はじめに
一般的なノートパソコンではファンクションキーによりキーボードから画面の明るさを簡単に調整可能です。手軽に明るさを変えられて便利ですよね。
でもノートパソコンに繋いだ外部モニタの明るさはキーボードで調整できませんよね~
今回は外部モニタの明るさをキーボードで調整可能にする方法の紹介です。
注意:DELL製のモニタ限定の方法です。
DELL Display Manager
私はASUSのノートパソコンZephyrus M16にDELLの32インチモニタU3219Qを接続して使っています。DELLのモニタはDELL Display Managerと呼ばれるソフトウェアによって、キーボード操作でモニタの入力切替等を行うことができます。これがなかなか便利です!!
残念ながら、このソフトにはキーボードで外部モニタの明るさを切り替える機能は付いていないのです。このため、外部モニタの明るさを変えるときはモニター本体のボタンを押す必要があり、少々面倒です。
しかし、実はDELL Display Managerはコマンドプロンプトからオプションを指定して起動することができるのです。
今回はこれを使ってキーボードからモニターの明るさを調整できるようにしました。
バッチファイルの作成
まず上記のリンクを参考にDELL Display Managerをインストールし、パソコンとモニタとの間をケーブルで接続します。
次にテキストエディタやメモ帳で次の2つのテキストファイルを作成します。ファイルの名称は何でも良いですが拡張子は.batとしてください。作成したファイルはマイドキュメント等適当な場所に保存してください。
LCD_UP.bat
"C:\Program Files (x86)\Dell\Dell Display Manager\ddm.exe" /IncControl 10 20
LCD_DOWN.bat
"C:\Program Files (x86)\Dell\Dell Display Manager\ddm.exe" /DecControl 10 20
最初の"C:\Program Files (x86)\Dell\Dell Display Manager\ddm.exe"は、先ほどインストーしたDELL Display Managerの実行ファイルです。
オプションの「/IncControl A B」は設定AをBだけ増加させることを意味します。
例えば、「/IncControl 10 20」は輝度を20だけ増加させることを意味します。「/DecControl」は逆に減少させます。設定Aを12にすればコントラストを調整できます。
私は増減量を20と少し大きめにしています。値はお好みに合わせて調整してください。
また現在からの増減量でなく設定値を直接指定したい場合は「/SetBrightnessLevel 50」や「/SetContrastLevel 60」等でOKです。
さっそく動かしてみましょう。
作成したバッチファイルをダブルクリックしてモニターの明るさが変わればOKです。
キーへの割り当て
次にこれらのバッチファイルをキーに割り当てます。
まず、これらのバッチファイルのショートカットを同じフォルダに作成します。
ALTキーを押しながらバッチファイルを同じフォルダ内にDrag&Dropしてください。
これで同じフォルダにバッチファイルのショートカットが作成されます。
次に作成したショートカットを右クリックして、プロパティを選択します。
ショートカットタブのショートカットキーの右側のボックス内をクリックします。
この状態で割り当てたいキーを押します。
単独のファンクションキー等に割り当てることもできますが、既存のキー割り当てと重なることがあるので、「CTRL+ALT+任意のキー」の組み合わせにしておくのが無難です。
私は
LCD_UP.batをCTRL+ALT+UP(上矢印キー)
LCD_DOWN.batをCTRL+ALT+DOWN(下矢印キー)
に割り当てました。
「実行時の大きさ」を「最小化」にしておくと、実行時に目障りなウインドウが表示されずにすっきりします。
これで設定完了です。
割り当てたキーを押してみてください。モニタの明るさが変わりましたか?
では、また。