x86
32ビット版だよ
CPUの話とかOSの話とかソフトの話とかで出てくるよ
簡単に書くよ
x86(読:エックスハチロク)とは
「32ビット版ですよ」な目印
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「ビット」と「CPU」について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
ビットは「0か1が入っている箱」です。
情報量を表す単位として使われます。
1ビットは「0か1が入っている箱が1つ」なので「0」か「1」のどちらかです。
これが2ビットだと「0か1が入っている箱が2つ」なので「00」「01」「10」「11」の4パターンのどれかになります。
8ビットだと「0か1が入っている箱が8つ」なので「00000000」「00000001」「00000010」……「11111111」と256パターンのうちのどれかになります。
16ビットだと「0か1が入っている箱が16個」なので……適当に計算してください。
CPUは「実際に計算したり、あれやこれやの処理を実行するパソコンの部品」です。
CPUはパソコンさんの脳みそに相当する部品です。
パソコンさんがお仕事をしているときは、CPUさんが一生懸命働いています。
なお、話を単純化するために「パソコン」と表現しましたが、スマホやその他のコンピュータ類でも同じです。
実はこのCPUさん、ざっくり分けて「32ビット版のCPU」と「64ビット版のCPU」の2種類あります。
過去には16ビット版のCPUとかもありました。
将来的には128ビット版のCPUとかも出てくると思います。
ですが、2024年の状況では32ビット版と64ビット版だけ押さえておけば大丈夫です。
「CPUには32ビット版と64ビット版があって、今は64ビット版が主流なんだな~」と理解してください。
また、32ビット版のCPUと64ビット版のCPUの違いですが、今回は意識する必要はありません。
単純に「数字が大きい方が頭が良い」と考えてください。
ここら辺のあれやこれやは、突っ込んで見ていくと結構、難しいです。
「64ビット版の方が32ビット版より新しくて高性能」くらいの、ざっくりとした理解に留めておいてください。
以上を踏まえて
32ビット版のCPU
を表す表現が「x86」です。
あと、ついでなので書いておくと「64ビット版のCPU」は「x64」と表現されます。
厳密には、ちょっと違うのですけどね。
ざっくりと書くと、そんな説明になります。
正確な情報が欲しい人は他のところで情報を補完してください。
この
32ビット版のCPU:x86
64ビット版のCPU:x64
を基本として、それ以外にも、32ビット版の○○は「x86系」、64ビット版の○○「x64系」といった表現がされることが多いです。
例えば、Windowsにも32ビット版と64ビット版があります。
32ビット版のWindowsは、32ビット版のCPUで動かすことを想定して作られたWindowsです。
64ビット版のWindowsは、64ビット版のCPUで動かすことを想定して作られたWindowsです。
32ビット版のWindowsを「Windows(x86)」と表現したりします。
同じ理屈で、64ビット版のWindowsは「Windows(x64)」になります。
あるいは、ピヨ太君が自作のソフト「ピヨピヨソフト」を作ったとしましょう。
このピヨソフトは、32ビット版のWindowsで動くやつと64版のWindowsで動くやつの2種類あります。
そんなときに、それぞれのインストーラ(ソフトを使えるように準備してくれるソフト)の名前を
32ビット版:piyo2_soft_installer_x86.exe
64ビット版:piyo2_soft_installer_x64.exe
とつけたりするのです。
32ビット版のWindowsを使っている人は「piyo2_soft_installer_x86.exe」を使います。
64ビット版のWindowsを使っている人は「piyo2_soft_installer_x64.exe」を使います。
そうすることによって、自分のWindowsに合ったソフトを入れることができます。
本来の意味とは、ちょっと違いますけどね。
「x86」と出てきたら「32ビット版」と読み替えてしまって構いません。
それで意味は通じると思います。
一言でまとめるよ
まぁ「x86」って単語が出てきたら「32ビット版なんだな~」と、お考えください。