ハンディトラックボールを使ってみた - 海風研究所

ハンディトラックボールを使ってみた

 パソコンやiPadでネットサーフィンをしたりdマガジンの雑誌を読んだりしていると、モニターに向き合ってキーボードやマウスで操作するのではなく、椅子の背もたれをリクライニングさせて少しくつろぎながらのんびりと操作してみたくなることがあります。

 

 そんなささやかな望みを叶えるため、ELECOM製のハンディトラックボールRelacon(M-RT1BRXBK)を買ってみました。

 

 接続方法によってBluetooth版とUSBドングル版がありますが、私はパソコンとiPadの両方で使ってみたかったのでBluetooth版を購入しました。

 

 まずは、外観から。


 こんな感じです。基本的にはトラックボールですが、机上に置いて使うのではなく手に持った状態で空中で使うようになっています。写真ではわかりにくいですが、本体はプラスチック製で質感は少し安っぽく感じました。

 なお、一枚目の写真はスタンドに乗せた状態です。スタンドは充電機能などは無いただの置き台です。本製品は単4電池2本で動作しています。

 

iPad

 まずはiPadで使ってみました。

設定アプリからBluetoothと進み、ペアリングします。特に問題はなくあっさりと繋がりました。使用感としては、

 

(1)カーソル移動が速すぎる。

 トラックボールを少し動かすだけでカーソルがビュンと飛んでいきます。これは調整の余地が二か所ほどあります。

 1.iPadの設定アプリから「一般」→「トラックパッドとマウス」と進み「軌跡の速さ」を調整(「トラックパッドとマウス」の項目はペアリング前は表示されません)

 2.Relaconの左側面にあるボタンでポインタ移動速度を変更する

 両方を調整してカーソルの移動を最遅にすることで、どうにか使えるレベルにはなりましたがまだ速いです。細かなポインティング操作はストレスが残ります。

 

(2)スクロールホイールによるスクロールが遅い

 SafariでWebページを見ていると、ホイールを沢山回さないと画面が進んでいきません。ホイールを速く回すと1回転当たりのスクロール量も大きくなるようですが、それでも使いにくいです。


(3)カーソルの色が薄くて見失いやすい。

 直径5mm程の円がカーソルとして表示されますが、色が薄く見失いやすいです。

 

(4)カーソルを速く動かすと予期しない動作をする。

 カーソルを見失った際に、トラックボールを適当にぐりぐりと動かしてカーソルを探すことになるのですが、その時にカーソルを探したいだけ、という私の意思と反する動作が多発します。

・カーソルが画面上端にある状態でカーソルをさらに上方向に動かそうとすると、画面上端から下にスワイプしたと認識されて、ロック画面が表示される。

・カーソルが画面下端にある状態でカーソルをさらに下方向に動かそうとすると、画面下端から上にスワイプしたと認識されて、アプリスイッチャが起動する。

 どちらの動作も実際に遭遇すると、少しイラっと来ます。


 実アプリでの動作ですが、

Safari

 前述の様にスクロールが遅いのと細かなカーソル移動がしにくいので、あまり使うメリットはなさそうです。本体を直接操作した方が楽。

・dマガジン

 カーソルをあらかじめ画面の端に移動しておけば、クリックするだけでページが進みます。ただし、ページを戻す時には逆の端に移動してクリックする必要があります。

 

パソコン

 次にWindowsパソコンから使ってみました。こちらはiPadよりもかなり使いやすいです。カーソルの移動速度やスクロールホイールによるスクロール速度は初期設定のままでちょうど良い感じになっていました。

 初期設定が自分に合わない場合は、設定画面からカーソル速度やスクロール速度を変更できるようです。ただし、本トラックボールを他のマウスと併用している場合、両者の設定値が連動しているようなので注意が必要です。

 基本的な動作はマウスと同じなので、カーソルが見つけにくいとか、予期しない動作をするといったこともありませんでした。

 実アプリの動作としては、

Chrome

 スクロール速度、カーソル移動共に問題なさそうです。

・dマガジン(Chromeで表示)

 iPadと同様にクリック操作でページ送りすることもできますが、スクロールホイールでページ送り/ページ戻しが出来るので非常に便利です。

 

結論

 以上のようにRelaconはパソコンで使用した方がはるかに快適です。もともとはiPad用にするつもりで購入したのですが、パソコン専用で使用することになりそうです。

 なお、RelaconをパソコンとiPadの両方同時に接続しておくということはできないようです。今回、パソコンとiPadの両方を行き来しながら、いろいろ試してみたのですが、一方の機器で使用した後に、もう一方の機器から使用しようとするとスムーズに接続できませんでした。

 Bluetooth機器一覧にRelaconが表示されているにも関わらず接続できない場合は、一旦機器Bluetoothの機器登録を削除してペアリングしなおすとうまくいくようです。

 

では、また。