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カメラ・ダイアリーです。COCOROの向くままカメラの向くまま・・・。


by hibari0929

嬉しい知らせ


みたかった映画が、12月に入ると隣の街のミニシアターで上映されることになった。
なんて嬉しい知らせ!

「イル・ポスティーノ」

舞台はイタリアの小さな島。
そこには国を追われた偉大な詩人、「パブロ ネルーダ」が暮らしていた。
その詩人に郵便物を届けていたのが、郵便配達夫のマリオだった。

この美しい映画は、まるで詩のよう。

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周りを海に囲まれ、漁師になるよりほかに生きる手立てのない島の生活。
マリオは漁師を嫌って、臨時の郵便配達夫になる。

その仕事の中で、偉大な詩人パブロ ネルーダと知り合い友情をはぐくむ。
パブロネルーダを演じるのは名優フィリップ・ノワレ。
マリオを演じるのは、マッシモ・トロイージ。

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マリオはネルーダの詩に感動して、自分自身も詩を書くようになり、
ネルーダに批評を求めたりする。

やがて月日がたち詩人は島を去ることになる。
悲しむマリオは、ネルーダに自作の詩を送り、彼の返事を待つ。
詩人は必ず手紙を書くと約束したが
いつまでたっても彼からの返事は来ない。

愛しいベアトリーチェと結婚して男の子を儲けるマリオだったが、
忘れ去られたと思うマリオは悲嘆にくれる。
しかし、そんな彼に自立の時が訪れ、
日々暮らす緑豊かな島が、どれほど大切な存在だったかを記す
活動を始める。


やがて月日が流れ、詩人はようやく約束を果たすべく島を訪れるが、
マリオはすでに亡くなっていた。
海辺を一人歩きながら、詩人は激しい後悔の念にさいなまれるのだった。


主役のマリオを演じたマッシモ トロイージは
映画クランクアップの12時間後に心臓病で亡くなる。
以前から心臓病を患っていた彼は、
医師から「映画は無理だ。治療が済んでからだ。」と
言われたという。
すでに心臓移植が急務の身体を押して、マッシモ は映画に臨んだ。
そして、撮影チームは、
いつ倒れるかわからない俳優の身体を支え労わりながら、
この映画を完成させた。
監督のM・ラドフォードは、マッシモを見続けながら
涙が止まらなかったと語る。


hibari
2024.11.27





# by unjaku | 2024-11-27 14:57 | 映画と女優 | Comments(2)

穏やかな週末


暖かくてのどかな週末でした。
夫がジムへ行っている間に、ツインズ使って、
勝手気ままに暴れ放題のジューンベリーの枝おろし。
一部ね。少しだけね。


穏やかな週末_c0202113_16253244.jpg

切っておろした枝の始末は、今日朝からやりました。
燃えるゴミに出せるように小さく切って袋へ入れて、
太い枝は、また次の機会。のこぎりが必要。
今日はそこまでパワーが持たない。

色づいた葉はきれいなんだけど、散り始めると、ご近所の庭にもいっぱい落ちるからね。
最低限のマナーかな。

夫がいる時に、活躍してもらって盛大に枝を下ろすつもり。
早くしないと、手術の日が来てしまう。


そしてその夫、今日は松島へ久しぶりの帰省。
ここのところ義母が入退院を繰り返して、
先日やっと退院したと思ったら、あっけなく再入院。

元気な人だったのに、さすがにわが母と変わらぬ高齢の身。
義妹が、かいがいしく介護してきた。
彼女も若い日にご主人を亡くし、娘は自閉症を生きてきた。
あの広い家に帰る時、どれほどの疲労を抱えて戻るのかと思うと胸が痛くなる。

ホントのこと言えば、一緒に帰省したかった。
しかし手術・検査を控えている身となると思うようにはいかない。
わが実家には、これもボロボロの母がいる。
その母の面倒を見ているのも義妹。彼女も20数年前に夫(私の弟)を亡くしている。

いつだったかなぁ。松島の妹が手紙をくれた。
「お姉さん(私の事)、うちにお嫁に来てくれてありがとう。」との一文があった。
思はず涙がこぼれた。

自分のことで精いっぱいの身が悲しいけれど、考えてもどうにもならない。
数日後に帰る夫から、詳しい話を聞こうと思う。

晩秋の夕暮れ時は淋しいなぁ。あっという間に日が暮れる。


気分を変えて、
やっと咲いたチョコレートコスモス。


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それなのに、昨夜の冷え込みで、株を傷めてしまった。 ダメな私。


こっちは間抜けなアケビの花。

穏やかな週末_c0202113_17021803.jpg

今頃咲いてどうすんの?お馬鹿だねぇ。私にそっくりだわ。


そんなこんなで、11月もあと少し。
師走が駆け足でやってくる。クリスマスもやってくる。

お正月には帰る・・という息子には、
「来なくてよろしい。母さんの身体の状態が、どうなっているかわからないから。」と断っておいた。


hibari
2024.11.24






# by unjaku | 2024-11-24 17:14 | 季節の話 | Comments(2)

サザンカが咲く季節になりました。


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私たちの気持ちとは関係なく 季節は巡っていきます。


人生の表舞台から、去っていく人が増えました。
友人たちの顔や声が妙に懐かしく 行ったり来たりします。
皆 学生時代の制服を着たまんま 笑っておしゃべりしています。
その輪の中から、いつの間にかひとりいなくなり、またひとり
まるでかくれんぼしているみたいにいなくなります。
そうして、もう帰っては来ないのです。


ここには、まだ季節の来ない樹が。
寒い夜が続くのに、いつまでたっても色づく気配が妙に遅いのです。


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待ちきれないシジュウカラが、実をついばむためにやってきます。

紅葉する前に散る気ですか?
それでも時計の針が止まることはありません。



hibari
2024.11.22




# by unjaku | 2024-11-22 14:22 | 季節の話 | Comments(0)

訃報


 「朝のリレー」

 カムチャッカの若者が
 きりんの夢を見ているとき
 メキシコの娘は
 朝もやの中でバスを待っている
 ニューヨークの少女が
 ほほえみながら寝がえりをうつとき
 ローマの少年は
 柱頭を染める朝陽にウインクする
 この地球で
 いつもどこかで朝がはじまっている

 ぼくらは朝をリレーするのだ
 経度から経度へと
 そうしていわば交換で地球を守る

 眠る前のひととき耳をすますと
 どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
 それはあなたの送った朝を
 誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ




谷川俊太郎さんがお亡くなりになりました。
何と淋しいことでしょう。
「朝のリレー」はことのほか好きな詩でした。
2024.11.13 没


そして今日、俳優の火野正平さんの訃報が届きました。
同世代。かっては、芸能界きっての女たらしと呼ばれたことも。

NHK BS 「日本縦断 こころ旅 ・・・ とうちゃこ」では、
自転車に乗って全国各地を走りました。
視聴者からのお手紙に沿って、
ほのぼのと良い番組でした。
今は代役の方が務めていますが、
火野正平さんの復帰はかないませんでした。

淋しくなったなぁ。
ほんとに淋しいわ。
2024.11.14 没



訃報_c0202113_14551838.jpg


「ふたりゆけど ゆき過ぎがたき秋山を いかにか君がひとり越ゆらむ」
大津皇子が都へ戻るときに、斎宮だった姉の大伯皇女が詠んだ歌
当時、秋山という言葉は「死」を意味していた。

hibari
2024.11.20




 

# by unjaku | 2024-11-20 14:58 | 人物 | Comments(6)