温根内ビジターセンターから数分歩いた木道の脇に湿原ならではの「水たまり」があります。
この水たまりは「谷地目(やちまなこ)」といいます。水面の面積は小さいですが、中は壺のように広くて深く、下の写真の数メートルの棒も、ずぶずぶと入っていきます。
棒が長ければまだまだ入っていく手応えでした。いわゆる底なし沼です。
「やちまなこ」は湿原のあちこちにあります。知らずにはまると間違いなく溺れるでしょうね。実際に命を落とす野生動物もいるそうです。
最も短い散策コースはここまでで、ここで折り返してビジターセンターへ戻ります。コースは周回になっています。下の写真の右の木道から来たので、帰りは左の山道を戻ります。
帰りの散策路は実は鉄道跡です。かつて根室本線と鶴居村を結んでいた村営鶴居軌道が走っていました。
温根内の湿原散策コースは高い場所から湿原を遠くまで見渡せるポイントはなく、湿原の植物を観察するのに適した木道です。もし広大な湿原の眺望を期待する場合は、近くの釧路市展望台や反対側の細岡展望台などの方がいいと思います。
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