VMware Cloud Director 10.4 の小規模なラボ環境を構築します。
ラボ構築の方針
今回のラボ構築の方針です。
- VCD の使い方を勉強できるように、「とりあえずプロバイダ / 組織を構成してあり vApp が作成できる」程度のラボを構築する。
- vSphere やストレージ、NSX-T といったインフラの性能や可用性については気にせず、VCD 自体の機能検証ができるようにする。
- 物理マシン、ストレージも、ほぼ最小限のものを用意する。
- ESXi と vCenter Server の構築前から必要になる DNS サーバと NTP サーバは、すでに別の環境で構築してあるものを利用する。
利用ソフトウェア
今回のラボ構築で利用しているソフトウェアとバージョンです。
- VMware vCenter Server 7.0 Update 3f
- VMware ESXi 7.0 Update 3f
- USB Network Native Driver for ESXi version 1.10(VMware Flings)
- VMware NSX-T Data Center 3.2.1
- VMware Cloud Director 10.4
- Photon OS 4.0 Rev2(DNS / NTP / NFS サーバの構築に利用)
利用ハードウェア
このラボのサーバの殆どは、1台の ESXi ホスト上で稼働させます。
- ESXi ホスト x 1台
- マシン: ASRock 4X4 BOX-4800U
- CPU: AMD Ryzen 7 4800U
- 1.8GHz 8 Core / 16 Thread
- メモリ: 64GB
- SSD: 1TB
- NIC: USB NIC x 1ポート
- ELECOM EDC-GUA3-B
- ドライバは VMware Flings の USB Network Native Driver を利用
- 上記の ESXi 以外で稼働するネットワーク機器 / サーバ
- 物理ネットワーク L3 スイッチ
- DNS / NTP サーバ
ラボ構成イメージ
ラボの構築
今回は、vSphere(vCenter / ESXi)が構築されている環境に、NSX-T と VCD を構築していきます。
- Part-01 vSphere の準備
- Part-02 NSX-T の準備
- Part-03 VCD アプライアンスのデプロイ
- Part-04 プロバイダ VDC の作成
- Part-05 組織と組織 VDC の作成
- Part-06 カタログと vApp の作成
- Part-07 vApp の編集と vApp テンプレートの作成
- Part-08 外部ネットワークの作成
- Part-09 NSX Edge と Tier-0 ゲートウェイの準備
- Part-10 Tier-0 ゲートウェイと Edge Gateway の作成
- Part-11 経路指定された組織 VDC ネットワークの作成
- Part-12 vApp から外部への通信(SNAT)
- Part-13 外部から vApp への通信(DNAT)
つづく。