「平和」を象徴し、古代オリンピックでは勝者の冠であり、神話や聖書にも登場する、人類と古くからともにあった植物・オリーブ。日本でも岡山や香川を中心に栽培されており、その種類は世界ではなんと1600種類以上もあるとは驚き。実から絞られたオイルだけではなく、じつは葉や果汁にも身体によい成分がたっぷり詰まっている!?今回、オリーブについて日本オリーブ株式会社の服部さんと徐さんに詳しくお話を伺った。
服部さん
徐さん
研究開発部次長
山口県生まれ。1993年愛媛大学農学部生物資源学科卒、勇心酒造株式会社入社、研究開発部次長。米の基礎素材開発に従事。2007年日本オリーブ株式会社入社、研究開発部次長。オリーブ資源からの新規機能性素材の開発・実用化に従事。
本記事のリリース情報
ウェルビーイングに特化した「Welulu(https://wellulu.com/)」にて「オリーブ」に関するインタビューを受けました。
1600種類以上ある「平和」を象徴する神聖な植物オリーブとは
実の色の違いは? オリーブとはどのような植物?
── まず、オリーブとはどのような植物なのか教えていただけますか?
服部さん:オリーブはモクセイ科の植物で、ギンモクセイやライラックなどと科が同じです。常緑樹で一年中葉が茂っているため、庭に植える木としても人気があります。葉は、表が光沢のある深緑、裏が毛茸という白い毛が生え、銀色に見えるのが特徴です。
じつはこのオリーブの葉には豊富な抗酸化物質が含まれており、非常に価値があるのですが、現状では飼料などに使われる程度で、多くは廃棄されてしまっています。
── オリーブの葉も貴重な資源なんですね。実についても詳しく教えてください。
服部さん:オリーブの実は種子、果肉、外皮からなり、この実をミキサーのような機械で粉砕して作られるのがオリーブオイルです。、ごま油やひまわり油といった種子から得られるものとは異なり、果実から搾るため水分も含まれています。この、オリーブオイルを抽出する過程で出る水分のほとんどは廃棄されてしまっているのが現状です。私たちはオリーブについてさまざまな研究をしていますが、この廃棄されている水分にも非常に大きな価値があるのです。
──葉やオイル抽出の際の水分など、価値あるものが廃棄されている現状があるんですね。市販のオリーブの実は緑色のものと黒色のものがありますが、違いはなんでしょうか?
服部さん:オリーブの実については勘違いしている人も多いのですが、グリーンオリーブとブラックオリーブは異なる品種ではなく、成熟度の違いによる色の違いなんです。成熟するにつれて、緑から黄緑、赤紫、紫、黒へと色が変わっていくのです。
長寿の木として知られる「平和の象徴」
──オリーブについて、他に何か特徴はありますか?
服部さん:オリーブの木は非常に長寿で、何千年も生きることができるため「平和の象徴」とされています。たとえば、スペインの自社農園では樹齢が100年を超える木が多くあり、近くには1000〜3000年生きている木も存在します。ローマ時代のカエサルやクレオパトラの時代から生きているんですよ。
── 3000年もですか!? 本当に長寿の木なんですね。
服部さん:はい。オリーブの木は成長が非常に緩やかで、幹が太くなるには50〜100年かかります。そのため、幹が太いオリーブの木は平和な環境で長い年月を過ごせた証といえます。
── なるほど。それだけその地の環境が平和であったことを示しているのですね。
1600種類以上!? 多種多様なオリーブの種類
── オリーブにも、いくつか種類があるのでしょうか?
服部さん:はい。オリーブは非常に種類が多く、現在遺伝子解析で同定されているだけでも1600種類ほどあり、2000種類以上あるとも言われています。さらに多くの種類が存在すると主張する人もいるんですよ。
── 1600種類ですか!? 想像よりも多くて驚きました。
服部さん:オリーブは自家不結実性(じかふけつじつせい)が高く同じ品種では実を結びづらいのです。異なる品種同士で受粉することで新しい品種が生まれるため、品種が増えるスピードが非常に速いのです。また、オリーブ栽培の分布が広いため、地域ごとに異なる特性を持った品種が出現します。こうして品種がどんどん増えていくのです。
── 日本にはどれくらいの種類があるのでしょうか?
服部さん:正確な数はわかりませんが日本には約60品種、岡山の牛窓にある私たちの農園では主要な品種だけでも6種類ほど栽培していており、少量のものも含めると30種近くあります。
── 日本でもかなり多くの種類が栽培されているのですね。それぞれの品種にはどのような特徴がありますか?
服部さん:品種によって特徴もさまざまですが、実の大きさなどにも違いが出ますね。たとえば、アルベキナという品種は小指の先ほどの小さな実をつけますが、マンザニロという品種は大きな実をつけます。それぞれの品種に異なる特性があり、栽培のおもしろさを感じますね。こういったオリーブの多様性を活かしながら、さまざまな製品の開発に取り組んでいます。
食べるより塗る方が先だった?6000年前にも遡るオリーブの歴史
── 長寿の木として昔から知られているオリーブですが、人の生活ではどのように使われてきたのでしょうか?オリーブの歴史についてぜひ教えてください。
服部さん:約6000年前からオリーブが使われていたことが遺跡からも確認されているように、オリーブは人類の歴史において、非常に古くから使われてきました。
オリーブの実は潰すとすぐに油が出てくるので、おそらく栽培が始まったころには、石で砕いて油を抽出する技術が存在していたと考えられますね。
── そんなに古くから使われていたのですね。食用以外にも利用法があったのでしょうか?
服部さん:はい、3000年以上前オリーブオイルは肌に塗るために使われていました。聖書にもオリーブオイルを身体に塗る記述があります。
現代では食用としての利用が一般的なものの、古代ではオリーブオイルは肌に塗ることがおもな用途で、食用として使われるようになったのはそのあとなんです。、強い日ざしや乾燥から肌を守る効果や保湿効果があるため、スキンケアに非常に適していて、古代の人々はその効果を理解して、利用していたのだと考えられます。
── 古代からさまざまな用途で使われてきたんですね。日本オリーブ株式会社さんも、オリーブを使った商品を展開されていますね。
服部さん:はい、オリーブは、その歴史からもわかるように、食用としてだけでなく、肌に塗ることで大きな効果が期待でき、その伝統を踏まえて、オリーブオイルを使った化粧品やバス用品を開発しています。
── オリーブオイルのスキンケア効果について、詳しく教えていただけますか?
服部さん:オリーブオイルの保湿・保護・柔軟・清浄効果により、肌に塗ることで肌を健やかに保つことができるなど、非常によい影響を与えてくれます。
オリーブオイルの効果を最大限に引き出せるように研究を進め、これまでに保湿クリームやボディローション、シャンプーなどを開発しました。オリーブオイルをはじめとする天然成分を活かし、肌や髪にやさしい処方になっているのもポイントです。
これまでにない新たな価値!オリーブの研究について
── 現在どのような研究をおこなっているのか教えていただけますか?
徐さん:現在は、オリーブの健康効果やスキンケア効果を科学的に解明することに重点を置いています。たとえば、オリーブオイルに含まれるポリフェノールやビタミンEの抗酸化作用についての研究などを進めています。また、オリーブの葉や実から抽出される成分を利用した新しい製品の開発にも取り組んでいます。
オリーブオイルをもとにしたスキンケア製品や食品など多岐にわたる製品を開発しており、スキンケア製品では、保湿クリームやフェイスオイル、シャンプーなど、食品では葉や果実を利用した調味塩を提供しています。さらに、オリーブの実を使った食品や飲料も現在開発中です。
肌の引き締め・保湿効果があるオリーブ果汁
── オリーブは食用というイメージが強かったので、スキンケア製品があると聞き、とても興味深かったです。
徐さん:そうですね。オリーブといえば、やはり食用のオリーブオイルを抽出する際に出る水分、つまりオイルがよく知られていますよね。しかし、私たちはこれまであまり利用されてこなかった「オリーブ果汁」に注目しました。オリーブ果汁にはポリフェノールや各種ミネラルが含まれており、これが肌の代謝や保湿によいと考えています。
── オリーブ果汁に注目したのにはなにかきっかけがあったのですか?
徐さん:50年ほど前は圧搾法といって、実をつぶして圧力をかける方法でオイルを搾っていました。その際に手に果汁がつき、肌が引き締まる感じがして、そこで「果汁に美肌効果があるのでは?」と考え、研究を始めました。
実際に臨床試験をおこなったところ、オリーブ果汁には肌の引き締め効果と保湿効果があることが確認されました。そして、1970年代に世界で初めてオリーブ果汁を配合した薬用化粧水を発売しました。
徐さん:さらに最近ではオリーブ果汁の新しい製法についての研究をおこないました。従来の製法ではすベての成分を抽出するのが難しかったため、果実からオイルと固形物を除き全ての液体を取り出す製法を開発しました。この新しい果汁の肌細胞への影響を調査したところ、一般には濃度を高めると細胞が死にますが、新オリーブ果汁は濃度を高めても細胞が死ぬことなく、逆に細胞が増えることが確認できました。これにより、新オリーブ果汁は老化した肌細胞にも活力を与えられると期待しています。
実の100倍!? 抗酸化作用の高いオリーブの葉
── オリーブの葉も古代ローマ時代から使われていたそうですが、現代ではどのように利用されているのでしょうか?
徐さん:オリーブの葉は、私たちが今とくに注目しているものの1つです。
オリーブオイルにはポリフェノールが含まれており、その中でもとくにオレウロペインという成分が多く存在するのですが、これはオリーブとイボタノキという植物にしか含まれない、強力な抗酸化作用を持った非常に特別な成分になります。じつはオリーブの葉っぱにはオリーブオイルの約100倍の量のポリフェノールが含まれているのです。
── 抗酸化作用のある成分が100倍も!すごいですね。人間の身体にはどのような効果が期待できるのでしょうか?
徐さん:抗酸化作用には、皮膚の老化を防ぐ効果が期待できます。酸化が進むとシミやしわができやすくなりますが、オリーブの葉っぱから抽出したエキスを使用することで、美白効果が確認されました。このエキスは、一般的に美白の有効成分として認められているものよりも、さらに高い美白効果を持っていることもわかっています。
そこで、私たちは岡山大学農学部の神崎先生と共同で、オリーブの葉を、微生物の力を使ってさらに価値を高められないかと研究をおこないました。
── 微生物を使ってですか? 具体的にどのような研究をおこなわれたのか、ぜひ教えてください。
徐さん:最初は安全性を重視して、食品に利用されている実績のある微生物を中心に試しました。最終的にパン酵母を使ってオレウロペイン・アグリコン(糖の結合が切れたもの)を変換させたところ、新しい成分が生成され、抗酸化効果が飛躍的に高まることがわかりました。しかし、その成分にはパンの匂いが残ってしまい、化粧品には向かないという問題が出てしまいました。
そこで再度微生物を探しなおし、自然界の花から約100種の微生物を分離して試したところオリーブの花に付着していた野生の酵母が候補にあがりました。このオリーブの花から採れた野生の酵母を使用してオリーブの葉エキスを変換すると、匂いが少なく、使用感もよい成分が効率よく得られたため、これを用いて化粧品の実用化に成功しました。
── 化粧品はやはり肌に触れるので香りも気になってしまいますよね。すでに商品化されているのですか?
徐さん:はい。成分名をB-オリボールと命名し(表示名称:アウレオバシジウムプルランス/オリーブ葉エキス発酵液)、すぐれた抗酸化効果で肌の酸化バランスを整える商品として、お届けしています。この抽出技術は、オリーブに関する深い知識とノウハウが必要とされるもので、オリーブを長く研究している私たちにしか作れない、独自性のある商品になっていると自負しています。
食べるオリーブオイル?塗るオリーブオイル?全身でオリーブの恵みを受けよう
食べるオリーブオイル、塗るオリーブオイルはどう違う?
── オリーブオイルを日常に取り入れる方法についてお伺いさせてください。まず、食べるオリーブオイルと塗るオリーブオイルでは、どのような違いがあるのでしょうか?
徐さん:食べるオリーブオイルは香りや味が重視されます。フルーティな香りや、苦味、辛味などのバランスがおいしさを決める重要な要素です。ただし、これらの成分は喉ごしからピリリとすることも想像できるように肌に塗る際には肌への刺激になる可能性があるため、塗るオリーブオイルでは、肌を刺激しないよう香りや味の成分が取り除かれています。
食べるオリーブオイルはおいしさ、塗るオリーブオイルは肌への優しさを追求しているのが大きな違いですね。
── なるほど。用途に適したオリーブオイルを使い分けているのですね。
徐さん:弊社では、おいしいオリーブオイルを作るための栽培や製法に力を入れています。良質なオリーブオイルを作るためには、オリーブの栽培方法や収穫後の処理が非常に重要になるんです。
まず、オリーブオイルの品質を保つために、搾り方や温度管理に細心の注意を払っています。とくにエキストラバージンオリーブオイルは、できるだけ低温で搾ることで、風味や栄養素を最大限に引き出し保つことができます。また、収穫から搾るまでの時間を短縮することや、大量生産ではなく少量生産で丁寧に作ることも大切にしています。
── さまざまな工夫を重ねた結果、おいしいオリーブオイルが生まれるのですね。
徐さん:そうですね。今年2024年のロサンゼルス国際オリーブオイル大会では、世界一にも選ばれるなど、高い評価をいただいています。食べること、塗ること、どちらにおいてもオリーブの素晴らしい効果を感じていただけるよう、オリーブオイルの品質を追求し続け、お客様に最高の製品を提供することを目指しています。
塗るオリーブオイルの取り入れ方
── 塗るオリーブオイルについてもお伺いさせてください。どのタイミングで塗るのがよいでしょうか?また、塗ったあとのベタつきがあるかも気になります。
徐さん:濡れた肌に塗ったあと軽く拭き取ることで、ベタつきを防ぐことができます。とくにお風呂あがりに、タオルで身体を拭く前にオリーブオイルを全身に塗ると、肌がしっとりしてベタベタせず、気持ちいい使用感が得られるのでおすすめです。
お風呂あがりは、肌の細胞が水分をたっぷり含んでいる状態です。湿度が高い浴室から、湿度の低い外に出ると、肌の水分が急激に蒸発してしまうため、外に出る前のタイミングで保湿ケアをすることが重要です。保湿の基本的なポイントですが、オリーブオイルを使うことで、肌にしっかりと潤いを閉じ込める効果が期待できます。
また、先ほどご説明しましたが、食用のエキストラバージンオイルには刺激になる可能性のある成分が含まれているので、肌に塗るのであれば、肌にやさしい化粧用のオイルを選ぶようにしてください。
── オリーブオイルは敏感肌の人でも利用できるものでしょうか?
徐さん:はい。オリーブオイルは人の皮脂と非常に似た脂肪酸組成を持っているため、肌に塗ると自然な保護膜を形成してくれます。そのため乾燥肌や敏感肌の方にはとくに効果的です
敏感肌の方には、オリーブオイルでクレンジングをして浮かせたメイクをティッシュなどに吸わせたあと、当社の乳液状洗顔料を使って洗顔することをおすすめしています。この洗顔料も洗い流さずに拭き取るだけでOKです。そのあと、化粧水をつけて、最後にもう一度オリーブオイルを塗って保湿をしてください。
── クレンジングにもオリーブオイル、化粧水のあとにも、オリーブオイルを塗るんですね。
徐さん:敏感肌の方は肌のバリア機能が低下しているため、いろいろなものに過敏に反応しやすいという特徴があります。そのため、市販の洗顔料や化粧水に含まれる界面活性剤やアルコール、パラベンなどは肌の刺激になりやすいのです。オリーブオイルにはそのような成分が含まれておらず、自然な保護膜を作るので敏感肌にもやさしいんです。
多くの敏感肌の方に問題なく使っているものの、オリーブオイルには各種の微量成分が含まれており、肌によっては合わない場合もありますので、まずはパッチテストなどをしてから使ってみてください。
── 敏感肌の方でも安心して使えるんですね。ほかにもおすすめの使い方があれば教えてください。
徐さん:とくに男性には頭皮ケアとしての使い方をおすすめしています。シャンプー前にオリーブオイルを頭皮に塗り込み、ホットタオルを巻いた状態で5分程度放置すると、毛穴の奥の汚れが浮いてきます。そのあと、普通にシャンプーをすることで頭皮がすっきりします。週に2〜3回の頻度でおこなうことで、かゆみや抜け毛、白髪が気になる方にも効果があります。オリーブ果汁や葉エキスを配合した製品を使うとさらに効果的です。
── オリーブオイルを肌に塗る場合は、どのくらいの頻度で使うのがいいでしょうか?
徐さん:毎日のスキンケアとして取り入れていただくのがおすすめです。とくにお風呂上がりには毎日使っていただくと、保湿効果を維持しやすいです。冬だけでなく、年間を通じて継続的に使用することで、肌のバリア機能を強化し、季節や環境の変化に影響されにくい安定した状態を保つことができますよ。
オリーブオイルを使うことによる深刻なデメリットはありません。ベタつきを感じることがあれば、使用する量や頻度を実際に使ってみながら肌の状態に合わせて調整してみてください。
── どのくらいで効果が感じられるのでしょうか?
徐さん:オリーブオイルの効果は、1度の使用でも十分に感じられると思います。ただし、肌のターンオーバーには約4週間かかるので、最低でも4週間は継続した使用をおすすめします。
継続的に使用することで、肌の潤いや弾力が保たれ、シミやしわの予防にも効果があります。当社の製品を長年使用している方々は、友人や知人から「若々しいね」とよく褒められると喜んで下さっています。
── オリーブオイルを継続的に使うことで、若々しい肌を保つ効果があるんですね。
徐さん:ほかにも、オリーブオイルをはじめとする4つのオリーブ素材を使った全身用スキンミルク、オリーブ果汁を配合した化粧水、オリーブ葉エキスを使ったクリームなど、オリーブオイル、果汁、葉エキスを組み合わせたさまざまな商品を展開しています。
また、オリーブの木自体も、常緑樹で一年中葉が茂っていて、葉の裏側の美しい銀色が風に揺れてキラキラと輝く様子はとても魅力的なんです。観賞用としてもおすすめです。
まずはご自身の生活や合った製品から、オリーブを日々の生活に取り入れていただけたら嬉しいです。
編集後記
世界にはなんと3000年も生きている木があったり、古くから人類とともにあり、聖書や神話にまで出てくるとは驚きの連続でした。オリーブオイルというとイタリアやスペインのイメージが強かったものの、日本でも栽培されているとのことで、国産のものもぜひとも味わってみたいものですね。観葉植物としてもよい、食べてもおいしい、肌にもよい、と太古から続く自然の恵みをすぐ傍に感じられそうです。
大阪大学基礎工学部卒、大阪大学大学院基礎工学研究科修士
2008年 ソニー株式会社入社に入社し、半導体研究に従事。ソニー物性物理学講座塾長を務める。
2015年 日本オリーブ株式会社入社、2019年 同社代表取締役社長就任。
経営者として事業を行いながら、研究者として歴史・文化を土台としたオリーブの総合研究に注力している。