前回の旧塘路駅逓所の紹介時にも書きましたが、駅逓所とは明治以降に開拓者や旅人の宿泊所や人馬の貸し出しの役割を担っていた北海道独自の施設です。
鉄道の発達で駅逓所はその役割を終えて、ほとんどの駅逓所の建物は壊されました。
紋別地方で現存する駅逓所の建物は、この旧上藻別駅逓所が唯一です。
戦前の北海道独特の建築様式がわかる建築物で、平成20年に国の登録有形文化財に指定されました。
近くにはかつて鴻之舞鉱山があり、多くの労働者と家族でにぎわいました。今も道沿いの森の中に当時の建物が朽ちた状態で残っていますが、最盛期には1万4000人の町がありました。旧上藻別駅逓所の建物内にはこの鉱山の資料も展示されています。
ただ訪れた日は休館日で、残念ながら駅逓所の中には入れませんでした。
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