ASUSの「Zenbook UX31E-DH72」はMacBook Airより安くて速い。これは買い! 日本最速レビュー
と、タイトルで煽ってみたが本当に最速かどうかはしらない(w まぁDH72と同等モデルとなるUX31E-RY256は11月下旬なので、まぁコンシューマーとして手にいれて日本語でレビューするのは最速といえなくはないだろう。
詳細な写真やSPECなどはITmediaに譲るが、MacBook Airと同等のコンセプトで少しSPECが高い超薄型モバイルノートPCだといえばそれ以上の説明は不要かもしれない。
どうせうちのBlogを読んでくれるマニアックな諸氏にとってMBAのスペック説明なんぞ不要だろうから一番気になるMBAとの差異はどうなのか?について簡単にまとめる。結論からいうと、信者はMBAに行けばいいが、彼の信者となることが自己のアイデンティティとなりえない者についてはZenbookを選ぶのは必然だろう。
ちなみにAppleはすごい会社だ。なぜなら、これとほぼ同じスペックのPCを半年前にリリースしているのだから。筐体デザインという意味では1年前だ。ASUAが1年遅れのコピーメーカーであることに疑問の余地はない。ただ、ここ数週間から3ヶ月でPCを新調したいと考えている諸氏にとっては、Zenbookのコストパフォーマンスとスペックの高さは認めざるをえないということだ。
MacBook Airと比べて優れている点
- ディスプレイ解像度が1段上(13インチモデルにおいて)
- これはでかい。思った以上にでかい。DPIでいえば、MBA11インチのDPIで13インチのZenbookが表示されると思うとよい。Zenbook13インチのディスプレイ解像度は1600*900。MBAの13インチと比べると、1割も表示可能情報量が増えている。
- USB3.0搭載
- バッテリー公称時間が+1時間
- 所詮公称...ってのはAppleもいっしょ
- SSDの読み出しがMBAの2倍早い
- Cyrstal disk markで計測。ITmedia社の計測によるとMBA現行モデル13インチでシーケンシャルリード223MB/sだが、Zenbookは431MB/s(実機にて実測)。倍速い、といっていいスペックだろう。なお、シーケンシャルライトは222MB/s。ほぼMBA13inchと変わらず
- D-Sub15ディスプレイコネクタへの変換アダプタと、有線LAN変換アダプタが付いてくる
- MBAだと別売り。特に前者は高い。Zenbookはご丁寧にこれらアダプタをまとめて収納できる小型ポーチ付き
- CPU同スペックのMBAより3万円以上安い
- Zenbook 13インチ最上位モデル(国内ではRY256、USAではDH72)の定価は129800円。対するMBAの店舗販売最上位モデルMC966J/Aは138000円。ついでにいっておくと、ヨドバシやビックのポイントはApple製品は5%しかつかないが、ASUS Zenbookは10%つく。実質16000円の差額。更に言ってしまうと、MC966J/AはCore i5の1.7Ghzモデル。Zenbook最上位モデルと同等スペック(i7 1.8Ghz)と同等にするには、直販限定となり5%のヨドポイントを捨てた上で定価もあがることになるため、実質的にZenbookと同等のCPUクロックにするには3万円以上の差額が出ることになる。Zenbook安い。こういう日に限ってAppleStoreがメンテ中で1.8Gh版MBAの価格が調べられないんだけどw
- 内蔵スピーカーの音量がかなり大きく、社外でDemoをしたりする際に便利
MacBook Airと比べて劣っている点
- 最厚部で1mmだけ分厚い
- 内蔵Webカメラの画素数(MBA1.3M、Zenbook0.3M)
- デザイン性
- Zenbookは思った以上にかっこいいし、アルミ削り出しボディの質感もすばらしい。ただ、ロゴマークのつけかたやらフォントの選び方やら、内蔵端子とボディのチリ合わせやら、内蔵端子のカラーまで調整してデザインを詰めてきたAppleと比べると、劣っていると言わざるを得ない。もの作りをする仕事をしている視点から見ると、Macbookはそのデザインを作るために相当見えないところで金をかけている。それがわかってしまうからこそ、ここはあえて劣っている項目に入れたい。以下、ものづくりしてる人しかわからない超絶細かいデザイン上の劣等点
- ヘッドフォンコネクタと筐体のエッジが0.2mm程度合ってない。MBAはぴしゃり。
- SDとUSB端子のエッジが0.3mm程度のテーパーになっている。MBAは0.1mmテーパー。はるかにシャープ
- ボデイ下部を止めているトルクスネジがあるのだが、当該ネジ頭を埋めるためのホールに遊びが大きすぎる。MBAは0.2mm程度、Zenbookは0.5mm程度
- UX31 Series Ultra Slimというシルクが筐体内にあるが、フォントがダサすぎる
- キートップを含めて筐体内側にフォントが3種類(ASUSロゴ、キートップ、Bang&Olufsen表記部)もあって統一感がない
- ASUSロゴがでかすぎる&ほぼポリッシュ仕上げに見えるヘアライン仕上げでださい。ここはトーンを落としたサンドブラスト仕上げのほうが落ち着きが出てよかったはず
- キーボード面とボディ裏面はマットシルバー仕上げ、パームレストはアルミヘアライン仕上げ(縦方向ヘアライン)、ディスプレイ背面はなぜかラウンドヘアライン。なぜ、なぜ、なぜ? ディスプレイ背面も縦方向ヘアラインだろJK
- Zenbookは思った以上にかっこいいし、アルミ削り出しボディの質感もすばらしい。ただ、ロゴマークのつけかたやらフォントの選び方やら、内蔵端子とボディのチリ合わせやら、内蔵端子のカラーまで調整してデザインを詰めてきたAppleと比べると、劣っていると言わざるを得ない。もの作りをする仕事をしている視点から見ると、Macbookはそのデザインを作るために相当見えないところで金をかけている。それがわかってしまうからこそ、ここはあえて劣っている項目に入れたい。以下、ものづくりしてる人しかわからない超絶細かいデザイン上の劣等点
同等スペックなんで信者に惑わされないでね、という点
- USB端子の給電能力
- 起動スピード、スリープからの復帰スピード
- シャットダウン状態から15秒で起動、スリープから2秒で復帰。MBAとほぼ同じ
- キーボードはどっちもひどいから同等w
- 最近の薄型PCにキータッチの素晴らしさを求めてもしょうがない。MBAも相当ひどいからここは同等
- ディスプレイ輝度
- 内蔵スピーカー性能
- 個人的にはzenbookのほうがよくできていると思うが、多分に感性的なところなので多くはコメントしない。特に音質については。ただ、最大音量はあきらかにZenbookが大きい。会議室などでなるたけ大きな音量を出したい(電話会議やビデオを使ったDemoなど)ときはZenbook有利
ふぅ。とりあえず今日(購入初日)に感じたことまとめはこんな感じかな。
結論から言うと「単順にスペックと価格でみて、今モバイルノートPCが欲しいなら買い」である。
2012年夏以降まで待てるなら次期MBAだろうし、1年待てるならIvy Bridge世代のUltrabookがまた出るんでそれを選ぶことになるはずだ。
...超どーでもいいことなんだけど、ASUStekってブランド名をASUSに変えてドメインもASUS.comになってたんだねw アサステックとかいうとおじさん呼ばわりされるよ!w
あと、MBAと同じくシャットダウン状態から15秒起動するところの実証ビデオを撮影しておいたので参考にしてほしい。