連日の寒さに、先週まで天気に恵まれたことに心底感謝した。
旅行中は晴天だった。その後の帰省中も暖かい日が続いた。
とにかく寒い。
大して服は持っていない。整理ダンス一つとハンガーラック一つで、夏物と冬物をしまうのに事足りている。衣替えという作業はない。
引き出しを開ければ、その日の気温に合わせてすぐに服を取り出せるはずだが、あれやこれや寒さ対策を考えた挙句、それらが出しっぱなしになる。上着を選び直したら、ハンガーラックに戻さない。コインランドリーから戻った洗濯物も、ひっくり返して必要なものを取り出したらそのままである。
瞬く間にスペースのない自室の床は、衣類で埋もれてしまう。
配送品の段ボールも、何にたいしてか分からないが、ちょうど良いサイズに思えて取って置く。畳まずに一旦自室に入れる。
ますます散らかってゆく。
油断すると、ダメだと自覚した。
片付けられるようになってはいるが、基本的にはやはり、”片付けられない”のだ。
いつもなら翌日に持ち越さずに部屋を整えるのだが、風呂にも入らず睡眠を優先する。
これでは堕落した生活の始まりである。
一番早く家を出る夫を見送ったら、玄関のドアとたたきを拭く。
これは習慣になっている。しかし、あやうく今日は忘れるところだった。いや朝は忘れていた。
夫が家を出たあと、半時間ほどして息子が起きてくる。その間に急いで風呂に入った。朝から外出予定がある。風呂から上がったら、今日の服を考え、支度をする。慌ただしく時間が流れ、玄関の拭き掃除をすっかり忘れていた。
夕方、自宅に戻ると手洗いうがいをする前に、雑巾を絞り玄関のドア前に立つ。
朝忘れていたことを思い出して安堵する。堕落しそうだったが、食い止められたような気がした。
先日玄関の片付けが終わった。次は、玄関の右手にある自室である。
まずは床に散乱した衣類からだ。それらを整えたら、本当の”片付け”をする。
しばらく家を空けていたので、片付けが止まっている。
明日からやる。必ずやる。嘘ではない。