お伊勢さん詣 - Wellulu

お伊勢さん詣

Wellulu 編集部プロデューサー

堂上 研

神々に感謝の時間

仕事の縁でお会いした徳本昌大さんのブログの中に、「運が味方する神習慣」(藤原美津子著:フォレスト出版)という本が紹介されていた。https://tokumoto.jp/2024/01/45911/僕は、早速年明けに本を読んだのだが、伊勢神宮への参拝に行きたいモードに駆られた。僕は徳本さんに「伊勢神宮」行こうと思います、と伝えたら、私も一緒に行きますよ、といっってきてくださった。そして、2人のスケジュールが調整できそうな3/7と3/8で一泊して参拝しようと決めた。

藤原さんの「運が味方する神習慣」の中に伊勢神宮には1年に1回は参拝してください、と書かれている。伊勢神宮の天照大御神様は、日本の中心の神様、最高神という。

人の器は、自分だけの幸せを考えているときよりも、自分以外の誰かのためにと考える方が大きくなります。まずは家族のため、次には社会のために、さらに国のためにと考える幅が大きくなるほどに器も大きく広がります。(「運が味方する神習慣」P58 より引用)

僕がつくりたい世界は、「世界中の人がつながりの中で、ウェルビーイングに生きられる社会」それは、お互いがお互いをリスペクトして、感謝し、利他の心をもって動くことができればと思っていたので、伊勢神宮にいって「感謝の気持ちを伝えながら、世界中のウェルビーイングを祈願しよう、と思った。

実は、徳本さんとはzoomでは数回打ち合わせをしているが、リアルでお会いするのは2回目である。不思議な男2人の大人の旅となった。僕は大阪から入り、徳本さんは名古屋から入って、12:00くらいの伊勢市駅で待ち合わせをした。徳本さんは、僕のために旅程をつくってくださり、ひとつひとつの神社を丁寧にまわっていきながら、僕に詳しく解説してくださった。

最初に、伊勢に行ったら必ず最初に行くべきと言われている夫婦岩のある二見興玉神社に向かった。そこには、「輪注連縄」があって、体をさすって、けがれを清め、悪い部分を託して健康を祈願するという。カエルに水をかけると喜んでくれる話、興玉大神の由来は、起魂・招魂であり、魂を導き甦らせる神であると教えていただいた。僕は、辰年である今年は大きな変化を求め、昇り龍に振るい落とされないようにしようと思っていた。新たな決意と行動に感謝するにあたって魂を導き、自分自身の情熱を導いてくださったように感じることができた。ここでひとつめの感謝を伝えた。

次に、外宮の参拝へ向かった。その日は天気も良く、太陽の光と木漏れ日の中の参道を歩くだけで、神々から「気」が送り込まれているような感じがする。自分がどんな社会を共創したいか、お伝えして世界中の人たちがウェルビーイングになる社会になりますように、とお伝えした。そして、猿田彦神社に向かった。猿田彦大神は、万事最も良い方へ“おみちびき”になる大神とのことだ。鳥居が八角柱になっており、どの方位にも良い導きを意識しているとのこと。

 

徳本さんが予定していた1日目の参拝はここで終わりのはずだったが、スムーズに行けたので少しまだ時間があり、翌日の朝に予定していた内宮にも行くことにした。猿田彦神社の先に、内宮の方角に「気」を感じたのだ。僕らは歩いて、地図を見ないで「気」の感じる方角に向かって歩いていった。太陽が山々をキラキラ照らしている。山々の神々様がそこにいらっしゃるような感覚になった。この時間に内宮の参拝ができて良かった。

内宮に参拝する前の「おはらい町」を歩いていると、「あなたを見て、インスピレーションで言葉を書きます。」という看板があった。僕は、ちょっと寄り道をしたくなって、このストリートで活動している方と対話をしたくなった。「よろこびや」という方が、僕の目を一瞬だけ見て、言葉にしてくださった。そして、最後に「もしも、今晩食べるところが決まっていないのであれば、伊勢市駅のすぐ近くにある『おかだ屋』というところに行ってみてください。」と教えてくださった。

「研が生まれて出逢った全ての人に感謝して、今この一瞬を愛で生きよう。与えるほどに実りゆく人生の喜びを満開に咲かせる為に。」

運がいい人は、いい出会いがある。ありがとうには、神様が宿る。

内宮の参拝が終わって、僕らは「おかだ屋」に向かった。ここで、僕らは伊勢の深さをより教えてもらうことになる。すべての料理がおいしいだけでない。店主と店主の奥様の人間力に魅力を感じるものだった。伊勢に住んでいると、こんな自然体で今を楽しむ感じになるのか、と思って素敵な店だった。そこで飲んだ「お水」がまろやかで美味しくて、「このお水、美味しいですね。」と伝えると、「これ内宮の五十鈴川の上流の湧き水なんですよ。」と教えてくださった。

僕のことを言葉にしてくださった「よろこびやさん」も「おかだ屋」に合流した。いっしょにおいしい食事で、伊勢のいろいろなことを教えていただいた、そして、その場で「翌朝、湧き水をくみに行きましょう。そして、瀧原宮神社まで行きましょう。」となった。瀧原宮神社は、伊勢市から車で40分くらいかかる場所にあるので、今回はあきらめていた。地元のみなさんがいっしょに参拝してくださることになって、車で連れて行ってくれることになったのだ。

よろこびやさんがホテルまで迎えに来てくださって、朝一で、湧き水をくみにいく。僕らは飛び石でくつろぎ、足神さんの宇治神社を参拝した。

そのあと、主人の奥様も合流して、4人で瀧原宮神社に向かった。瀧原宮神社は、そこには神様が語り掛けているような大きな「気」を感じることができた。冷たい澄んだ空気の中、太陽の光と木漏れ日の中、参道を歩く。大きな木がそこに訪れる人たちを包み込むように語りかけてくる。そして、川の音と鳥の鳴き声が響く中、心地よい森の香りを感じる。僕は目を閉じて、深呼吸をした。

あなたは、大きなことに挑戦しようとしている。その挑戦の先に、必ず迷いが出てくることもあるだろう。けれども、応援してくれている人がいることも忘れないで。日々の感謝と共に、いっしょに歩いてくれる人、偶然出会った人、すべての人たちといっしょに挑戦し、すべての想いを共有しなさい。そして、一歩ずつ前に進みなさい。必ず良い方向に進むだろう。

そんな感じのことをその場にある木々なのか、神が語り掛けてくれたような気がした。(なんか、背中を教えてくれたような感覚だ)僕は運がいい。今日、この場に訪れることになったこと、ここで出会ったみなさんに感謝だ。予定になかった参拝で、素敵な時間を過ごすことができた。縁を神様が運んでくれた。そして、その神様と実際によろこびやさんとおかだ屋主人の奥様にも感謝だ。

僕は、この2日間ですっかり伊勢神宮の魅力を体感させていただいた。この場に導いてくださったことに天照大御神様に感謝だ。藤原さん、徳本さん、よろこびやさん、おかだ屋の主人と奥様にも感謝だ。家に、神棚をはじめてつくることにした。ありがとうございました。

 

 

堂上 研 Wellulu 編集部プロデューサー

1999年に博報堂へ入社後、新規事業開発におけるビジネスデザインディレクターや経団連タスクフォース委員、Better Co-Beingプロジェクトファウンダーなどを歴任。2023年、Wellulu立ち上げに伴い編集部プロデューサーに就任。

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