ニンゲンカンケイ カテゴリーの記事一覧 - wHite_caKe

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だらだら書きますので、だらだら読んでもらえるとありがたく。

ニンゲンカンケイ

愚者の決断、愚者の前進

夫のセキゼキさん(仮名)に以前、こんなことを言われました。 「シロイって決断力があるのに判断力がない、珍しいタイプだよな。フツー判断力がない人間は失敗を繰り返すとどんどん自信を失って、決断自体できなくなっていくもんなんだぜ。それだけ判断ミス…

花を見ていた少年

中学生の時、大幅に遅刻して先生に遅刻の理由を尋ねられ 「花を見ていました」 と答えた同級生がいました。 彼のこの返答に教室はざわめき、それまで怒りを浮かべていた先生も 「なにおまえその……風流なの……?」 と一瞬毒気を抜かれたようになったのが印象に…

父の親友とその裏面

昔、私の父シロイ・ネコヒコ(仮名)の職場にはドウドウさん(仮名)という二歳年上の先輩がいました。 二人はたいそう仲が良く、ドウドウさんの奥さんが出産なさったときは、独身だったネコヒコが名付け親になるよう頼まれたほどでした。 ネコヒコが母と出…

ナイターとカブトムシの話

ずいぶん前に、ある人から聞いた話をします。 仕事が終わって帰宅しビールと枝豆を前にナイター観戦という幸福な時間を過ごしている最中、ベランダのほうから「かたん」という音が聞こえました。 見に行くと、びっくりするくらい大きなカブトムシが物干し竿…

家事と感謝のゲーミフィケーション

先日、友人が 「喧嘩になるとパートナーが『あなたは家事をなにもやってない』と言ってくる。実際には分業してるのに、そういうことを言われるとすごく落ち込む」 という話をしていました。友人夫婦は三十代でホワイトカラー共働きです。 話をききながら解決…

私の知ってるメシマズ話

ネットでメシマズ関連の話を見ていて、思い出した話をします。 なお、このお話はいつものごとく諸般の事情をかんがみて改変されておりますので、フィクションとおもってお読みください。あなたが似ている話を知っているとしても、それは偶然の一致であり、無…

父が子育て身代金を減額した話

すげえ腹立つわ|愛情料理研究家 土岐山協子の 『料理はしないんだけど料理研究家のブログ』 この記事を読んで、思い出した話をします。 小学生の頃、母親がテニスサークルに通い始めて、時々家を空けるようになりました。 私は最初、とても驚いて戸惑いまし…

女子校出身者が娘を女子校に入れたがるワケのうちの一つかなあ。

私はもし自分が娘を持ち、彼女がうんと美人かうんとブサイクのどちらかだったら女子校への進学をすすめたいと思っています。そんで、そのどちらでもない親のひいき目からすれば世界一ラブリーだけれども世間的にはまあ並みだよね的な女の子であれば、共学に…

妊娠七ヶ月

はじめに 昔きいたえらく気になるんだけどいまだ未消化みたいなお話を唐突に思い出したので、書きます。 友人から聞いたものですので、私自身は登場人物の誰とも面識をもちません。又聞きゆえの曖昧な部分もございますが、ご容赦ください。あと、いつものこ…

投げっぱなしキャッチボール

はじめに 当ブログはしばしばかつて実際に起こったことを元ネタとしつつも、「大事なことは話が面白くなることだ、私は事実よりも娯楽性を重んじる!」というシロイの歪んだ信念によって、事実をある程度改変しています。なのでしょっちゅう「フィクションと…

雪のバス停

雪が降ると、北で育った子供の頃のことを思い出します。 中学生のときのことです。その日は朝から雪が降り続けていました。 帰り道、私がバス停に行くと知り合いのおばあさんが、にこにこと話しかけてきました。 一時間に一本しか通らないそのバスは利用者も…

消えた女の子

私が子供の頃住んでいたのはたいそうな田舎だったのですが、その中でも我が家は更に辺鄙な場所にありました。 幼稚園に入るまで、妹と私はお互いだけが遊び相手でした。我が家の半径3km以内には、他に子供がいなかったからです。 そのせいでしょうか。 幼稚…

二人目。カイちゃん(仮名)とそのまわりのおはなし その3

長々と続けてまいりましたモシノセ・カイ(仮名)ちゃんのお話は、本日完結いたします。 その1はコチラ、その2はコチラでございますので、よろしくお願い致します。 クモの巣で散歩 カイちゃんがサークルに顔を出すことはますます減り、二年の秋から三年の夏…

二人目。カイちゃん(仮名)とそのまわりのおはなし その2

その1はコチラでございます。 トーク・アバウト・ハー それからしばらくしたある日、上級生だけで集まったときのこと。 その日はまだまだお客さん状態の一年生の前ではできない、発表会や予算、学外活動の打ち合わせをすることになっていました わいわいがや…

二人目。カイちゃん(仮名)とそのまわりのおはなし その1

モシノセ・カイ(仮名)ちゃんの話をします。 クルハス・ヤミ(仮名)さんと縁が切れて一月と経たないうちに、私があらたに縁を結んだのがカイちゃんで、彼女もいろいろと思い出深い女性だからです。 とはいえ。 カイちゃんの話をするのは難しくてなんかいろ…

一人目。クルハス・ヤミ(仮名)さんのおはなし その3

クルハス・ヤミさんのお話の続きです。 その1はコチラ、その2はコチラでございます。 クルハスの異常な友情 それからというもの、ライメイ(仮名)と私が大学内で一緒にいるとき、突然クルハスが現れて話しかけてくることが増えました。 「ライメイ!」 クル…

一人目。クルハス・ヤミ(仮名)さんのおはなし その2

敬老の日が近づいて、「今週のお題は「おじいちゃん&おばあちゃん、ありがとう」です」とかはてなに言われてんのに何やってんだろうってかんじですが、クルハス・ヤミさんのお話の続きです。 その1はコチラ。 ダイヤルKをまわせ 夏休みも終わり、実家から大…

一人目。クルハス・ヤミ(仮名)さんのおはなし その1

私の顔は一言で表せば「人畜無害な間抜けづら」です。 別にそのことはね、いいんですよ。 もうオトナになってからだいぶん経ちますから、自分の外見に関する葛藤とかは、あまり持たないようになっています。 いいじゃないかMANUKEでも。おかげで他人様に初見…

いなかの、となりの、ひとごろし

盆休み、実家に数日帰省して「ホラーとしての田舎」みたいなものについて、なんとなく考えました。私の実家、ほんとマジど田舎なので。 私自身は田舎も都会もどっちのほうが特に好き、というのはあまりなく、どちらもヤナトコとイイトコあるよね、と思ってい…

宇宙ひとつぶんの向こうで

ヒソダさん(仮名)はとてもいい人です。 いい人だよね、と言われる人は大勢います。というか世の人々の多くは、「どちらかといえばいい人」に入るのではないでしょうか。 ですから、「いい人」ってのは別に珍しい存在ではありません。 けれど、ある人にとっ…

大和撫子の声 その2

モテてモテてしょうがないが故に、人生がたいへんなコジョウ・ミミエ(仮名)さんのお話第二話でございます。 第一話はコチラとなっております。 考察「大和撫子の声について」 今更これを言うのはなんなんですが、実はミミエさんは際立った美人というわけで…

大和撫子の声 その1

「あなたはモテたいですか、それとも全くモテないほうがいいですか?」 と問われれば、それはやっぱりモテたいと答える人のほうが多い気がするのですね。全くモテない方がいいです私はモテなんて邪魔です、とか言う人はあんまいねーだろーな、つーか。 でも…

暗号ゲームと拡大解釈。曖昧な境界線の上で

レイプ被害についての様々なやりとりが最近、あちこちを賑わせているのです。 この手のやりとりの恐ろしいところは、盛り上がれば盛り上がるほど、男と女というのが無闇に対立するような構造になりやすいところだと思っています。おまけにその構造は男は加害…

違いのわからない女

以前ある用事があって、何人かの友人と連れ立って、一面識もないドミノさん(仮名)という年配の男性のもとをたずねたことがありました。 ドミノさんは資産家の家に生まれ、ご自身も商売で成功したという裕福な方です。多少気難しさを持った方だと伺っており…

偉くなくても強くはなれる

はじめに 今回のお話は、諸々の事情をかんがみまして、だいぶ事実を改変しております。 フィクションと思ってお読みください。 あなたが実際に似た話を知っているとしても、それはおそらく偶然の一致であり、この話とは無関係です。 本文 シロイさん、駅まで…

遠くにありて思うもの

私の故郷はかなりの田舎です。 夜空は澄み切った星の光に満たされて、水は碧くそしてしびれるほどに冷たく、吸い込む空気には木々の緑が溶け込んだ味がします。 美しい場所です。帰るといつもほっとします。 今朝私は妙に早く目が覚めてしまって、中島みゆき…

最低な男さんへ

コメント欄に数日前にいらしていた「最低な男」さんへ ちなみに私自身は「最低な男」さんを別に最低だとは思っていません。世の中にはDVとかモラハラとか多重債務とかギャンブル依存とか、上には上というか下には下というか、とにかくもっといろんな最低要素…

傷のない別れなんて、あるわけないし。

別れる時に言って欲しい言葉 こういう時に、何と言って別れたら一番彼にダメージが少ないでしょうか。 別れる時に言って欲しい言葉を教えていただけたらと思います。 マジレスします。 彼があなたと別れて、なおかつ不幸にならないための一番確実な方法は、 …

春の教訓大売出し市

以前、知人の不倫現場を目撃したことがあります。 あれは私が高校に進学したばかりの頃、祖父母にファミリー志向の回る寿司屋に連れて行ってもらったときのことでした。 四十代くらいの男女が、店に入ってきました。 私はその男性のほうに見覚えがありました…

愛と感情のマリン・アーティスト

趣味の悪さというもの - good2ndの日記 を読んで、数ヶ月前の出来事を思い出しました。 ミクシの本名プレイアカウントでまったく知らない女性からメッセージを受け取ったんですわ私。 フーアーユーとか思いながら開きましたらば、それが元彼の現在の彼女から…