【将棋】祝!藤井聡太全八冠制覇! - 独身男が定年退職となりました

独身男が定年退職となりました

何のビジョンもないまま定年退職を迎えたシングルオヤジの日記です。

【将棋】祝!藤井聡太全八冠制覇!

こんにちは。6月末で定年退職を迎えた独身男性です。
既にみなさんご存じのとおり、将棋の藤井聡太竜王・名人が昨日の王座戦第4局に勝利し、王座のタイトルを奪取、前人未踏の八大タイトル全冠制覇を成し遂げました。

藤井竜王・名人が永瀬王座に挑戦する今期の王座戦5番勝負。藤井竜王・名人の2勝1敗で迎えた運命の第4局。
私はというと、歴史的一局を見ようと朝からABEMAの生放送にかじりつき、終局まで一日中観戦しておりました。

昨日の対局

昨日の対局は、序盤からジワジワと永瀬王座がリードを広げる展開で、藤井竜王・名人が長考を重ね、一時は持ち時間に3時間ほどの差ができる状況に。ただし、午後になってから徐々に藤井竜王・名人が盛り返し逆転に成功、かなり有利な形勢となりました。
しかし終盤戦になって永瀬王座が再度逆転、ほぼ勝利を手中におさめたと思われた局面で永瀬王座に痛恨のミスが出てしまいます。
再逆転に成功した藤井竜王・名人がそのまま押し切り勝利を収めました。

藤井ファンの私としては、一日中ハラハラして見ていましたが、勝利の瞬間は思わずガッツポーズをしてしまいました(1人で)。

八冠制覇のすごさ

プロの棋士達は全部で8つあるタイトル獲得を目指し対局していますが、大部分の棋士は挑戦者にすらなることもできずに引退していきます。なので生涯で1つでもタイトルを取ろうものなら、それはそれは大きな勲章となり後世に名を残すことができます。
それほど価値の高いタイトルですが、藤井竜王・名人は今回それを全て同時に保持したわけです。しかもわずか21歳そこそこの若さで・・・とんでもないことですね。

ちなみに全冠制覇自体は、今から27年前の平成8年に羽生善治九段が成し遂げています。
当時はタイトル数は今より1つ少ない7つでしたが、それでもとんでもない大記録で、このような記録は二度と達成されないのではないかと思っていました。
それが今回、藤井竜王・名人があっという間に成し遂げてしまったわけで、まさに神懸かっているとしか言いようがありません。
神懸かり具合のごくごく一部を紹介すると、

  • 史上最年少17歳11ヶ月で初タイトル「棋聖」を獲得
  • 21歳2ヶ月で全冠制覇(羽生九段は25歳4ヶ月)
  • 初タイトルから全冠制覇までわすか3年3ヶ月(羽生九段は6年2ヶ月)
  • 全冠制覇達成まで、タイトル挑戦と防衛戦を全部で18回行い全て勝利(羽生九段は奪取失敗やタイトル失冠をはさみながらの全冠制覇)
  • タイトル戦では全80局対局し、64勝16敗の勝率8割。連敗は一度も無い。

こんな感じです。
なお、( )書きで羽生九段と比較していますが、羽生九段の実績が色あせるものでは全くないということをご承知おき下さい。

永瀬王座について

今回永瀬王座は敗着となった手を指した後、何度も髪をかきむしり、自分の頭を殴ったり大きなため息をついたりで、かなり悔しがっている様子でした。強靱なメンタルで有名な永瀬王座がこれほどまでに感情を表に出すのは初めて見ました。
将棋に対する厳しくストイックな姿勢から「軍曹」と呼ばれている永瀬王座。よほど自分が許せなかったのでしょう。
しかし、終局後のインタビューではそんな思いをグッとこらえ冷静かつ気丈に対応していて、実に立派な姿でした。永瀬王座の心中を思うと藤井ファンの私ですら胸が張り裂けそうになりました。
実は第3局でも永瀬王座絶対優勢の局面から1手のミスで勝ちを逃しており、2局続けての大逆転負けでした。なので、3-1で永瀬王座が防衛していても全くおかしくありません。
今シリーズは全体的に永瀬王座が押していましたので、現時点での藤井八冠の最大のライバルは永瀬九段であることは間違いないでしょう。

昨日は歴史的瞬間を見ることができて、大満足の一日でした。
今後は誰が藤井八冠の牙城を崩すのか、それはいつなのかが注目されますが、なんせ勝率8割を誇る藤井八冠。タイトル戦は5番勝負・7番勝負といった番勝負ですので当分負けることはないのではないかと思います。
タイトル全冠をいったいいつまで保持し続けるのか、興味は尽きないですね。

それではまた。

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