復元しない納得の理由 | 北海道へ行こう!

復元しない納得の理由

前回から引き続き金沢城についてご紹介します。

テレビの旅番組や雑誌で金沢城が紹介されるときに必ず紹介されるのが五十間長屋です。平成13年に復元されました。向かって右の櫓は菱櫓、左は橋爪門続櫓です。
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内部も有料ですが見学できます。兼六園とセットでお得なチケットがあります。
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玉泉院丸庭園です。高低差22mの立体的な庭園で上から見るとすり鉢の底に庭園があるみたいです。平成27年に復元されました。
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この玉泉院丸庭園のまわりを囲んでいる石垣は「色紙短冊積み」という庭園の景観を意識したと思われる積み方です。とくに大きな長方形の石は珍しいです。
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三十間長屋です。倉庫として使われていました。国の重要文化財に指定されています。
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堀切です。敵の侵入を防ぐために掘られた人工の谷です。これこそ城が好きでなければ何がおもしろいのかという写真ですね。レンガのトンネルは、陸軍の司令部が置かれていた時に物資輸送のために設けたといわれています。
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いわゆる金沢城公園の敷地外になりますが尾山神社という神社があります。ここはかつて金沢城の出丸とのことですが、この神社の神門は一見の価値ありです。明治に作られた門で、洋風建築を模した建築の中でも中国風の混入した数少ない例だそうで、国の重要文化財です。
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ここまで紹介してきた金沢城ですが、建てられてすぐに焼失した天守は復元されていません。これはすでに復元されている五十間長屋などの建物が江戸期のもので天守とは300年近くの時間のずれがあり、天守を復元すると城跡公園全体の年代の統一感がなくなってしまうため、あえて復元していないのだそうです。納得の理由です。
確かに天守の復元は集客にはなるでしょうが、すでに兼六園もあることですし、本当の城の歴史を伝えるためには確かに今の「金沢城」の姿がいいかもしれません。



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コメント

No title
こんばんは~
五十間長屋も三十間長屋もすごいですね~
五十間長屋と櫓の光景は ほんと美しいですね(#^.^#)
長屋の下の石垣も なんて美しいんでしょうヽ(^o^)丿

色紙や短冊のように正確にカットされた石垣もとっても美しいです(´艸`*)
また、レンガのトンネルも好きですよ~(´艸`*)
中国式の神門も下層部はレンガ造りのようですね?

楽しい記事をありがとうございました~(#^.^#)
みみさんへ
いつもありがとうございます。
北陸に行く機会がありましたらぜひどうぞ!
勉強になりました
こんにちは。
以前は金沢大学があり資格の鉄筋の建物が林立していました。この近くに努めていましたので学生でもないのに駐車して、駐車違反の紙をべったりと貼られていました。

金沢大学の移転に伴い膨大な建物が撤去され、金沢城が復元されていますが、金沢大学も四校から続いた歴史ある大学であり建物でした。
自分的には無理に金沢城を復元しなくてもいいのにとの気持ちがあります。
さかやんさんへ
コメントありがとうございます。

以前あった金沢大学の建物にも愛着を持たれていた地元の方も多いのですね。保存にしても復元にしてもすべての方の賛同が得られるのは難しいことですね。

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