犬の目線から読み取れる心理
1.一緒に遊んでほしい
犬が微笑みながらジッと見つめている目線には、「遊んでほしい」という気持ちが込められています。
微笑んでいるのは、“遊んでもらえる”という期待する気持ちがあるからです。そして、いつも一緒に楽しく遊んでくれる相手なのでしょう。
“一緒に遊んでほしいけど、あまり期待できないかも…”という気持ちであるときは、不安なときの表情によく似た目線を送っていることがあります。
「遊ぶ?」と声をかけると、パッと明るくなる表情と笑顔が可愛いですよね。愛犬と絆を深めるチャンスなので、お気に入りのおもちゃで遊んであげましょう。
2.おやつがほしい
犬が姿勢よくおすわりをしてジッと見つめている目線には、「おやつがほしい」という気持ちが込められています。
食べ物をおねだりするときの犬って、ピシッと背筋が伸びた姿勢でおすわりしていて、真剣な眼差しで見つめているのが可愛いんです。
つい、いくらでもおやつをあげたくなってしまうと思いますが、愛犬の健康を考え、肥満や病気を予防するためにも与えすぎには注意しましょう。
1日の摂取カロリーの10%程度におさえると良いとされています。
ごはんからの摂取カロリーが200kcalなのであれば、ごはんが180kcal、おやつは20kcalまでという計算になります。
3.緊張している
犬が目を細めながらジッと見つめている目線には、「緊張している」という気持ちが込められています。
目を細めた犬の表情は、切ない表情にも、悲しい表情にも見えることがあります。しっぽは下がり気味なのではないでしょうか。
緊張しながらも目を細めて見つめているのは、興味があるからでしょう。興味はあるものの、少し怖いのです。もしくは、警戒し、相手の動きを観察しているのでしょう。
見知らぬ犬なのであれば、近づかず、その場を離れてあげましょう。
飼い主に叱られたときにも緊張して目を細めながら目線を送ることがあります。厳しく叱りすぎていませんか?犬を不安にさせたり怖がらせたりせず、叱る方法を考えてみましょう。
4.興奮している
犬が目を大きく見開きながらジッと見つめている目線には、「興奮している」という気持ちが込められています。
目を大きく見開いた犬が、遠くを見つめていることがあります。動体視力に優れた犬には、遠くで動く何者かがとらえられているのでしょう。
嬉しくて興奮しているのであれば、おともだち犬を発見したからかもしれません。急に走り出すことがありますので、リードを手放したり首輪が外れたりすることがないよう注意しましょう。
5.敵意はない
犬が目線を逸らすことには「敵意はない」という気持ちが込められています。
他人や他犬からジッと見つめられたとき、そっと目線を外すのは、相手への敵意がないことを伝えたいからです。「争うつもりはないので攻撃してこないでね?」と言っているのです。
相手に対して敵意があるとき、犬同士であれば、見つめ合うことがあるからです。
犬が好きであると、つい犬と目を合わせたくなってしまいますが、他人から見つめられた犬が目線を逸らすのは、争わないためなのです。
まとめ
犬の目線から読み取れる心理を5つ解説しました。
- 一緒に遊んでほしい
- おやつがほしい
- 緊張している
- 興奮している
- 敵意はない
犬の気持ちは、目線に注目するだけでも読み取ることができます。目線に加えて、仕草や行動や表情、しっぽの動きもよく観察してみてください。犬が何を伝えたいのかが分かります。
今どのような環境にいるのか、今どのような状況に置かれているのかも考えることができると、犬の目線から読み取れた気持ちによって、犬に対する正しい接し方や対処法も分かるでしょう。