
京都市電北野線が廃止された昭和36年にこの車両も引退し、平安神宮に払い下げられました。
写真を見ればわかるように、保存場所は屋根付きとはいえ老朽化が激しく、塗装は当時のままで退色が進み、車内には入れませんがシート生地やつり革もボロボロだそうです。鉄道ファンならずとも手入れをして欲しいところでした。

すると今週火曜日の新聞に、平安神宮は来年創建130年を迎えるにあたり、その記念事業として市電を修繕したいという記事が出ていました。

電車の修繕費、覆屋建設費、市電を移して見学通路を整備するための費用など、合わせて2億1400万円かかる見込みだそうです。2020年に路面電車初の国の重要文化財に指定されているので、国からの補助も出るでしょうが、クラウドファンディングで5000万円を集める予定だそうです。来年度中の完了をめざすそうですが、朽ち果てる寸前だった最古の市電車両が往時の姿に甦るのが楽しみです。

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