FBIが中国のハッキング活動を摘発
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- 2024年10月22日
- トピックス
先日、アメリカの連邦捜査局(FBI)は
中国政府の関与するハッカー達が
巨大ネットワークをハッキングしたと発表しました。
これによって、
アメリカ政府や企業の重要なインフラが
サイバー攻撃の標的になる可能性がありました。
FBIのクリストファー・レイ長官によると、
一連のハッキングによって、相当な経済的損失を被ったと報道しました。
アメリカでは、ハッキングの被害が増加しており、狙われているのは政府や企業だけではありません。
最近では、個人に向けた攻撃も増加しつつあり、
ある新しい手口が横行しているようです。
Weiss Ratingsのアナリストである
ショーン・ブロドリック氏は、
ハッキング被害から個人ができる対策と
さらには、ハッカーの増加から
ある分野への投資に注目しています。
この分野はこれから6ヶ月の間で
35%の利益を狙うこともできるそうです。
その続きはこちらをご覧ください。
ハッカーがあなたから奪おうとする新しい手口
ハッカーのクズどもは、常に我々の情報を盗もうとしている。
これを読んでいるあなたも、フィッシングメールには注意しているだろう。
私の知る限り、どの企業の経営陣もハッカーを阻止するために懸命に努力している。
なぜなら、ここ最近でますますサイバー犯罪が急増しているからだ。
サイバー攻撃に対抗するために、2025年までに世界中の企業が負担するコストは年間10兆5000億ドルに達すると推定されている。
これは2015年の3兆ドルから3倍以上増加している。
つまり、2015年以降、状況はさらに悪化しているのだ。
大企業だけでなく、あなたにも影響は及んでいるし、そして、もちろん私にも及んでいる。
3つの実例
例えば、あなたがレストランで食事をしたとしよう。
テーブルに置いてあるメニューがQRに置き換わっていたとする。
最近では、店員の代わりにスマホで注文できるようになっている。
だが、あなたが注文しようとスマホでスキャンして読み取るだけで、 ハッキングされる恐れがあるのだ。
あるいは、街で駐車する時にも同じことが起こりうる。
駐車料金を支払うために、QRをスキャンしてアプリをダウンロードしたとする。
ここでもハッカーたちはハッキングすることを狙っているのだ。
他にも、マイクロソフトからメールが届いたとしても注意が必要になる。
マイクロソフトのプログラムの1つにアップデートがあったとしよう。
引き続き使用するには、自分が本人であることを証明するために、スマホでQRをスキャンしなければならない。
そこで、QRをスキャンする。
ここでもハッカーたちはハッキングすることを狙っているのだ。
この3つの仮説はすべてQRの読み取りが共通している。
これが最新のフィッシングの手口である「クイッシング」なのだ。
フィッシングとは、ハッカーがパスワードやクレジットカード番号などの個人情報を明らかにするように、あまり悪意のない偽装メールを送る手口である。
最新の手口である「クイッシング」とは、QRを使ったフィッシング、つまりフィッシングの次の段階である。
米連邦捜査局(FBI)によると、ハッカーはデジタルおよび物理的なQRを改ざんし、正当なコードを悪意のあるコードに置き換えている。
ハッカーは、人々の油断を狙って、ステッカー、迷惑メール、オンライン広告、フィッシングメールにこれらの不正なQRを使用している。
犯罪が簡単すぎる場合
そして、クイッシングはとても簡単な手口だ。
ハッカーがレストランで昼食を食べ、そのレストランのメニューのQRに自分の偽装したQRを貼り付ける。
もちろん、改ざんされたQRはメニューを表示するが、同時にユーザーのデータを盗む。
ハッカーは昼食代を払う必要すらない。
街中を歩き回って、パーキングメーターのQRに偽のQRを貼り付けることもできる。
1日に何十人、何百人もの人をハックすることができる。
「マイクロソフト」からのメールについては、ハッカーがクイッシングを使って脆弱なユーザーデータを入手する方法である。
マイクロソフトは、2段階認証プロセスの一部としてQRを使用しているからだ。
偽のマイクロソフト2段階認証アカウントは、クイッシング攻撃全体の半分を占めている。
恐ろしい事実を知ってしまっただろうか?
しかし、残念なことにさらに悪いことが起きている。
もう少し、お話しよう。
- 私たちは皆、脆弱である。インターネットユーザーの44.6%、携帯電話ユーザーの84%が、少なくとも一度はQRをスキャンしたことがある。2022年から2025年の間に、スマートフォンでQRをスキャンする米国の消費者は1600万人増加すると予測されている。
- 米国では毎年、数十万のQRが生成されている。QRラベルの使用は、年平均成長率(CAGR)8.9%で増加している。つまり、ハッカーにとってはチャンスが増えているということだ。
- 多くの企業がQRによる支払いを受け付けている。何と言っても、簡単かつスピーディーで、現金の持ち歩きやクレジットカードの携帯が不要だからだ。世界的に見ると、QR決済市場は2028年まで年平均成長率17.03%で成長している。
これが、今私たちが目撃しているQR決済の急増の背景にある統計だ。
最新のデータは5月までのものだが、こちらをご覧いただきたい。
これを見れば明らかであるが、今年に入り確実に悪化している。
これが今日お伝えしたい悪いニュースだ。
一方で、悪いニュースばかりではない。
良いニュースもお伝えすると、あなたはハッカーからあなた自身とあなたのデータを保護するための対策を講じることができるということだ。
具体的な方法はこちらだ。
身を守るためのヒント
ダイレクトメールの署名欄を確認し、きちんと会社名、住所、サポートの連絡先が記載されているかを確認しよう。
例えば金融関連のダイレクトメールの場合、法に則った免責事項の書類が同封されているはずだ。
そうしたものが同封されていない場合、QRを読み取るのは控えた方がいいだろう。
注意を払えば、ハッキング、フィッシング、クイッシングのリスクを低減(ただし、完全に排除することはできない)できる。
もちろん、これはQRを使わないからといって、安全なわけではない。
通常のインターネットの利用にも危険は山ほどある。
ただ、我々投資家にとっては、これはチャンスでもある。
ハッカーから利益を得るには
ハッキングから身を守るためには、強固なサイバーセキュリティが必要になる。
この市場はますます注目を集めるだろう。
私はサイバーセキュリティ市場に非常に強気である。
サイバーセキュリティの成長は、誰に聞くかによって異なるが、一般的に引用される予測は、2024年から2032年までの年平均成長率(CAGR)が14.3%である。
これは、特定のETFや企業にとって非常に強気な見通しである。
その一例がAmplify Cybersecurity ETF (HACK)である。
これは、サイバーセキュリティの主要銘柄を保有している。
HACKのワイスレーティングは「C」、配当利回りは0.18%、経費率は0.60%である。
昨年、このファンドが大幅に上昇しているのが分かる。そして、今年は横ばいで推移している。
だが、サイバー犯罪が増加しているため、今後HACKの企業にはより多くの資金が流入するだろう。
間もなくブレイクアウトすると予測しており、私の6か月目標はここから35%アップだ。
ぜひ、注目してほしい。
それでは、ごきげんよう
ショーン・ブロドリック
いかがでしたか。
ブロドリック氏は、ハッカーの驚異は身近なところにも迫っており、
最新の手口についても教えてくれました。
今、アメリカでは
QRを使用した「クイッシング」と呼ばれる手法が急増しているようです。
QRは決済にも利用されるようになり、
その利用も増加しており、
今後も利用者数は増加することが見込まれています。
市場規模も2028年まで、
年平均成長率17.03%で成長していくと予想されています。
ブロドリック氏は
ここに注目しており、投資家にとっては
QRをはじめとするハッキングやフィッシングの
サイバー攻撃へ対応はチャンスでもあると分析しています。
なぜなら、
サイバー攻撃に対抗するために、
2025年までに企業が負担するコストは
年間10兆5000億ドルに達すると推定されているからです。
これは2015年と比較して
3倍以上の増加です。
ブロドリック氏は
この市場の成長に乗って利益を狙うためのETFとして
Amplify Cybersecurity ETF (HACK)を紹介してくれました。
ブロドリック氏の分析によると
6ヶ月で35%の利益を狙っていけるようです。
ただ、もしあなたが
このサイバーセキュリティ分野への投資に興味があるならば
もう1つ注目してほしい銘柄があります。
それは
AIとサイバーセキュリティを
掛け合わせたAIサイバーセキュリティ銘柄です。
この銘柄は
エヌビディアと協力し、
AIにも不可欠となっている
セキュリティ分野の開発に乗り出しています。
こちらの動画では
この銘柄名を無料で公開しているので
ぜひチェックしてみてください。
(動画の43分頃から紹介しています。)
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