今日も万難を排して。
コンサートが週に3回もあるのは数年ぶり。
少なくともコロナ禍以降ではなかった。
それだけいい演奏会が多いということ。
今日の演奏会は初めてだったけど、結論から言うと、好みにぶっ刺さってしまい、新たな推しの誕生となった。
それはこのトリオであり、金川さんも。
前半はジョーン・タワー:Big Skyと、ベートーヴェンのトリプルコンチェルトのトリオ編曲版。
両方とも初めて聴くが、本当に至福の境地で聴く心地のよい音。
特に金川さんの澄んでいながら、フォルテでも全く力みがない演奏は自分が大好きな方向性である。イザベル・ファウストが大好きなので。
佐藤も低弦でゴリゴリ弾くというよりは金川さんに方向性は似ていて、繊細な音を紡いでいく印象。
そして久末さんもこの2人に寄り添う、素晴らしい伴奏。決してピアノが前に出てくることはないながらもしっかり支えていて、優しい音色。
ベートーヴェンはコンチェルトよりも更に難易度は上がっているが、それをさらりと3人が阿吽の呼吸で弾いているのが本当に凄い。
後半はチャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出に」を先日亡くなった秋山和慶さんに捧げられた。
3人とも共演歴があるそう。後半の冒頭でチェロの佐藤さんからトークがあった。
チャイコフスキーもとても充実した響きで、とても長い曲なのに集中力が全く切れなかったのも素晴らしかった。
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すっかり金川さん推しになってしまったので、3/25(火)のチケットも追加購入。
休憩中に買えば最前列買えたのに迷ってしまって逃した。
迷いはよくない。
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アンコールはチャイコフスキーからの引用が多いという、ペーター・キーゼヴェッターのタンゴ・パテティークだった。
この曲の前に久末さんが3人でトリオを出来る喜びと、トリオ結成にあたっての出会いを話してくれた。
ベルリンで室内楽のコンサートの依頼を受けて、トリオをやりたいとなって、最初に声をかけたのが佐藤さん、ヴァイオリンは当初はポーランド人に頼む予定だったが、断れてしまって、その人が紹介してくれたのが金川さんだったらしい。
今ではポーランド人が断ってくれてよかったと冗談っぽく言っていたが、これも運命なのだろう。
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帰りはサイン会に参加・
御三方からサインを頂いた。
これからこの3人の演奏会には多く通うことになりそう。