ミノキシジルに期待できる主な効果3つ!内服薬と外用薬の違いも解説

公開日 / 2021.09.24 更新日 / 2024.08.14

ミノキシジルはAGA治療薬として活用されており、育毛剤に配合されていることも多いため、名前を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

しかし、AGA治療をするにあたり、ミノキシジルは効果があるのか、様々な薬の中からミノキシジルを選んでも良いのか、不安を覚える方もいるでしょう。

そこで、ミノキシジルに期待できる効果や、AGA治療に対してどのように役立つのかを解説します。

そもそもミノキシジルとは?

ミノキシジルとは、大正製薬から発売されているリアップシリーズの発毛剤に配合されていることから注目を集めた成分です。

なお、「ミノキシジル」は薬の名称ではなく成分名であり、元々は高血圧の治療に用いられる薬として開発されました。しかし、血行を促進させる効果と成長因子を増加させる効果があり、血行促進により薄毛や抜け毛の原因を解消できる効果が確認されたことから、薄毛や抜け毛の治療に用いられるようになったのです。

現在では、AGAの治療薬として広く認知・使用されています。

ミノキシジルは効果があるのか

ミノキシジルが薄毛や抜け毛、AGA治療に効果が期待できる理由について、論文で発表されています。日本薬理学雑誌に掲載された論文では、「ミノキシジルを使用したベニガオサルに効果があった」と記載されています。

ベニガオサルは男性ホルモンが原因の脱毛症を起こす動物であり、人間と同様に被毛にヘアサイクルがあることが特徴です。ベニガオサルにミノキシジルを投与した結果、ヘアサイクルの休止期から成長期への移行が促されました。

ミノキシジルには、ヘアサイクルを整えて正常な状態に戻し、健康な髪の毛を増やすメカニズムがあることが証明されたのです。

ミノキシジルに期待できる3つの効果

AGAとは、男性型脱毛症といわれる症状です。男性ホルモンのテストステロンと頭皮の5αリダクターゼII型が結合して生じるジヒドロテストステロンと呼ばれるホルモンが生成されます。ジヒドロテストステロンは髪の毛が生える組織に侵入し、ヘアサイクルを乱すことで男性の薄毛や抜け毛、AGAにつながるのです。

男性ホルモンが大きく関わるAGAに対し、ミノキシジルでどのような効果が期待できるのか、詳しく紹介します。

ミノキシジルでヘアサイクルを整える

ヘアサイクルとは、髪の毛が抜けて生え変わるまでのサイクルを指します。髪の毛が生えてから健康に成長して自然に抜けるまでのサイクルは2~6年といわれており、成長期・退行期・休止期を繰り返すことが特徴です。

ジヒドロテストステロンの影響によって成長期が短くなり、健康な髪の毛が生えなくなった状態をAGAと呼びます。

細く柔らかい髪が増えると、髪の毛のボリュームがなくなったり地肌が見えたりすることによって、「薄毛になった」「抜け毛が増えた」と自覚するケースが多いです。

ミノキシジルは、健康な髪の毛の成長に関わる細胞の分裂を促進する効果が期待できるため、AGAの治療薬として用いられています。

血流を良くする効果

ミノキシジルは高血圧の治療薬として用いられていたものであり、血管を拡げる作用があります。

ミノキシジルを使用すると血管が拡がるため血流が良くなり、毛乳頭細胞に栄養を届ける効果が期待できるのです。そのため、健康な髪の毛が育つ効果が期待できます。

毛母細胞を活性化させる効果

ミノキシジルは、新しい髪の毛を生やすために重要な毛母細胞を活性化させる効果が期待できることが特徴です。AGAは、ヘアサイクルのうち髪の毛が生える成長期が短縮され、髪の毛が生えない休止期が長くなります。

新しい髪の毛を生成するために重要な毛母細胞にアプローチできれば、休止期が短縮され、新しい髪の毛が生える成長期が長くなり、ヘアサイクルを整える効果が期待できます。

ミノキシジルの内服薬と外用薬の違いについて

ミノキシジルには内服薬と外用薬の2種類がありますが、どちらを使用するのかはAGAの状態やクリニックの方針、患者の意向によって異なります。

また、ミノキシジルの内服薬と外用薬の価格についても、クリニックや商品ごとに違いがあるため、どちらが安いのかについても一概にはいえないことが特徴です。

そこで、ミノキシジルの内服薬と外用薬の特徴について確認し、どちらが良いのか検討しましょう。

内服薬の特徴

ミノキシジルの内服薬は、体の中に有効成分を取り込むため、高い効果が期待できることがメリットです。ミノキシジルの内服薬を使用することによって血管が拡がり、血流が促進されるため、頭皮の血管に栄養が届く効果が期待できます。毛母細胞が活性化されることによって、健康な髪の毛が生えやすくなるでしょう。

外用薬でも同様の効果が期待できますが、内服薬は早ければ3ヶ月ほど、平均して4~6ヶ月ほどで効果が実感できるため、外用薬よりも効果を実感しやすいことが魅力だといえます。

外用薬と比較すると副作用が懸念されますが、医師の指示を守って服用すれば大きなトラブルは起こりにくいでしょう。

また、市販されているミノキシジル外用薬とは違い、内服薬はクリニックで処方してもらいます。ミノキシジルの服用について分からないことや不安なことがあった場合には、医師に相談してから服用できるため、安心感もあることがメリットです。

近年では海外から輸入・購入する方もいますが、有効成分が配合されていない偽物を販売しているケースもあるため注意が必要です。医師と相談したうえで、クリニックで正規品を処方してもらいましょう。

外用薬の特徴

ミノキシジルの外用薬は、クリニックではなくドラッグストアでも購入できます。

また、外用薬は内服薬と比較して効果が現れるまでに6ヶ月以上かかり、効果が緩やかなことが特徴です。反面、副作用のリスクが低く、気軽にAGA治療をしたいという方に最適だといえるでしょう。内服薬は抵抗があるという場合でも、使用しやすいことがメリットです。

ミノキシジルの外用薬は1日2回使用する商品が多いですが、商品ごとに使用方法が異なるため、使用方法やAGAの状態を確認することが大切です。なお、沢山服用すれば高い効果が得られるというわけではありません。用量を守らないと、副作用のリスクが高くなるため注意が必要です。

ミノキシジルに副作用はある?服用時の注意点


ミノキシジルの副作用として、内服薬、外用薬それぞれ以下が挙げられます。

外用薬の副作用

  • 頭皮のかぶれ、かゆみ
  • 頭皮の赤み
  • 動悸
  • 頭痛
  • 目の周りのむくみ

順番はおおよその頻度順

内服薬の副作用

  • 多毛症
  • 動悸
  • 血圧低下
  • 倦怠感
  • ほてり
  • 手足のむくみ

ミノキシジルの副作用の中には重い症状もあるため、不安を覚える方も多いのではないでしょうか。しかし、厚生労働省の調査では、ミノキシジルの外用薬の副作用が起こる確率はおよそ8%であり、ミノキシジルを長期間使用しても重い副作用が起こるケースは極めて稀だといえます。

ミノキシジルの内服薬・外用薬いずれも、息切れや動悸といった症状が起こる可能性があるため、循環器や心臓に疾患がある方は十分に注意が必要です。クリニックでは、副作用にもすぐに気付いて対処できるよう、定期的に血液検査を行ったり濃度を調整して処方していたりするため、ドラッグストアで購入するのではなくクリニックで処方してもらった方が安心だといえるでしょう。

ミノキシジルを使うべきかはクリニックで判断してもらおう

ミノキシジルには血管拡張、血流促進効果が期待できるため、薄毛や抜け毛、AGA治療で用いられています。

ミノキシジルでAGAの治療をしたい場合には、AGA専門クリニックを受診し、適切な量を処方してもらうことが大切です。ミノキシジルを使ってAGA治療をしたいと考えている方は、薄毛や抜け毛、AGA治療専門のウィル AGA クリニックにご相談下さい。

この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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