株式会社岡興産|受入企業Interview|Visionista [JAC特定技能導入事例集]

株式会社岡興産

「日本人より日本人」
人並み以上の気配りで誰からも愛される社員に

2023.07.01

#VOL.03 #受入事例 カンボジア中国三重県
株式会社岡興産

三重県にある株式会社岡興産では、2015年から受入れを開始し、現在もカンボジア人や中国人を雇用しています。今回は、同社代表の岡さんとカンボジア人のシナットさんの声をご紹介します。 (2023年4月4日取材)

企業プロフィール

所 在 地: 三重県いなべ市藤原町下野尻86
事業内容: 土木一式工事/建築一式工事 など
従業員数: 50名 (内:特定技能2名 カンボジア人、中国人)
Website: https://oka-kousan.com
初期導入:

寮の確保(畑つき) Wi-Fi環境あり 生活家電、生活用品支給 自転車 など

給与イメージ

  • 特定技能(月額基本給)
    約22万円
    ※技能習熟等に応じた昇給あり
  • 技能実習(月額基本給)
    約19万円
代表取締役  岡 巌 氏

受入企業 Interview

代表取締役
岡 巌

受入れを決めた理由は?

 10年以上前に会社の慰安旅行でカンボジアへ行った時、現地のガイドと仲良くなりました。その際に、カンボジアにはまだまだ生活水準の低い家庭が多いことを知り、それをきっかけに現地の孤児院などへの支援活動を続けています。受入れもその一環としてスタートしました。

受け入れて良かった点は?

 当社で働くシナット君は、日本人社員の「外国人」へのマイナスイメージを覆してくれました。彼は仕事だけでなく、気配りも人並み以上にすごい。例えば寒い冬の朝、出発前の車のエンジンをかけて同僚のために車内を温めるんです。そんな彼が愛されないわけがありません。

株式会社岡興産

受入れ後の工夫や、気をつけていることは?

 私が日頃から社員に伝えているのは「上に立つ者だからこそ、自分を下に置きなさい」ということです。上司だからといって、部下を下に見たら終わりです。自分より立場が弱い人にこそ、しっかりと寄り添うことが必要なのです。当社ではそれを社員みんなが理解してくれていて、シナット君に寄り添ってくれています。私もそんな社員たちを本当に尊敬しています。

株式会社岡興産

導入予定の企業へメッセージをください。

 受け入れた外国人が日本を好きになれば、ずっといたいと思ってくれるでしょう。反対に、嫌いになれば会社を愛してくれることもありません。まずは日本を好きになってもらうにはどうしたらいいかを考えてみてください。私は一緒に畑も耕せば、遊びにも行きますし、神社での参拝の仕方も教えています。皆さんにも、彼らにこの国を愛してもらうための努力をしてもらいたいですね。

株式会社岡興産

現場で働くみなさんの声

日本での仕事や生活、またこれからの目標について、同社に在籍する特定技能1号のシナットさんと取締役 土木部長の伊藤さんにお話を伺いました。

ソアン シナットさん
同僚や上司から「日本人より日本人」と言われます(笑)

 和歌山県で技能実習生として3年間働いた後、一度母国へ帰国し、送り出し機関で講師として日本語を教えていたそうです。そのため、日本語が堪能で、日常会話はまったく問題なく話せるレベル。仕事以外では、社宅のそばにある畑で野菜を育てたり、休日には神社を巡ったりと、同僚や上司から「日本人より日本人」と言われるのだとか。日本の魅力を聞くと「何より人がやさしいです」。現在は会社の役に立ちたいと、運転免許の取得を目指して猛勉強中です。

伊藤 純さん
シナットなら現場監督になれるはず!

 シナットは日本語が堪能で、仕事の覚えも早く、気配りも完璧なので「仕事ができる若手の日本人」が入社したという感覚です。彼は先輩が座るまでは絶対に座りません。他の社員が休憩している間も、その日の作業に必要な道具を予測して荷物を整えています。国籍がどこであるか以前に、一人の人間としてすばらしい人格を持っています。彼ほど優秀なら、いつかは現場監督になれると信じています。

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掲載号

Visionista/VOL.032023|summer

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