自然野菜を食べるという習慣 - Wellulu

自然野菜を食べるという習慣

Wellulu 編集部プロデューサー

堂上 研

自然野菜の定期便

先日、原田夏希さんとwelluluトークをさせて頂いたときに教えて頂いた自然野菜の定期便を僕もやることにした。農家さんから直接届けて頂くのだが、月2回定期便というコースでお願いすることにした。

今まであまり考えずに同じ野菜ばかりをスーパーで買っていた。そして同じ調理の仕方でマンネリ化していた。何か身体に良いことをしようと考えたときに、このような機会を頂いたのは嬉しかった。毎回どんな野菜が届くかも楽しみのひとつである。そして、それが全く新しい野菜との出会いなら、新しい調理を覚えるいい機会にもなる。

早速、1回目が届いた。平ざやインゲン、ゼンマイ、じゃがいも、人参、玉ねぎ、レタス、切り干し大根が届いた。そして、それぞれどう食すか思考する。この過程がまた楽しい。

まずは、ジャガイモはシンプルに頂きたかったので、ただ茹でて塩だけで食べてみた。なんて美味しいんだろうか? 農家さんが身体が喜ぶ野菜ということの意味を体感できた。

そして、牛肉を塩と醤油だけで焼いたものをレタスで巻いて食べた。これまたレタスの味が濃くて今までに味わったことのない風味があった。

玉ねぎ、人参、ゼンマイは、軽くオリーブオイルで炒めて、味付けも塩だけにしてみた。今回塩以外の味付けが思いつかないほど、野菜の甘みを感じたかったのである。これまた絶品で、僕の胃袋は満足したのである。

素材選びって大事だというけれど、良い素材は、料理で手を加える必要がないと感じるくらい自然そのものを頂いていると感じる。

今回ご紹介頂いた農家の代表の方の想いをここに記させて頂く。

生命力あるのを食べること

食を通して人に良くなってもらいたい想いです。人に良いと書く食、食は喜び、食は歓喜、楽しんでいただけましたら幸いです。一人でも多くの方に自然の種の野菜、固定種在来種野菜を食べて知って、未来に繋がるよう活動しています。

ここで、僕は有機栽培や無農薬栽培と自然栽培の違いがあまり分かっていないことに気がついた。調べてみるとJAが定めている肥料などを使っているか使っていないからしい。つまり、自然栽培は、本当に自然に育った強い野菜たちとなるのだろう。

こんなに大地の恵みを感じさせてもらえる食材があるのかと驚きしかなかった。土と種にもこだわり、愛情かけて育てていく。ここには感謝の気持ちを持って人が良くなるために食べる、というベースがあるのだろう。

素敵な機会を頂き、原田さんに感謝。

食とウェルビーイング

今年は、「食とウェルビーイング」をテーマに扱うことを、Wellulu の編集会議で決めた。全国にも美味しい食はもちろんあるのだが、食は人と人を繋ぐ媒介にもなるし、料理人と頂く人のコミュニケーションにもなる。

「いただきます。」「ごちそうさま。」という日本語も素晴らしい。考えれば、感謝の気持ちのあらわれだ。大地の恵みを、種子からの繁栄を、先祖から繋がってきた生きる喜びを我々は、「いただきます。」ということばに魂を宿した。

考えれば、子どもたちとご飯を食べるときに、最近「いただきます。」や「ごちそうさま。」と言っていないような気がする。「時間がないから、早く食べて。」「もう遅刻するから、パンいらない。」「なんで、食べてる最中にウロウロしとんねん!」そんな会話ばかり。。。

食とウェルビーイングを考えたときに、何を食べるか!?「You are what you eat.」(あなたは、あなたが食べたものでできている)というのが最初に考えつくだろう。バランスよい食事は重要だ。welluluでも紹介させて頂いている「あすけん」は、AI管理栄養士の未来さんが、その日の食べたものを診断してくれる。

それだけではない。僕らがウェルビーイングで重要視しているのは、「誰と食べるか!?」である。オフィスで、お昼とかに「飯行きます!?」となって同僚と数人で出かけることになったら、だいたい「どこで、何食いますかね!?」という会話があるが、僕はあえて「何を食べるかよりも、誰と食べるか、が重要だからなんでも良い。」と言い続けているが、あらためて考えると面倒くさい回答をしていたものである。(とんかつ食べたい。ラーメン食べたい。とかで良いじゃないか?)

さらには、「どうやって食べるか?」「どんな雰囲気で食べるか?」「どういうビジュアルか?」「料理人はどうか?」「一緒に料理をしたか?」「素材はどうか?」「気分はどうか!?」

いろいろな要因の中で、自分が一番ウェルビーイングな食にたどり着いたら格別だ。例えば、山の頂で食べる鍋焼きうどんの写真が会社の先輩のインスタにアップされていた。大自然の中で、さらには山頂で空腹の中食べる鍋焼きうどんとか考えただけでよだれが出てくる。これもウェルビーイングな食体験になるだろう。

まずは、素材のありがたみに感謝をすると同時に、自分にとって1番のウェルビーイングな食を探求し続けたい。これも自分の身体への投資のひとつである。健康寿命を延伸させるためには、食とウェルビーイングの関係を紐解いていきたものだ。

 

 

 

 

 

堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー

1999年に博報堂へ入社後、新規事業開発におけるビジネスデザインディレクターや経団連タスクフォース委員、Better Co-Beingプロジェクトファウンダーなどを歴任。2023年、Wellulu立ち上げに伴い編集部プロデューサーに就任。

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