルとして昔からスナップ写真はあるのですが、
昨今はプライバシー侵害の問題もあり、難しくなってきているのではないかと思います。
要するに表現の自由と肖像権の衝突ですが、明確な線引きは困難かと思います。
写真のプロでもなく、まして法律家でもない僕があまり述べるのもよくないので
朝日カメラ2004年1月号に掲載された記事をここで紹介しましょう。
日本写真家協会の方と弁護士の方の判断です。
弁護士の方を「弁」、日本写真家協会の方を「協」とします。

①横断歩道を渡る人の群れ
弁　○　公道はパブリックスペースであるから問題なし。
協　○　大勢の人の群れはOK、ただし特定の人のクローズアップには配慮が必要。

パブリックスペースで特に誰かを特定するものではない写真はOKのようです。

②公園のベンチに座る女性
弁　○　公園もパブリックスペースなので、被写体の承諾がなくてもOK。
協　△　公園がパブリックな場所であるか疑問、人物が特定される場合には気をつける。

判断が微妙に分かれてます。被写体が不快に感じる撮影は間違いなく×でしょう。

③歩道の女性、タイトルに「ナンパ待ち」
弁　×　パブリックスペースでの撮影であるがタイトルが被写体に対する「屈辱」行為である。
協　×　たとえ顔が見えない写真であっても、断定的なタイトルは名誉毀損である。

タイトルが問題なわけで、肖像権は別としても許されない行為です。

④観光地の屋台で働くおばさん
弁　○　観光地の屋台は人に見られる事が前提の準パブリックスペースである。
協　○　情景として撮るのであれば問題ないが表情やしぐさの撮影には配慮する。

人に見られる事が前提とした場所で働いている自然な姿の撮影はOKのようです。

⑤オープンカフェのテラスで読書する女性

弁　○　オープンカフェは他人から容易に見られる場所で準公的空間。
協　△　情景なら許されるのではないか。

判断が分かれてますね、オープンで無いカフェでの撮影は管理権侵害のようです。

まだまだいろんなケースの判断が述べられてます。
興味有る人は古本屋で探してみるといいでしょう。
またここで述べられているのは、あくまで「ひとつのものの見方」であり
朝日カメラ編集部の見解ではないとのことです。
またこの問題は写真学校でもあまり触れてないようです。
それに撮影するのとブログのようなインターネットで公開するのは別問題ですすね。

「結婚式」

天気が良かったので鎌倉の鶴岡八幡宮に行ってみたら、結婚式が行なわれてました。
巫女さん（でいいのかな）が舞いを舞ったりして神式の結婚式はいいものだなと思いました。
今日の写真は上記の④に当てはまると思い公開しました。

神奈川県　鶴岡八幡宮
Canon EOS Kiss Digital