About KALTHOFF

女性職人が作るウッドカービング用アックス

グリーンウッドワークなど木エクラフトに無くてはならないアックスは、同じ斧でも薪割りに使う手斧とは性格が異なることをご存じでしょうか。
強靱かつ鋭利な刃のインパクトで薪を割り、枝を断ち切る薪割り用手斧に対して、この「カルソフ」の手斧は、いわば「精密な特製工具」。小さいけれど強く、バランスに優れ、鋭利でタフなエッジが特徴で、手斧のイメージに反して細かい削り出し作業を得意としています。また、ヘッドのすぐ下でバランスしているため、細かい作業中の斧が軽く感じられます。

「この1本がなければグリーンウッドワークは難しくなるという唯一無二のアックス」と言うのはUPIグリーンウッドワークインストラクターの福畑慎吾さんです。福畑さんの言うようにグリーンウッドワークでの役割は大きく、木材から大きく輪郭を効率良く削り出し、ナイフでの仕上げ作業に移行するまでの大半を、この手斧1本が担います。この斧で薪を割るのは難しいのですが、ここまでウッドクラフトに特化したアックスはほかにありません。

この「カルソフ」を生み出したのは女性斧職人のジュリア・カルソフ。鋼に興味を持って斧の鍛冶場で鍛造を学び、わずか20歳にして135年の歴史があるスウェーデンの斧製造会社、ウェッターリングス社のCEOに就任。その後、自分自身の手で斧を作るために独立し、著名な木エアーティストと鋼材のスペシャリストの3人で自宅の裏庭にある小さな工房「カルソフ」を立ち上げました。そして今なお、ストックホルム近郊のアトリエで、一つひとつ丁寧に製造しています。

好奇心と愛情を注いで、斧を作り、斧を使い、斧の細部のことまで考え続ける。
こうしたことは、私を魅了し続けてやみません。
斧を作るときに常に高い水準を維持し、
妥協無く作ることが私に刺激を与え続けてくれます。
この斧が、みなさんにとって自分の手で何かを創り出す刺激となり、
そこから満足感が多く得られることを願っています。
私にとって、そうであるのと同様に。
ーージュリア・カルソフ