2020年(令和2年)2月1日
あれから早10年。
今はなき伝説の大阪城甲冑隊を思い出す。
隊長との出会いは丁度この2月。
初めて商工会の異業種交流会「経営サロン」に行った時
たまたま来ていたのが甲冑隊の隊長であった。
真田幸村の話を熱く語るも歴史には全く興味のない自分。
「ふ~ん!」って感じでただ雰囲気を見るだけであった。
しかし話はよく分からないがしかし隊長は熱く語る。
そしてその熱気が伝わって来たのか
知らないながらも一生懸命聞いていた自分がいた。
そしてその時ちょうど持って来ていた試作のストラップを渡す。
変わったものを作っているねと言う感じで印象に残ったような感じ。
そして時が経ちそのストラップは姿を変えて
あの
六文銭ストラップ へと姿を変える。
その時は大阪城甲冑隊とはなんじゃらほいって感じだったが
それを体験する日がやって来る。
ちょうど経営サロンの1人が今度一緒に大阪城の掃除に行こうって誘ってくれる。
そしてこの頃は新しく物事を始めた年。
なので何でも誘いがあったら苦手だろうが何だろうが参加しようと決めていたので
この掃除にも参加してみた。
そしてそこで大阪城甲冑隊がどんなものかを知る。
何と真っ赤な甲冑を身にまとい
そして
ごみ刀 なるもので大阪城のごみ拾いをしているボランティア団体。
それが大阪城甲冑隊。
今回その活動に参加と言うのがこのごみ拾いという事であった。
行くなり目の前にこの前隊長が熱く語っていた甲冑がある。
それは見事なものでもの作りを生業にする私から見ても
完成度の高いものだと察しが付いた。
羨望の眼差しに気づいたのか
「着てみる?」 という事で初の甲冑を試着。
とてもこれが紙で出来ているとは思えないクオリティーである。
着た瞬間何かが弾けたような気がした。
そしてその格好で大阪城内を掃除していると
それが何なのかに気づく。
「一緒に写真いいですか?」
大阪に遊びに来ている観光客だろうか?
どうしていいのか分からずたじろいでいると隊長が
「どんどん一緒に撮ってあげて下さい。」 と言う。
なので一緒に記念撮影。
するとその光景を見て他の人も寄ってくる。
次から次へと人が来て記念撮影。
思わず自分は芸能人?っていう位の状態になってしまう。
この時何が弾けたのか納得した。
それは人の視線である。
そう!甲冑を着ている時の注目度がすごいのである。
今まで体験したことのないような注目度。
周りを見渡すと見る人すべてと目が合うって状態である。
この時思いましたね。
「俺、興奮してる?」
気持ちが弾けるっていうか心が熱くなるって言うのはこういうことを言うんだと
久々の興奮冷めやらぬ気持ちにどんどん甲冑に憑りつかれて行く自分を感じた。
気が付くとその日を境に甲冑隊に入隊。
そしてあの怒涛の日々が始まる。
大阪城甲冑隊のすごい所は
思い立ったが吉日を毎日、朝だろうが夜中だろうが実行している点である。
メーリングに入っていたのでよく分かったが
隊員同士のメーリングが日時、所かまわず飛び交う。
その内容がまた熱い!
何をそんなに熱く語る事があるのだろうかと言うくらい
話術、言葉巧みに語り続けるのである。
確かに学校の先生から社長にフリーターに学生、
そして主婦もいればクリエイターもいる。
色んな人種が入り乱れて入隊しているのが大阪城甲冑隊のすごい所。
なので話の話題の幅がとんでもないレベルに達していたりする。
そんな団体に揉まれる毎日はすごくエキゾチック!
もう学生時代の毎日と同じ状態であった。
そんな団体を統括する隊長はもっとすごい。
何がすごいかと言うとほぼ全ての出会いが一期一会に近い状態で
その状態が毎日毎日続いて行く。
その人脈はすごかった。
真田幸村の子孫もいればテレビで見る人もいたりと
人脈もすごかったが普通にテレビが来る環境もすごかった。
お陰でテレビに映る事もしょっちゅう。
まさかこんなにメディアが近いとは思わなかった。
そんな飛ぶ鳥を落とす勢いの大阪城甲冑隊。
そんな最中に運命の出会いをする。
自分が担当していた真田山地区。
その中にあった三光神社。
真田幸村の事などほとんど知らない自分には
まさか自分が住んでいる場所が幸村で有名な場所など知る由もなかった。
しかし三光神社に行くことが多くなり徐々に状況を理解する。
そしてついにあの日がやって来た。
大阪城甲冑隊が三光神社でイベントをする話である。
初めてのお互いが顔を合わせたあの日。
宮司さんが 「お金はないがこの場所なら好きに使ったらええ!」 発言。
この言葉を聞いた隊長が
「それではこの場所でイベントを決行致しましょう!」 と断言する。
イベントに必要なものはすべて持参。
それはイベントに必要な人材、機材すべてである。
そしてあれよあれよと話が決まり1か月後にイベント決行が決まる。
それはお互いが話し始めて10分も経たない時間。
そう!それはまさしく電光石火!!
数多の歴戦を潜り抜けてきた隊長ならではの手腕であった。
横で見ていてあっけらかん!
ほんとその時はこんな感じで物事が進んでいいものなのかと驚くばかりであった。
そして翌月!
ついに今も続いている三光神社の真田まつりの起源である
あの戦勝式が開催される。
この時に経験したことは大きかった。
そう!物事にはタイミングと言うものがある。
そしてその人の熱量でその確率は高くなっていく。
人はそれをチャンスというかもしれない。
しかしそのタイミングは一瞬である。
その瞬間を逃した後に「また!」という言葉はない!
未来を変えるようなその瞬間はじっくりと来る時もあれば突然の時も。
しかし気づいたなら躊躇していてはいけない。
全身全霊でその瞬間を捉えるために行動しないと
もうその瞬間は二度とは戻ってこない。
そのことをこの大阪城甲冑隊にいた時に嫌と言う程の場数を体験した。
だからこそ今はその瞬間が見えた時は全力で向かっていく。
その時に一番大事なのは気持ち。
「鉄は熱いうちに打て!」
冷めてしまってからではもう遅いのである。
そしてこちらの日本一之兵化計画に続いて行くのであった。
続きはこちら!
「真田まつりの始まりは日本一之兵化計画から!」