よこはま駅②

2025/02/21 22:14

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前回に続いて巨大ターミナル駅の横浜駅ではなく私の最寄り駅・ローカル線（大湊線）の陸奥横浜駅がアニメに登場する作品の2作品目のご紹介です。

1作品目は京アニ制作の「CLANNAD～AFTER　STORY～」でした。

２作品目は比較的最近の放送だった（2023年の春アニメ）「ワールドダイスター」です。

【あらすじ】
演劇が世界的ブームとなった時代、
数多の役者たちが演じ手の頂点である
「ワールドダイスター」を目指して
“センス”を競い合っていくストーリー。
音楽とドラマで彩られる本作は
TVアニメとゲームアプリを軸として、
さまざまなメディアミックスを予定している。（公式サイトより）

この作品の中で主人公の高校生・鳳ここなの故郷がどうやら陸奥横浜駅のある青森県の横浜町らしい・・公式設定には町の名前は何処にもありませんが町内の風景の描写が第1話に登場します。

第1話の冒頭のシーン。
黄色い菜の花畑の先に広がる海、キハ１００形気動車のような単行列車が走るシーン。
アニメ好きの私もこの作品は全く予備知識無く見始めたのですが放送開始数秒でいきなり既視感が・・・
キハ１００形と思われる気動車のカラーリングこそ異なるものに菜の花畑と海（陸奥湾）その間を走る単行の列車（大湊線）これってもしかしたら・・・

続いてこの俯瞰シーン。
海上に浮かぶ人工島と砂浜にポツンとある建物、この特徴ある人工島の形状は”ナタネ島”ではありませんか？

町の海水浴場とコテージの近くの人口島が”ナタネ島”です。
衛星画像と作品中の光景とぴったり一致しますね！
はっきり言って誰もが知っているというような町の観光名所とはいいがたいのですが・・
駅からもバス停からもかなり距離があって住民でもここへはクルマでしか行けない場所という認識です。
ここまで冒頭の数秒ですが何の予備知識もなく見始めたのですがこの作品はうちの町が舞台なのか？とびっくりしました（ちょっと興奮）

そしてうちの町が描かれているという確信のシーンがこちらです。

主人公の鳳ここなが女優を目指し東京の劇団のオーディションを受けるために上京するシーン。
早朝の駅舎で始発を待ちながら親友の静香と演技の練習をする場面で描かれているのが陸奥横浜駅です。

早朝ではないのですが夕方の駅の実景です（散歩の途中に撮影）
自販機の位置、自転車置き場も同じです。
10年以上の歳月を経て再びアニメ作品に登場です。
CLANNADの時よりも描写が細かくアニメ業界の技術の進歩を感じていいのかな？

駅のホームからの眺めも実際と同じ構図で何よりも「むつよこはま」と柱の表示板にはっきりと書かれています。

結局だ1話のAパート（前半部分）ではナタネ島とこの駅舎くらいしか当町を描いたシーンはなく作品の舞台は東京に移り物語が展開されていきます。
主人公たちも特に方言をしゃべることもないので大々的に「おらほの町が聖地だぞ！」と言いにくいのですが・・放送終了後には聖地巡礼の旅として駅舎や交通の便が悪いナタネ島までアニメファンの方が訪れてくれているようです。

さて、CLANNADのように町の唯一の見どころといってもよい菜の花畑に特に触れられず町がこのようにアニメ作品に登場できたのか？不思議でした。

しかしこの作品の監督を務めた木野目（きのめ）優監督の名前で「あぁ横浜町とやはり所縁があるなぁ」と実感しました。
というのも木野目姓は町内のある地区に多い苗字でベテラン女優の木野花さんのルーツも実は町内のこの地区なのです。
木野目誠監督自身もX（旧ツイッター）で子供のころ、夏休みに父親の出身地の海で遊んだ記憶がありロケハンして描いたというような趣旨の書き込みをされていました。
子供のころの思い出を自身の作品に残してくれたんだぁ（感謝）

木野目優監督作品としては「IDORY PRIDE」というTVアニメがあるのですが私も視聴していました（故神田沙也加さんが声優出演された最後の作品）